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京都へ  9/30

昨年も訪れた、川上ミネさんのリサイタル。
今年もまた、しとしと雨の中の開催でした。
けれど、ミネさんのお話では、
スペインで過ごした3ヶ月半の夏のあいだ、雨が一滴も降らず、
本当に日本の雨の音が恋しかった、と。
その雨と共演できることを、幸せに思います、と。
そんなエピソードをきいて、こちらまで、うれしい気持ちになりました。

書いていたら、ながーくなってしまいました。
気が向いた方は、下から順番に、どうぞ。
よかったら、昨年の日記も。

・・・気が向かなかったら、もちろん、読み飛ばしてください。(笑)



その後  9/30

翌朝。
まだ台風の気配もなく、「すぐそこだから」と宿のおばあさんに勧められて、
六波羅蜜寺に立ち寄ることに。
高校時代から妙に気になる存在だった?空也上人の像を、
宿近くという不思議なご縁で、ついに観ることができましたっ。
(オットーが先日、社員旅行で観たというので、うらやましがっていたわたくし…)
口から、「南無阿弥陀仏」ですよっ。(…観音様六体ですが)
日本史の資料集の写真があまりに衝撃的で、忘れられませんでした。
家族連れが空也上人の正面で鑑賞中だったので、
左隣から斜めの角度で、こそっとながめていたらば、、、
空也上人の目が…きらっと光った!
どっきり。い、生きてはるみたい…
後で館員さんの解説が聞こえてきて、、、「目には、水晶が入っているのです」と。
そうだったのか…解説聞く前に気付いて、ちょっとうれしかった。


正門は、工事のため閉鎖中。

平清盛像と空也上人像

南門から入る

幽霊子育飴本舗

オットーが買って帰った「幽霊子育飴」はここかー、という発見も。。
京都はやっぱり、路地がいい。
歩いてしみじみ、思いました。
なぜか懐かしく、胸が痛むのです。
遠い遠い記憶の向こうで、息づく何か。

満席が予想される新幹線の座席を取ってから、
約束していた友達と半年ぶりの再会を果たし、お互いの近況報告。
(昨年は、一緒にリサイタルに行ってくれました)
台風のおかげであわただしかったけれど、
目的は全部果たすことができて、よかった。



Kiyomizu・再び  9/29

台風せまる、京都の空。


しっかり普通の傘持って、やってきました。

昨年、アンコールを聴けなくて、残念無念だった清水寺舞台のピアノ・リサイタル。
今年も案内が届いて迷っていたところ、
家族に「行ってきたらええやん」と背中を押してもらい、チケットを取りました。

ゴハンの支度やらしてから出たので、昼すぎに到着。
そして、調べていったマクロビ料理のお店は、不定期で休業。(がーん)
仕方がないので、別の店を探しに、繁華街へ。

昔あった、高瀬川沿いの名曲喫茶も、今は焼肉やさんに。
いいロケーションなのになー。味気ないなー。
そんなことを思いながら、路地をふらふら歩いていたら、定食の看板を見つけた。
よりによって、ビアホールですが…(笑)時間も時間やし、まあ、ええわ。

ごはんを注文してからメニューをよく見たら、レーベンブロイの文字が。(笑)
ネパールのマクロビ料理を食べてるはずが、なぜか昼間から、ドイツビールとごはん…。

ここで。。人生の機微をみた、気がする。。
隣の男女。かなり年配。(男性は70代半ばらしい)
でも夫婦ではない。恋人でもなさそう。
でも、そんなによそよそしくもない。(笑)
飲み友達??いや・・・
きこえてくる会話も、クラシックから、共通の知人のことから、いろいろで。
女性はどんどんビールを頼みながら、外で飲んだら弱いとか、そんな話をしている。
男性は、まあぼくは最終的に裏切らなかったから、とかなんとか。
(それっておくさんのこと?!!!・・・)

なんだろう。この空気感。

見渡せば、わたしのほか、どのテーブルも、、、おじいちゃんばっかりやん!(笑)
(給仕も、みんなおじさんやし。)
でもみんな、見た目は(実際は)年をとっていても、
実年齢と関係のない、ただそのひと自身が、そこにいる感じ。
(隣の男女が、まさにそうでした)
なんだか、人生の機微、年老いてから見えるもの、に触れた気がして、
そう、「紅の豚」の、ホテル・アドリアーノのバー!
まさにあそこに突っこんでしまったような、そんな感覚に陥りました。。
いや、決して嫌いではない、この空気感…
むしろ、好きかもしれない…。(苦笑)
なんか、ひっぱられたな…。

後ろ髪をひかれながら(笑)、店をあとにしました。

雑貨やさんをちょっと見てから、人ごみを避けてバスで一気に東山方面へ出る。
投宿予定の民宿について、荷物を置いて、ほっとひと息…
このところの睡眠不足で、ぐるぐる浅い眠りに落ちる。
しかし寝過ごすわけにいかないので、よろよろと宿を出て、歩きはじめました。
どっかに座るところがないかしらんと思いながら、長い坂を上がっていったのですが。。


ほんまに真っ暗で、どなたもおらしまへんのどす。。
休憩するような場所も、あらしまへんのどす。。

まだ1時間半もあるし、雨も降っているけど。。
かなり上がってきた坂道を降りる気にもなれず、ついに仁王門前に着いてしまいました。

けれど、結果オーライ。
すでにリサイタルの観客が集まりはじめていたのです。
おかげで前の方に並ぶことになって、ぎりぎりまで開場しないための座席争奪戦も、
いい場所を探す余裕がありました。
さらに…早々に、ベニシアさん、登場!
近くで雨やどりもできて、よかった〜。


↑ スペイン大使の肩…    柱 ↑

終演後、花束とスタインウェイ。すてき。

そうしてわたしが座れた席は、なんと、スペイン大使の真後ろだったのですっ!!
さらには、ベニシアさんが、すぐ斜め前に。。

演奏する川上ミネさんの手元もよく見えて、それが何より、うれしかった。
近くで聴くと、、、なんて力強い音。
けれど繊細で、きらきらしていて、、
心やすらぐ、かといってウェットすぎない、美しい音楽。

大使がいらしてたので、ミネさんがスペイン語で話されるのも、興味深かったです。
ミネさんの衣装と髪飾りも、とってもきれいで。
光を受けて、そのピアノの音色のように、きらきら光っていました。


