:: 長崎旅日記  〜 3日目 〜 ::


翌朝。
絵はがき書いたり行き先相談したり、
そのあいだ坊たちはたたかいのテレビを見たり(笑)、
のんびりめの出発となりました。
よい対応をしてもらったホテルを名残惜しみつつ、
「荷物は次に持ち出すところに置くべし!」の鉄則?に従い、
つまりは長崎駅前で預けることに。
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ここには私の思惑もありました。
「タクシーでホテル長崎へゆき、喫茶ロビーから「あの絵の長崎」を見る…
そのあと、ホテル脇の階段を下り、墓地の中を抜け、組み井戸を通り、聖福寺へ。」
「解夏」のDVD解説書、ロケ地めぐりのモデルコースに、
そんなひとつがあったのです。
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タクシーに乗ってすぐ、駅前を突き当たると、
なんとそこに、これは17年前泊まった民宿が〜!!
場所も忘れていた宿が健在だったことに驚き、感激。
名前がローマ字になっていて、それもびっくり。(笑)
そこを通り過ぎ、教会の脇で、前・長崎市長さんがタクシーから降りられるのを目撃。
(運転手さんが、教えてくれました。)
その道の突き当たりは、新しくできたばかりの長崎歴史博物館
外壁の様相を見て気付く、
真新しいセットだとばかり思っていた、「がんばらんば」DVDの和装部分のロケは、ここだ〜っ。
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歴史博物館のわきからは、すごい坂道をぐんぐんのぼっていきます。
なんと、道路のど真ん中には、楠の大木がどこどこ立っている(笑)
それをよけながら、カーブの坂道をぎゅんぎゅんのぼること、約10分。
ホテルの前に出ました。
こ、この距離と坂道、とても徒歩ではムリだ…。
帰りのことも、気になる。
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とりあえず、ホテルの中へ。
喫茶ロビーは貸切の予約が入っているらしく、利用できなかったのですが、
景色を見にきたことを告げると、
ちょっと今日は煙っているけど、どうぞ、と中に案内してくれました。
なんと海に面して切りたっている、全面がガラス張りでした。


これが、絵画館にある、長崎の風景。
海を抱きこむように、町が傾斜している。
港に船がやってきては、また出ていく。
この真下は、墓地。
これがまた、尋常でない広さの、墓地。
墓地が左右に下に向かって広がっているのです。↓
長崎のひとなら、こんな風景を眺めて眠れるのは、幸せだろうなあ。。



そして、この墓地のなかを、抜けてゆきました。
これがもう、道なき道といいますか、
とにかく、墓地の間の階段をどんどん下っていくので、
手すりが向かう先だけが頼りです。
それでも、いく筋にも道が分かれていくし…
足が途中から、がくがく笑っている・・・。(下っているのに!)
上った時間を考えて、ちょっと泣きそうになっていましたが、
思ったよりも早く下の町に下りることができて、ホッ。
けれど下界(!)に向かって直進してしまい、
聖福寺の井戸を抜けることなく、手前の道に出てしまいました。
そーいうわけで、聖福寺門前まで行き、また上りです…。(うっ)


鬼瓦でできた塀は、見ごたえがありました!
意外に短かったのですが、かたちが本当に面白い。
ここを上がるとさっき下ってきた墓地や井戸に出るのですが、
もう、今日はあきらめ。
坊たち、鬼塀の横でまた、グリコやってました…。
(この階段、陽子が座っていた場所です。)

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聖福寺は見たし、次は南山手に行きたい、ということで、
タクシーで大浦天主堂まで直行。
(市電だと、乗り換えがあるので時間がかかるのです)
グラバー園に上るのかなーと思っていたら、
オット、昨日のさだまさしのお店に直行してました。。。


お店のかたに親切にしていただいて、ホントにうれしかったです。
ここでおみやげをあれこれ買いこんで、
次は場所を教えてもらった、「祈念坂」へGO!



