Rail Road このまま背中合わせで居るのが辛いから 今日の指定券を選んだ 改札のざわめきさえ 今では穏やかな シネマの旋律にきこえる 夕闇が消えて 夜景が流れてゆく頃 遠い日の海の色した 私の愛が流れる 此処迄 歩き疲れた旅人のように 心ひきずって来たけれど ホームのアナウンスがそれさえも切り捨てて ラストは 発車のベルだけ 想い出が消えて 時間が流れてゆく頃 私もきっと流されて あなたを忘れてゆくの 夕闇が消えて 夜景が流れてゆく頃 今はもう 忘れかけた 夢のきれはしが戻る
1986
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