途中、自由に移動しながら聞いていい時間があって、
奥の院の方まで、小雨を浴びながらゆっくり歩いてみました。
カメラを座席に置いてきたので写真は撮れませんでしたが、
まさに、このチケット↑の写真の風景が見えるのです。
そして、肉眼とは優秀なもので、写真よりずっと近くに、
美しい舞台と、京都タワーのライトアップが見える…
音羽の滝の音、虫の声、がはっきりと聞こえ、
ミネさんのおっしゃったとおり、ピアノはそれに伴奏するように、寄り添って聞こえる…
しずかなしずかな、雨のおととともに。

見ればお堂の後ろの隅で、床に座って聴いている方もありました。
あんなふうに楽しむのもいいな…と。。

アンコールは、昨年と同じ、「コルドバの午後」でした。(昨年は聴けなかった)
A♭のキイに優しく抱かれるような、、、あたたかな曲。
流れるだけで胸がふうっと温かくなり、涙がこぼれる、大好きな曲。
ふと見ると、ベニシアさんも、涙を拭っておられました。
わたしも、同じ想いで。。

終演後、ミネさんと直接お話しすることもできて、握手もしていただきました〜!!(感涙)
(昨年、時間がなくて聴けなかったアンコールの曲目を事務所にたずねたら、
 なんとご本人がメールで教えてくださったのです。そのことを覚えていてくださり、感激。)
自然に寄り添う音楽を奏でる、温かい手。
すてきな音楽を、ありがとう。。
心からそう思えた、ほんとうに夢のような夜でした。



「天地明察」  9/27

- いつか天を詳らかにしてこの双腕に抱きたいと存じます -

突然思いたって、「鴨川ホルモー」以来のレイトショーに行ってまいりました。

今月のオットーがあまりにも、働きすぎなので。。
(今の職場が遠いうえ、わずかな休みにまた、仲間に会いに京都まで行ったり)
頭のなかが仕事だらけになってはいけないと思い、
そしてわたしも、その傍らでひとりで映画に行くのも気が引けて(笑)、
ならば!と提案、帰宅後では間に合わないので、映画館で落ち合うことに。
(このパターンは、初めてでした)
子どもたちは、早めにごはんを済ませて、あとは自分たちで寝る用意。
前のときに比べたら、もう全く、心配もありません。
オットーのぶんのおかずを容器につめて、おにぎりとともに、出発!

「グスコーブドリ」を子どもたちと観にいった時に、
映像と音楽の壮大さに心をつかまれた予告編、「天地明察」。
旋律の流れにはっとしたら、やっぱり、譲さまの名前。。
天測、暦がテーマというのもあって、これは観たい…と思ったのでした。
さらに、、、どこにでも出てくる、「笹野さん」ですよ〜。(笑)ウケる・・・。
オットーはオットーで、これを観たい理由が、もうひとつ、あったらしい。

本編が長い(2時間超)ので、疲れているオットーが寝ないか気にしてましたが、
だいたい、起きていたらしい。。(テレビだと、すぐ寝てしまう。。)
長いわりに内容も展開も変に間延びせず、面白かったので、
わたしもすっかり、世界に入りこんでいました。
天体の観測シーンが多く、お日さまやお月さまの光の美しさに打たれて、
涙が出てきたり…(←ポイント違うかも)
その美しさを感じられるような、それが登場人物の心を照らしているような、
そういう撮り方をしてるんだなあと思いました。
そして、宮崎あおい演じる奥方・えんさんが、よかった。
5月に観た「わが母の記」(レビュー書きました)でも思ったのですが、
彼女は、お芝居のなかで見せる表情が、とても印象的。
表情…?いや、全体の空気感、といったものも、含んでいる。
きりっとしたものと、やわらかいものとが、絶妙にバランスしていて。
女優さん(演じていない時)として写真や映像で見ている時と、また違うのです。。
男の人ばかりのお芝居ということもあって、ひとすじの柔らかな光、のような、存在でした。

笹野さんが出てきた時は…オットー噴きだしてました。(笑)
ほんま、どこにでも出てくるなー・・・」(←小声)
そして、大阪国総理大臣(by プリンセス・トヨトミ)が、水戸光圀に…。(笑)
おもしろいわー。

物語のクライマックス、「日蝕か、ハラ切りか?!」という真剣なシーンで、
オットーがまた噴きだしたので、「なに?」ときいたら、
かんちゃん、おった。」と。

それで思い出した、オットーの小学校の同級生が、エキストラ出演しているということを。
あとできいたら、その服装をしている彼を、先に写真で見ていたんだそうです。
なので、すぐに分かった、と。
何が笑えるって、、、公家ことば(〜おじゃる。)が可笑しいんかなーと思ってました。(笑)

その彼はエキストラ出演が趣味みたいなもの?なんだそうで、
「プリンセス・トヨトミ」の、あの「大阪全停止」シーンにも、参加していたらしい。。
(あれはちょっと、人が多すぎて、探せないよねえ…)
見つけられて、よかったね。。
(あとで「ここに映ってた?」とメールしたら、「ご明察でございます!」と返信があったそう。笑)

そんなこんなで、もちろん、映画そのものも楽しんで、
無事に帰ってまいりました。
そして、お留守番だった子どもたち。
それぞれ、天ならぬぬいぐるみを双腕に抱いて、ぐっすり眠っておりました。。



ようこそ、京の天使  9/26

朝一番の、宅配便が届きました。


注文していた、お酢です!
もうあと数十ccというところだったので、間一髪?間に合いました。
いつもは近所の自然食品のお店などで買うのだけど、
そこには、すでに切らしている、すし酢は置かれていなくて。
デパートまで出かけるにも機会がないので、(しかも重い…)
久しぶりに、まとめて蔵元に注文することに。

いつだったか書いた、京都の知人が、送ってくださったお酢。
あれからずっと、お酢はそのメーカーのもの。
「ほんもののお酢は、意外とこっくりして、くせがあるんよ。
 だから、口に合うかどうか、分かれへんねんけど…」
お礼の電話で気に入ったことを伝えたら、後でレシピ本まで、送ってくれた。。
遠くさかのぼれば、わたしに紅茶文化をもたらしてくれた彼の方は、
いつも、ほんとうにおいしいもの、を教えてくれる、師なのでありました。。
(お互い、マニアックなんよね…笑)

さて。
いつもメルマガが届く、そのお酢やさんの、夏限定企画があります。
"おばあちゃんが作っている万願寺とうがらしをお分けします"というもの。
(歴史ある、すてきなご家族経営なのです)
偶然、その抽選の日の前日に当たっていて、なんと!
たくさんの万願寺とうがらしたちが、お酢と一緒に箱詰めされて、やってきました!!
わーい!いらっしゃーい!