坂を下って、昼間の大浦天主堂を見上げて。
カステラの文明堂総本店を見つけてしまったので(笑)、
先におみやげ発送をする。
お店を出ると、ポストにちょうど収集に来ていた郵便やさんを発見、
持ち歩いていた絵はがきの投函をお願いする。

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天主堂の左側にある細い道を入ると、祈念坂に続いています。

めじるし。

どしゃぶりのクライマックスシーン。
おお、ここは、あのシーン。

上から見下ろして。見送る母。
「あなたは何を祈りますか」

天主堂のてっぺんが見える。

この坂は「解夏」の主人公・隆之の自宅付近として使われたので、
映画に何度も登場しています。
B.G.M.は「たいせつなひと」。うう、泣けてきます…

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坊たちが「おなかすいた〜」と騒ぎだしたので、
名残惜しみながら坂を下る。
大浦天主堂まで下りて、その斜向かいにあった、
地下のあやしい(ごめんなさい)中華食堂に入る。。。

ここではオットー興味津々のトルコライスちゃんぽんを注文。
トルコライスって、ピラフの上にとんかつがのっかっていて、
そこにパスタ・サラダが添えられたワンプレート料理。
長崎名物なんだそうです。
ちゃんぽんは、やはりスープが濃厚で、絶品〜!
あっというまに飲み干してしまったくらい(汗)
麺も、スープも、ラーメンとは一線を画しているの。間違いなく。
嗚呼、旅の食べものって、なんておいしいんでしょう〜♪
ごちそうさまでしたっ。

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食事を終えたら、坂を下りきって港へ。


港のすぐそばに立っている「ナガサキピースミュージアム」は、
3年前にオープンしたばかり。初めて訪れることができました。
小さな静かな空間から、平和を願う心が伝わってくる、そんなミュージアム。


坊たち、芝生にあった「足型」石の上をかけっこ。
「よーい、どんっ。」

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この港から東山手は遠くはないのですが、
時間は1時すぎと、帰りの時間もせまってきたので、
タクシーをひろい、急いでまわることに。


オランダ坂、別名「絵はがき坂」。

孔子廟。中には入らなかった。

崇福寺の前。

最後は約束どおり。

オランダ坂〜孔子廟は近いのですが、
崇福寺は、少し離れた場所になります。
なので、タクシーは正解だったかも。
ここでも、運転手さんが各名所で記念写真を撮ってくれて、感激。
どの運転手さんにも、親切にしてもらったなあ。。。

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前日の約束どおり、「自由飛行館」を訪れ、しばしお茶タイム。
お店のおばさんが喜んで、家族全員で記念写真を撮ってくれる。
「帰ったら送るから、住所書いてねー」と。
ゆったりとくつろぎながら、短いけど濃厚な長崎旅行を振り返り、満足に浸る。
3時前になり、そろそろ出発の時が。
寂しいけれど、お店をあとにして、市電の駅へ。

あじさいのマンホールふた。

坊たちが大好きな路面電車
街灯にも龍が!

車内をぱちり


長崎駅前到着。
あのステンドグラスの、三角屋根の長崎駅が懐かしい。
今は、こんな立派な駅舎になっています。。

駅前歩道橋で、さるくくんと

新しいかもめに乗れなかったけど
案内表示に、はと。

さよなら、ながさき

うう、名残惜しいよ〜。
電車が博多を目指して、ゆっくりと動きはじめました。

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2時間10分後、博多駅到着。
途中、鳥栖でなんと、あの「ハウステンボス号」と連結っ。
一本特急を見送ったので、新しいかもめの車両に乗れなかったんだけど、
こんなオマケがついて坊たちは大喜びですっ。
博多では、「九州の列車大特集」(笑)
見たい電車はほとんど見られたんですよ〜。

青いかもめ〜!かっこいい〜!


ゆふいんのもりだっ
向こうが乗ってきたかもめ、
手前がハウステンボス。

つばめ!
ハウステンボスはとってもカラフル。


青いソニック〜!かっこいい〜!

ひかりレールスターに新大阪まででも乗りたかったけれど、
時間に追われていたので、のぞみに乗りました。
東京行き最終ののぞみだったため、
最初はがらがらだったのに、だんだん、猛烈に混んできて…
降りる頃には、通路がいっぱいに!
みなさん、少なくとも横浜まであの状態なのね…
お疲れさまです…

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車を駅に置いてあったので、
大きな荷物も、眠たい坊ちゃんたちも、
みんな乗っけておうちに帰る。
なんとか10時半ごろには、自宅に帰り着くことができました。
ほっ。

かわいすぎて思わず連れて帰ってきた、
我が家の新アイドル・カステラちゃん。


本当にうまくいくのか、無事に帰りつけるのか、
不安もあったけれど、
週末でも、長崎に行ける!それも、中身満載、充実の旅が。
と証明された、貴重な旅でした。
今も胸に広がる、長崎の風景。
いつかまた、きっと会いにいくからねー!

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                          (2006.9.3)


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