なんとなんと、万願寺とうがらしのみならず!
立派な島オクラに、かわいらしい、ぴちぴちの(しなびてません)ゴーヤまで!
うれしくてうれしくて、小躍りする、わたくしなのでございました…。

お弁当再開+増量(オットー)のここ数週間、ゴハンを作りまわすペースがつかめなくなり、
毎晩、何をどのくらい作っていいやら、途方に暮れてしまう日が少なからずありました…。
(春夏、ゆるマクロビに傾いていたせいもあり…)
作っても作っても、何か足りない?気がして、そのエンドレスな感覚に、疲れはててしまい。

でもちょっと、元気が出た。
万願寺とうがらしたちのおかげで。(笑)
こんなにたくさんの万願寺とうがらし、手にする機会はまずない!ので、
(過去、宅配野菜でも、数本しか入ってこなかった)
新鮮なうちにさっそく、お酢やさんのレシピで、「炊いたん」にします。
ああ、今日の天使は、きょうつながり、京野菜、でした。(しあわせ)
お酢やさん、そしておばあちゃん、ありがとうございました。




おもしろ話・つづき  9/25

気にしていると、笑えるタイミングは、意外とやってくる。

小さい坊ちゃん、学校で、前学年の復習テストの結果をもらったらしい。
(見てすぐ回収されたらしく、今日からの個人懇談で配られるものと思われます。。)
そんなテストがあったことも知らなかったわたし、
「どんなんやったん?」ときいてみたらば、
だだっと走って、彼の大切な怪獣カード・コレクションのファイルを持ってきた。
なんのこっちゃと思っていたら、そのファイルを広げて、カードを指差し、
「こんな。こんな、三角形の、グラフみたいなのがあった。なんとか力、とか」
「それは、怪獣のパワー力グラフやろう…。」(爆笑)
つまり、あの、シリアルの箱の裏に書いてある栄養素グラフ、のような、
あれね…。
あのグラフ…便利ね。
学力も、栄養素も、怪獣のたたかいパワーまで、表記できるもんね…(笑)



おもしろ話  9/24

過去の会話もかなりおもしろいけど、相変わらず、笑える事件が目白押し。

大きい坊ちゃん、学校から帰ってくるなり、笑いながら報告。
「きょうなー!なんか、おなかのとこが、ゴムゴムするなーと思ったらなー。」
手提げから、なにやら取り出した。
「はらまき、つけたままやったー!!」(爆笑)

小さい坊ちゃんが幼稚園のとき、お着替えの時間に、
お友達に「なにつけてるの?」(笑)ときかれて、
はらまきをつけてきたことに気付いたことがありました。
あれ以来、そんな話はなかったんだけど、
まさかまさかの、中学生〜。それも、ゴムゴムて…。(笑)
さすがにトイレで、こっそりはずしたらしい…。
まだ使えるサイズだから、なんとなくつけてる二人。
やめるタイミングも見つからず、、、今夜も、つけて寝るんやろな。。
・・・はずし忘れに、ご用心。(笑)

夜。
寝る用意をさせながら、違うほう向いて、用事に集中していたわたし。
小さい坊「ママ〜?これ、何のポーズやったっけ〜?」
ふと見ると、坊ちゃん、布団の上で、ヨガのポーズを決めていました。(爆笑)
わたし 「は、はとのポーズ…。」
大笑い!
たまに、本を見ながら一緒にやってたポーズを、突然、思い出したんでしょう。
それにしても…けっこう難しいポーズなのに。
あまりに可笑しくて、写真に撮らせてもらいました。
一日の、笑いおさめでした。



題名のない…  9/23

今朝の音楽会。よかったー。
司会の佐渡さんが、母校のオケの指導に訪れるのだけど、
曲目が、先日聴いたばかりの、「新世界より」で。
オケはもちろん、高校生たち中心なのですが、曲を作り上げていくようすが垣間見えて、
(それも、全楽章を少しずつ、見せてくれた!)感激。
ここはこういうイメージで!とか、ここのフェルマータで、こんな逸話があって、とか、
舞曲(スケルツォ)のリズムのとり方とか…
指揮をした男の子に、「細胞が全部踊ってなあかん!」とおっしゃったのには、息を呑んだ。
そして、そこからの指揮が、演奏が、ぐんぐん変わっていく。

最後に、楽譜、音符をきちんと読むことがどれだけ大切か、これからのちからになるか、
力説されていました。
演奏会本番の映像で番組が終わるまで、息をつめて見入った回でした。

おかげでまた聴きたくなって、CD(オザワさん指揮)をひっぱりだしてきて、リピート。
このCD、小学館のウィークリーブック(あの、毎週出るやつです)の付録だったんですが、
先日たまたま、買った当時の日記('10/1/26)を見つけてしまった。
またまた、笑えました・・・。(シャレではなく・・・。)

(追記・佐渡さんの2冊目のエッセイ、笑いあり、学びあり、で、とってもおもしろかったです。)



育ちゆくもの  9/21

パキラの赤ちゃん、すくすくと育っています。


↓その数日後。


しっかりと葉っぱの手を広げはじめて、だんだん、幼児に近づいていく。
左の子たちと右の子たちは、それぞれ、分かれて高さの違う幹から育っています。
兄弟の子だから…いとこ同士?(笑)
そんなアホなことを考えながら。。


主がお留守の間に、小さい坊ちゃんの机を何気なくながめる。
ペーパークラフトのそばっちと、おもっち。
大きい坊ちゃんが仲間を作ったので、なんだかうれしそうに転がっています。
それから、薬局でもらった、アクリルたわし。
「ご自由にお持ちください」って書いてあって、行くとうれしそうにもらって帰る、坊ちゃん。
こんなとこに、ためてたんだ…。(笑)
"なごみポケット"の中の、こころの「アハハッ」のコーナーは、
1さいだった坊ちゃんの発言から、生まれたものでした。
未だに、「アハハッ」なものたちに育てられている坊ちゃん。


今日で、11歳になりました。
おたんじょうび、おめでとう。
そんなふうにずっと、どこにでも「アハハッ」を見つけられる、心優しいひとでいてください。

いつものふわふわシフォンケーキに、坊ちゃんが選んだフルーツをのせて。
季節の花がたくさん描かれた、"little garden"のお皿とともに。

楽しい食事の会話より。
体育大会を無事終えた、大きい坊ちゃん。
個人競技の100mはともかく、
最初快調だったクラスの順位がどんどん下がり、学年最下位になったらしい。
「なかなか、負けるっていうのは、悔しいもんやな!」(爆笑)↓
やっと、気付いたんか!
そして、クラス単位の負けを悔しいと思う、連帯感を持ったんや。
・・・これも、数年分の成長、だね。。



体育大会前日に  9/20

大きい坊ちゃん、体育大会で、100mを走るらしい。
もともと体育は得意ではなく、小学校の頃から、
運動に熱中したり、がんばったりするタイプではなかったんだけど。

学校でのチームワークがいいのか、体育大会の準備も、がんばってるみたい。
種目にも、意外とやる気があるみたいで。
夕方、突然、小さい坊を誘って、川べりに走りにいくと言い出した。
「いじゅが、よーい、どん!ってやる役な。」
ちょっとめんどくさそうーな(笑)小さい坊ちゃんを連れて、出ていった。。

30分後。
薄暗いなか、真っ赤な顔をして帰ってきた坊ちゃん、
「あー鍛えた〜。せやけどちょっと、筋肉痛になってきたわ」(爆笑)
前日にいきなり鍛えて、筋肉痛になっちゃねえ・・・。
明日のために、元気をとっておいたほうがよかった?かもね。。

夜遅く帰ってきたオットーにこの話をしたら、大ウケ。
「3年生のときやったかなー。かけっこで4番でも平気で、
 『じゅんは全然悔しくない。運動会は来年もあるから。』とか言ってたのに。」と。(笑)
そんなことも、あったっけなあ・・・。

懐かしく思い出しながら、昨年の誕生日プレゼントだった、
オットー制作のカレンダー(9月=9歳の坊ちゃん)をながめています。




おもしろ会話・アラカルト  9/19

すぐに忘れてしまいそうな、日々の、こぼればなし。

大きい坊ちゃんは、以前書いたように、ほぼ毎日お弁当なのですが、
月に二度ほど、気に入ったランチメニューを学校で頼むことがあります。
その日を覚えておかないと困るので、みんなが見るカレンダーに記入してあるんですが。

(晩ごはんを食べながら)
小さい坊「ランチ頼んだだけで、カレンダーに載せてもらえるなんて、ええなあ。
      ・・・・・って、思ってるやろ?!」
大きい坊「思ってへんし!!!」(爆笑)

また、ある時。
ちーんと鼻をかみ終わった小さい坊ちゃんに、わたしがうっかり、「おいしかった?」
坊ちゃん、大ウケ。

ピアノの発表会に、今年は、
習いはじめたばかりの、お友達の妹ちゃんも出るんやろうなあ。という話から、
小さい坊「どんどん若手が出てくるから。」
そんな言葉、どこで覚えたんや・・・。(笑)

そろそろ、おなかを冷やすといけないから、と、
小さい坊ちゃんに、ハラマキをすすめた夜。
坊ちゃん、ハラマキをつけながら、
「あのー、ノブの、お父さんが、いつも、つけてるな。」(笑)
朝ドラの話でしたが、照れながら言うのが可笑しくて、わたしがひとりで、ウケてました。



愛しき日々  9/18

大好きだったNHKのフォト575、終わってたんだ〜。ショック・・・。
(↑ほんまに好きなんかいっ。)
最近、携帯で、フォト575しましょっ。ということになって、
ひっそりと楽しんでいるのですが↓、はて、
過去に書いた、フォト575についての日記…どこにある??と、探しに探して、小1時間。
そのあたり2年ぶんくらいの日記を、ざざーっと、読み返した。
笑える・・・。(笑)
そして・・・胸が、いっぱいになってしまった。
なんと、いとおしい、日々よ。
パンを焼き、植物やムシ(カブトムシ限定 笑)が育つのをながめ、空を見上げ、
小さなことに落ちこみ、「その日の天使」に出会い、できごとから気付きをもらい、
いつのまにか元気を取り戻して、笑えるできごとを探す…
そんな、他愛ない日々の、なんといとおしいことよ。
また、泣きそうになってしまった。。

振り返れば、宝石のような日々。
記憶が遠ざかっても、そのかけらは日記のなかで、きらきらと光っている。
これもまた・・・人生の、贈り物。


見つけた日記('09/11/18、25)は、→こちら



秋・到来  9/17

先日、過去の一行詩を読み返して、ちょっと感激してました。
短いことばって、いいなあ…
短歌や俳句、川柳などの定型詩もいいし、不定型の短いのも。
ことに、五七五になると、あれもこれもはつめこめず、
どこに焦点化するか!を考えながら、削る作業が、苦しくも楽しい。

短詩専用のページ、どっかに作ろうか…。

そんなことを考えながら、ふと思いついた、フォト575。
やりはじめたら…とってもたのしーい!!
別に、巧くなくて、いいんです。(笑)
目にとまった風景を切り取って、感じたままの気持ちを、添えるだけ。
実はひっそり、言の葉ともだちと、携帯で往復書簡しています。
癒しと刺激、両方一緒に届きます。

載せていいですよーと言ってくださったので、その部分だけをまとめてみました。
最初わたしが、お誘いを兼ねて送った、フォト575から。↓
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* 一杯の 赤しそジュースに 癒される
* お疲れさま わたしもグラスも 汗びっしょりで

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(返句)
* グラス越し 共感の音 共鳴す
* 秋めいて 冷静という字を 思い出す

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↑同じ赤しそジュースで、「共鳴」の返信をいただきました。
くーっ。なんて、粋、意気、なんでしょう!!
感涙の「OK」をいただき、かんぱーい!

そして、数日後。


* 秋の空たかく ざっくりとスコーン割る
* 黙々と 唾液泥棒スコーン

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秋の休日、爽やかな句が届きました。
わたしはといえば。。
「節電対策No.1全手動扇風機」(文字読めます?)↓片手にあわてて、
返句と呼べない、近況報告句になってしまった。(笑)


〇ドライより 手動扇風機 活躍す
〇一昨晩の 余韻をなぞる オケの音

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さて。心を入れ替えて、アンテナを張ってみる。
某宅配野菜お得意の、「本日中に処理してください」(毎度困惑)がやってきたっ。


* 突然の 宅配の栗 秋到来
* 寝ぼけ顔で くりくり坊主 苦戦中
(注・くりくり坊主→栗専用皮むきばさみの名称。笑)

(返句)
* 着信あり 秋到来の 栗便り

その後栗料理完成、で、再び、わたしが送りました。


* 手をかけた ぶんだけ愛し 栗ごはん
* ひと仕事 終えてどや顔 くりくり坊主

(返句)
* 手作りの 母の愛深し 秋深し

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↑うまいですよねえ〜…胸がきゅんとしました。

というか、、、この視点はほとんど技術ではなく、彼女の持っている、色。
句の合間に入っている、てがみ部分にも、それがにじみでていて。
やっぱり、ことばには、「ひと」が出る。
ある意味こわいけど、それゆえに、にんげんバンザイ!という、気持ちになります。

おひとりでも、誰かとでも。とっても楽しいです。おすすめです。
・・・ことのは、バンザーイ!!



心洗われて  9/16

子どもたちをつれて、友達が出品している、書道展に行った帰り道。
(友達が途中まで、一番後ろのオットーにまったく気付いておらず、笑った…。)
歩行者天国になっていた街に喜んで、てくてく歩く。
移動車の販売なんかもあって、ちょっとしたお祭り気分。

通り道にあるデパートで、宇宙関連のイベントをやっていたことを思い出し、
地下鉄の駅に向かいがてら、寄ってみた。

「そらフェス」と題されたそのイベントは、館の入口近くの広場を使って、
出張プラネタリウムあり、飛行機クラフトの体験あり、
宇宙食やJAXAの衣装展示、と、手狭ながらも盛りだくさん。
坊たちの好きな「宇宙兄弟」のパネル展示もあって、
迷路じかけのその展示場に、家族で入りこんでいたのですが。

ここは「オルガン広場」の名前のとおり、パイプオルガンが設置されていて、
4階まで吹き抜けのホールになっています。

さっきから演奏されていたパイプオルガンが、「ETのテーマ」だったときには、
気にも留めずに展示に見入っていたのが、
曲目が変わったとたん、気持ちがそわそわして、どうしても、
演奏を聴きたくなって、小さな迷路展示を逆走して、抜け出した。

このあいだのオケと同じ…音が目に見えるような気がして、パイプオルガンを、天井を、見上げる。
胸にわーっと押し寄せるその音と音楽に、不意に涙がこみあげる。
なに?なに?この感覚。
演奏者の動きと、その荘厳な響きに釘付けになる。。

恥ずかしいので必死で泣くのをこらえて、
演奏が終わってから、こっそり、演奏者の方をつかまえて、曲目をきいた。
「最後の曲ですか?・・・バッハのフーガです」
ああ・・・やっぱり。

バッハは、心洗われる。
何度か書いている気がするけれど、それは決して難しい意味ではなく、
無意識に降り積もる澱のようなものが、音とともに流れていくのを、感じる。。
ほんとうは、偉大な作曲者の名も、曲の題名も、いらない。
ただ心に流れこむ、美しい音楽がそこにある。




がんばってます  9/16

最初の葉っぱがすっかり青々として、成人してしまった?パキラの、その後。
しばらく変わりなかったのですが…


厳しい残暑が続いたある日、ふと見れば、先端の芽が分化している〜。
古い幹に出ていた、二段目の芽も少し、伸びたようす。
次なる赤ちゃんパキラ、いつ生まれてくるかしら。
それにしても。。この、暑さゆえにかーと思うと、(笑)
パキラにとっては、まだまだ、夏・進行形。なのかも。
耳を疑ったけど、ツクツクボウシも、まだ鳴いてましたよ…

その陰で?あの、夜明け前の、鈴のような大合唱。
隣の草地だけかと思っていたら、通りをはさんだ梅林からも。
よーく耳を澄ましてみれば…距離感のある伴奏的・大合唱に、隣地からは、ソロ。
今がいちばん美しい、虫の声。



思ふこと  9/15

一昨日の演奏会の余韻から、まだ抜け出せずにいます。
ハンガリー舞曲のテーマが、ずっと頭で鳴りつづけている。
そして、、、あらためて、思う。

いろんなできごとも、こころの動きも、
音や、空の光や雲と同じで、
絶え間なく変化して、流れていくものなんだと。。
ただそこにぽっかりと生まれた「現象」でしかなく、
やがて風や、いろんなものの力で、ゆっくりと、或いは嵐のように、
流れていってしまうものなのだと。

"せはしくせはしく明滅しながら/いかにもたしかにともりつづける
 因果交流電燈の/ひとつの青い証明です"
"泡と一緒に、白い樺の花びらが天井をたくさんすべつて来ました"

そんなことばたちが脳裏をかすめてゆき、
自分の中に起こるすべての現象を、そんなふうに受けとめていけたら、
一方で、それらを全身全霊で感じて昇華していけたら、と、
しみじみ、思ったのでした。
自分の風を、止めることなく。

"ひゃくねんたったら だあれもいない"

・・・ふと浮かんだ。昔読んだ歌集のなか、にありました。



音のなかで  9/14

夕べ、ひそかに(?)演奏会に出かけていました。
(おそらく)13年ぶりの、芸術劇場。
記憶がぼんやりとよみがえる、パイプオルガンや、ホールのようす。
前は大きい坊ちゃんがおなかにいて、(たぶん)
Joe(注・久石さん)があそこで、ピアノを弾いていた。。
(バックがオケだったか、室内楽くらいの編成だったか、思い出せない・・・)
なので、オーケストラが初かどうかは、あやしいのですが。
クラシックをライヴで聴いたのは、初めてでした。
そして、大好きなチェロのまん前!動きが見える〜。うれしい。

今をときめく佐渡裕さんと、率いる兵庫芸術文化センター管弦楽団、
スウェーデンのピアニスト・ペーテル・ヤブロンスキーさんの出演。

一部は、ガーシュウィン。
ラテンの書法を借りた明るいキューバ序曲、それから、ピアノ協奏曲。
ジャジーな旋律をなぞるピアノ、しかしなんとまるい、音のつぶたち。
そして、演奏するひとたちがみんな、楽しんでいるのが伝わってくる!わくわく。
ヤブロンスキーさんのアンコール曲は、ショパンのマズルカ op.68-2 e moll。
一緒に出てきた佐渡さん、指揮台に座って、じっと耳を傾けている。。

二部は、ドヴォルザーク・交響曲第9番「新世界より」。
これは予習して(笑)のぞんだので、すみずみまで、味わえて。
ひとつのコンサートで、味わいの違う作品を楽しめたこと、とてもしあわせでした。

「新世界より」は、第二・第四楽章がとても有名ですが、
一と三も、とっても!かっこいい。
三楽章から一気に入った四楽章、全部の楽章のテーマが入り混じり、気分も高揚。
すばらしかった…

「家路」で有名な、第二楽章で…
弦の優しい音の束に包まれたような、、、そんな感覚に陥って、涙した。
CDでは感じられなかった、音のうねり。
ふっと音色が変わるたびに、雲間からさす光の変化、が浮かび、
ああ、、、音は、光と同じなんだ、と、胸の深いところで感じた。

鳴り止まない拍手のなか、アンコールは、ブラームスのハンガリー舞曲第1番。
弦が奏でるせつなく美しい旋律、それを追いかけるようなピッツィカート。
最後まで胸を揺すぶられ、高揚感を抱えたまま、会場をあとにしました。
直前の告知を見て決めたのに、行かせてくれたオットーに感謝。

主催者の報告ブログで、記事と写真が見られます。→こちら



日の丸ごはん  9/13

今年の梅干しは、小梅とMサイズ、Lサイズ。
そのうちの小梅ちゃんは、思惑どおり、さっそくおべんとうに入っています。


皮はちょっと固いけど、使いやすい大きさで大活躍。
これぞ憧れの?日の丸べんとう。

手塩にかけて育てた小梅ちゃんにもらう、ちいさなしあわせ。



あきのあさ  9/12

こおろぎが、庭のどこか、ごく近くで鳴いている、朝。
向こうの草むらから聞こえる、別のこおろぎと、呼び合うかのように。

るりりりり。るりりりり。

ポストに巻きつくように導いた朝顔が、遅い花を咲かせ。

綿は、"コットンフラワー"の名のとおり、
薄い和紙のような、はかない一日花から、白い綿ぼうしの花をつけた。
その中に透けて見える、黒い種。つづくいのち。

季節の仕事が、神さまの手によって、
滞りなく完了していくのをみている、あきのあさ。




アッコちゃんつながり?  9/9

本日、子ども会のスケート引率。
例年どおり、港区の邦和スポーツランドへ、送迎バスで。
ここは、鈴木明子さんの、ホームグランドなのです。
なので、館内には、アッコちゃんの受賞時のトロフィーや使用靴、
サイン入りパネルなどが展示されていて、
テレビでは、彼女の演技がエンドレスで流れています。


子ども会でもひとり、(なんと子ども会のスケートをきっかけに)
クラブチームでがんばっている女の子がいるのですが、
市内のリンク3ヶ所をほぼ毎日、その時々でまわって、開館前に早朝練習するのだそうです。
今日も多数の少女たちが、当たり前のようにジャンプやスピンを練習していました。
初心者がヘルメットとプロテクターつけて、ぐるぐる滑っている、脇で。(笑)

    ↑ジャンプに入る体勢!             ↑回転中

今回、リンクに入らなかったので、写真を撮ってみました。
これは、けっこう、なごやんらしい風景かも。。

そしてロッカー室では、きりっと髪を束ねたお嬢さんたちが手に手に、
キャビンアテンダントよろしく「ガラガラ」(我が家語ですが、分かりますね 笑)を引いています。

子ども会の方は…まあ、みんな、ぼちぼちと。(笑)
のんびり、リンクをぐるぐるしてました。
面白かったのは、その、クラブチームに入っているじょうずな女の子。
わたしの前でじっと立っているので、「滑らないの?」と聞いたら、
にこにこしながら「うん、おにごっこ、してるから。」と。(笑)
「おにごっこなのに、逃げないの?誰がおに?」
「うーんあの、グレーの服の…見える?Mちゃんなんだけど、
 おそいから、ここで待ってるの。」
おにが、来られないんだ…。(爆笑)
「(私が)早いって分かってるのに、おにごっこ、しようって言うから。」
・・・かわいかったなー。4年生の女の子たち。
終わったあとで、みんなが「楽しかったー」と言ってくれたのが、なにより。
わたしもお金のやりとりを終えて、ひと安心。

行事を終えて、ホッとした夜。
コンビニにアイスを買いにでかけ、家族みんなで食べる。
みんなよりでっかいカップアイスを食べていた小さい坊に、パパがきく。
「いじゅー、それ、食べきれへんやろう?」
「うん。深い。」
「その上にのってるの…いちご?」
「うん。固い。」

なぜだろう。可笑しすぎる…。(笑)



ぼんやりと  9/9

バスの中で、考える。
理想と現実のことを。

「こうありたい」姿に心を傾けすぎると、届かないもどかしさから、
自分にいちいち失望して落ちこむことが多くなる。

「足ることを知る」でありたいと思い、
ありのままの現状に満足してしまえば、そこからの成長は望めない。

乱読した「こころ」に関わる本のほとんどに、
「求めすぎず現状に満足する」ことと、
「夢を思い描くこと」、
どちらも必ず書かれていたけど、
どうやって並行していくのかについては、どの本も触れていなかった。

結局は、バランスなんだろうなあ…と思う。
「がっかりしないで、次!」
小さい坊ちゃんの、隣のクラスの先生のモットーがシンプルで、分かりやすい。
すなおにがっかりしてもいいけど、
がっかりしすぎないで前を向く、のが、コツなのかも。



頭を殴られたような  9/8

たまたま、画像の保存場所を探して、間違えて開いたサイトのフォルダ。
そこには、、、サイト名を変えて移転した頃の、
懐かしいファイルが溜めこまれていた。
開いてみれば…今はすっかり忘れていた、懐かしい作品が、つぎつぎと。

ネット詩人の友達を介して、(今はなき)"ポエムバー"に出会い、
一行に想いを書きとめて、投稿していた、あの頃。

デジカメで写真を撮りはじめて、
ネットで出会った優秀な写真詩人の方々の作品に触れ、
写真の加工や、詩との組み合わせに夢中になったのも、
その頃。

思えば、つたない一歩を踏み出した、
最初のサイトの頃から、写真とことば、の組み合わせにこだわっていた。
「季節のぺえじ」
「写真詩」
「絵ことばつむぎ」
「おさんぽ日和」
・・・・・
そんなふうにタイトルを変えながら、ゆるやかに、12年間続いてきた、コンテンツ。
今の「ちいさなスケッチ」につながる、たいせつな、いっぽずつ。

その「ちいさなスケッチ」のフォルダの中に、
essay、と書かれたファイルがひとつだけ、眠っていた。
それが、サイトの入り口に置いた、「表現するということ」という文。
確か、「風つむぎ」として再出発する時の、決心を書いたもの。

一読して、頭を殴られたような…そんな衝撃を、受けた。
この想いを、一生、忘れてはならない、と、心に、誓った。
HPを立ち上げ、12年間続けてきた、その理由が、ここにあったから。

たとえ、誰も読む人がいなくなっても。
わたしだけは、わたしを捨てない。
それが、書くこと、なのだ、と。

(もうすぐ)12周年記念、として、見つけたファイルたちを、しばらく公開します。
トップページの、「アーカイブス」より、どうぞ。



おもしろクイズ  9/6

晩ごはんを食べながら、小さい坊ちゃんが、クイズを出している。

「日本でいちばん長い橋は、どこにある?
 ・・・1ばん、日本。2ばん、カナダ。3ばん、アメリカ。」(爆笑)
大ウケ。
ほかにもないか、聞いてみた。

「東京スカイツリーは、なに県なに市にある?」
「・・・分からん。」
「こたえ?(←これ、決まり文句)・・・きけん立ち入り禁止。」

「日本で一番長いトンネルは、どこからどこまで?」
「・・・分からん。」
「こたえ?(笑)・・・入り口から出口まで。」

いろいろ出してくれたけど、最初のがいちばん、おもしろかったなー。
・・・・・


お月さま 空の五線に 楽奏(かな)で。



魔法のコンパクト  9/5

つい、数日前のこと。

小さい坊が、
「ママ、さっき、布団の上に、魔法のコンパクト的なものが置いてあったんやけど。」と。(笑)
「ああー・・・あれ。ちょっと、拡大鏡を使いたかったから・・・」
ウケつつも、わたしも確かに、「魔法のコンパクト的」と思っていたので、納得納得。
某有名化粧品メーカーの、感謝品?らしく、母がいらないからと、くれたもの。
わたしも、ちょっとそう思ったから、もらったんだー。実は。。

"鏡には、古来から不思議な力が宿るとされ…"
ノベルティにしてはていねいな包装に、そんな説明書きがついてもいて、
銀色、唐草模様の装飾、八角形のかたちから、「魔法のコンパクト的」(笑)と同時に、
わたしには、「三角縁神獣鏡」のイメージにまで、広がっていたのでした。

そんな前ふりがあったから、というわけではないんだけど、
レディースデーの本日、映画「ひみつのアッコちゃん」を観てきました。
思いがけず、これがまさに偶然の一致、
「老舗化粧品メーカー再生」のエピソードに、
「三角縁神獣鏡」のドラマの時の、"藤原くん"(役名)がヒロイン。
わたしの、「魔法のコンパクト的なもの」(笑)の、魔法のおみちびき、だったかも。。
(ま、単純に、藤原くんが好きだというのも、あるんですけど。)

ひとことで感想を言うならば、、、とってもよかった。(ほくほく)
観たあとで、幸せな気持ちになれる映画でした。

10歳からいきなり大人になって、「理想論」「非常識」と一蹴されながらも、
子どもらしい考えや思いを、大人にまっすぐぶつけるヒロインが眩しく、胸に痛かった。
わたしたちは、10歳からの、たった10年ほどで、
どれだけたくさんの、たいせつなことを忘れていくんだろう…
そんなことを思い、胸がぎゅっとなった。
まだまだ成長期、貴重で多感な10代に、
将来生きる社会に順応していくため、その仕組みや、既存の常識、知識、法律、、、
ある意味そこだけで通用する"偏見"ともいえる「生きるための知恵」を手に入れ、
それと引き換えに、いったい何を失くしていくのだろう。
(・・・なんだか「かすてぃら」の歌詩みたいになっちゃった。)
現実に、生きていくためには・・・確かに、理想を言っているだけではダメなんだろうけど。。

「彼らが理想を言っているだけ、なのは分かる。
 けれど、理想がない人たちに、会社の未来は、任せられません。」という、
ツルさん(もたいまさこさん)の、まさにツルの一声が、染みた。

このツルさん(笑)はじめ、 俳優さんたちも、、、みんな味があって、よかった〜。
くすっと笑わせてくれる演技、シーンも、多々あって。
セットもカラフルで可愛らしく、心躍りました。

そして、ラストの、ヒロインの選択に・・・涙。
最後の最後、鏡の精から、一度だけもらった、変身のチャンス。
「・・・わたしは、、、わたしが、いちばん、なりたいのは・・・」

現実には、ありえないシチュエーション、ファンタジーでありながら、
とてもたいせつなこと、わたしも忘れがちになっていること、を、
あらためて思い出させてくれた、みごとなストーリー展開に、拍手。

カラフルで軽やかな風、に吹かれたような、
そんなさわやかな気持ちで、映画館を、出ました。


てくまくまやこん!いい映画を見せてくれて、ありがとう!



おもしろ会話  9/5

さあ出るぞっ。と、登校する直前、靴をはきながらの、会話。

大きい坊 「なげっつ(心の友)と、そこの角で、50分集合にしてん。」
わたし   「今までも、だいたい50分やったんちゃうの?」
大きい坊 「ううん。今までは、48分集合やってん。」
小さい坊 「ちゅーとはんぱやなー」

横からすかさずつっこむのが、ウケる・・・。(爆笑)

こないだも突然、折り紙をはじめて、
紙でっぽうを作ったらしく、ふたりで遊びだした。
これが、何かの袋を割ったかと思うような、ものすごい音!
びっくりして、
「こんな大きな音出んの〜」ときいたら、
小さい坊 「弱気でやったらー、(ぱふっ)こんな感じ。」ですと。(笑)
わたし(ウケつつ)「弱気のほかは、どんなの?」
小さい坊 「強気。」(爆笑)
そうか。紙でっぽうは、弱気と強気があるんや…。(笑)


ふと振り返ったら、ひつじちゃんが、寝ていました。
おやすみなさい・・・



隠れ家  9/4

このところ、暑さのせいで、まったく手入れをしていない植木たち。
暑すぎて枯れた葉っぱや徒長した枝、生え放題・伸び放題の雑草を見かねて、
曇っていた朝、勇気を出して(?)刈り込みに出た。
風も涼しいし、快適…と思っているうちに、
お日さまが顔を出して、あっというまに暑くなってきた。。

やりだしたら意地になってしまい、汗をぽたぽたこぼしながら、続ける。
葉っぱと土で足元が埋まっていたミニトマトの鉢を、よっこら!とどけたら。

その下に、黒々とした、立派なコオロギが、2匹。
(一瞬、ゴキブリかと思った…)

さあ、その2匹の、あわてぶりったら…(笑)
「はっ!」としたのが、分かったくらい。
「ど、どうしよう!どっちに逃げよう?!」(←代弁するならば)という風情で、
すたこら、暗い植え込みの陰へと去っていく。

悪かったねえー。秋の合唱団の団員、こんなとこに隠れてたんだ…(笑)
2ヶ月くらい、鉢を動かしもしてなかったもんね。

夜になると、蛾がたくさん飛んでいたり、
水遣りすると、バッタが飛びだしたり、
昼間は隠れている虫たちが、きっとたくさん、うちにいるんだな。

ここで増えすぎては、いかんよ。
隣の草地に、行くように。(笑)



雲のぽけっと  9/3

青い空に、雲のぽけっと。


きょうは、ドラえもんの誕生日。



岡谷より  9/2

夏休み最後の週末、長野に出張だったらしい友達から、はがきが届いた。
あちらでは2学期が早く始まるので、授業参観させてもらったそう。

彼女にも、花巻から風景印ではがきを出すつもりだったのに、
郵便局で時間がなくて、書ききれなかった。。
そんな話を先日、会った折にしたからか、
岡谷の風景印が押された、イルフ童画館の絵はがきでした。

ピアノの上で、こびとのような子どもたちが楽しそうに遊んでる絵と、詩。

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ピ ア ノ         北原白秋

雲がゆきます、雲のうへ。
 ドレ、ミッちやん、
 ソラ、ソッちやん、
 ミレ、ド、レ、ミッちやんちやん。

風が吹きます、風のあと。
 ドレ、ミッちやん、
 ソラ、ソッちやん、
 ミレ、ド、レ、ミッちやんちやん。

ほうい、だれかがよんでるよ。
 ドレ、ミッちやん、
 ソラ、ソッちやん、
 ミレ、ド、レ、ミッちやんちやん。

子どもかけろよ、月が出る。
 ドレ、ミッちやん、
 ソラ、ソッちやん、
 ミレ、ド、レ、ミッちやんちやん。

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この、たった一枚の絵はがきに、
このあいだの、楽しかった時間のこと、
わたしたちが学校で一緒に学んできたこと、
それとは別に、音楽という共通の言語があること、
・・・・・
たくさんの通じる思いが、
ふわっとさりげなくこめられていて、
なんともいえない気持ちになりました。

ああ・・・ひとの縁とは、不思議なもので。
彼女に出会えてよかったと、しみじみ。



あいち言葉?  9/1

ほぼ毎日(?)見ている、朝の連ドラ。
今期のは、とっても分かりやすい展開で、ときどきじーんとする場面もあって。
時折どっかに行って抜けても分かるし、呑気に見られるのがいいです。
(毎朝タオル握りしめて、15分で心が千々にに乱れた、前作に比べると。笑)

いつも今週のまとめ!的な内容になる土曜日、坊たちと見ていたら、
オープニングクレジットに、「あいち言葉指導」の文字。
「あれ?あいち言葉指導って、書いてあったけど?」
「じゃあ、誰か、今日だけ愛知の人が出てくるんじゃない?」
ちょっと面白がって、見ていたら。

主人公のお兄さんが、貿易の失敗から窮地に陥り、ヤケになっているところに、
「あなたには、本当にお世話になって!」と、取引先の食器会社の人が、挨拶に来るのです。
(↑分かります?笑)
この人がどうも、「あいち」の人らしい。
たぶん、瀬戸の陶器やさんか、、、ノリタケ、ナルミあたりのイメージ?
なんにしても、尾張弁ですな。

とにかく、、、恩人であるあなたの、窮地を救う手助けをしたい、と申し出る。
「お手伝い、させてまいんきゃ?これまでの、恩返しだがやー。」
「どーか…あきらめんと、続けてちょーだぃ。」
いいシーンのはずなのに…あかん!可笑しすぎる。

「言わへん言わへん!だがや、今言わへんでー」
「ちょーだぃ、言わへんでー。そんなん、河村さんだけやろー」
大ウケしながら3人ともつっこんでいたけど、はて、昭和30年代の設定、
当時は、こんなふうだったのかなあ?・・・

ふと思い出した、
前のうちの近所の、おじいちゃんおばあちゃんたちの、言葉を。
「おねーちゃん、いっぺん、遊びにきてちょーでー。」
「(断水の後)まだ水道の水ぁ、あきゃーことにゃーか?」(←まったく分からんかった)
うん、お年寄りは、そんなかも。。

場面が進み、ふと耳についた、ちょっと聞きなれた語尾。
「外国の見本市から、依頼が来たんだわー。」
「〜だわー」…これは、こっちの友達も言う。わたしも、言うな。(笑)
「突然、うちの工場にたずねてみえて・・・」
「〜してみえる」…これも、言う言う。
昔は、「してはる」って言ってたのにな。こっちでは、なんか浮くから、使わなくなった。

ひとたび大阪の駅に降り立てば、周囲が大阪弁だらけなことに驚き、
こっちにいれば、イントネーションから、だれ彼となく「関西の人?」ときかれる、
気づけば、ちゅーとはんぱな方言をしゃべるひとになつてしまひました。。
近所の、同じく大阪出身のお母さん友達は、
「帰ったら、めっちゃ大阪弁でしゃべんねん!忘れてる!って焦るからー!!」(笑)
その人は、ふだんもかなり「生きた大阪弁」(名言)使ってはるけどね…。

さて、子どもたちは、と言いますと。
家の中と外で、みごとに、使い分けております。
家族とは大阪弁、一歩外に出れば、
イントネーションまでみごとな現代版・名古屋弁。
「放課」はもちろん!「机つる」とか「鉛筆ときとき」とか、言うし。(笑)
そして、実家に連れていけば、また大阪弁。
・・・きみら、バイリンガル?
外国なら、よかったんだけどね…。