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採用・再び  1/31


我が家の笑い話が全国に…。
締め切りもとうに過ぎた、速達=放送ぎりぎりだったはがき。
わたしの神さま、、、心から、ありがとう!!
・・・採用記念品、届きました。



再会  1/30

降りだした強い雨のなか、遠い駅を目指す。
暗い空と、列車の窓を伝う雨のしずくをながめながら。
暖かい座席で眠気がさしてきた頃、到着を告げる音楽が鳴る。

13年と半年ぶりの再会。
年賀状だけのやりとりを一気に埋め合わせるように、話に花が咲く。
話題のずれもなく、お互いの話に聞く耳を持ち、共感し、
遠慮せずに話ができる、、、こんな自然な会話の感覚は、いつ以来だろう。
わたしの話を、ちゃんと聞いて、受けとめて、返してくれる人。
お互いを旧姓で呼び合い、その自由だった頃と変わらない会話。
もともとしっかりしていたけれど、さらに強くなった彼女の、
13年ぶんの経験や考えを聞いて、さもありなん、と大きくうなずく。
そして、わたしのことも一生懸命聞いて、誠実な言葉をくれる、そのありがたさ。
忘れていたような、懐かしい名前、話題が出てきては、
お互いに目を見開いて手を打って、笑いあう。
その、しあわせ。
これからは、一年に一回は会いましょうね、と約束をして、
名残惜しんでお別れをする。

また列車に乗って、30分。
もうひとり、大切な友達に会いにいく。
彼女とは、2ヶ月半ぶり。
わずかな時間だったけれど、近況を交換できて、
また春の再会を約束して、お別れをした。

一緒にお茶をのんでいて、わたしは注文しなかったケーキを、
「ふたりで半分こしたほうが、おいしいやん」と言って、
半分にして、分けてくれた。
みかんとしょうがの、濃厚で、でもさわやかな風味。
「ひだまりのケーキ」という名前がついていた。
彼女の気持ちそのまんま、だと思った。

ただただ、感謝でいっぱいだった、再会のいちにち。



つたわるもの  1/28

昨日、思いたって、えいやっとよもぎあんぱんを焼いた。
小さい坊ちゃんから、リクエストがあったから。。


よもぎの葉っぱのかたちに、ふっくら焼けました。

たまたま、その日のうちに会えたひとたちに、
プレゼントすることもできて。

学生時代の友達と、そのだんなさん。
そして、オットーが気に入っている、れいのバーのマスター。
みんな、心から喜んで、受け取ってくれた。

マスターは、受け取ったとたん、
「あったかい…あたたかい、ですね。手仕事…」
もちろん、パンが温かかったわけではないのに、
そう言ってくれたのが、とてもうれしかった。

そしてその言葉から、ふと、思い出した。
帰省先で迎えた昨秋の、小さい坊ちゃんの誕生日。

ふだんより大きなシフォンケーキを焼いて、帰省して、
用意しておいたものでデコレーションして、
家族みんなで食べた。


口にしたとたん、
「おいしい、、、っていうか、やさしい…やさしいなあ。」
そう、誰かが言って、みんながうなずきながら食べてくれたのが、
とてもうれしかったこと。

そういえば、花のアレンジを習っていた20年前にも、
作品を見た先生に同じことを言われたな、と、またふと、思い出す。。

考えるより先に口をついて出た印象、が、
作ったものをとおして伝わる、わたしの「ひとがら」だったらいいなと、
そんなことを思いながら。。


今朝の朝ごはんに、よもぎあんぱん。
昨年の誕生日、ついに完結した、四つめのムーミンカップと。



希望  1/27

高くなりはじめた陽光を受けて、すくすく育つものたち。


昨春のスイセンは花後、球根を掘り上げず、植えたままで3年目の花期に突入。
昨年末には小さな芽の先を見せてくれていて、心をやわらかくしてくれた。
そして、水栽培に失敗したヒヤシンスを、土植えにした年末。
あわてて深く埋めこんでしまい、だめだろうと思っていたら、
きみどりいろの力強い芽がわずかにのぞいているのを発見。
水だけのなかでは、根も腐ってしまっていたのに…
この子たちにわたしは、どれだけ力をもらっているのだろう…


力が出ないまま、それでも枯れかけていたいちごを放っておけなくて、
ひょろひょろの親株を植え替えた晩秋。
それが新芽を伸ばして、花のつぼみをつけていた。
ジャスミンの赤い花芽もすくすくと伸びはじめ、
咲き続けるローズマリーは、つぎつぎと節につぼみをふくらませる。
そして、クリスマス・ローズの足もとには、ふっくらとした白いつぼみがのぞき。
神さまの仕事は、寒さのなかでも滞りなく、約束どおりにすすめられている。


こちらは、室内避難組。
カネノナルキは、どうしてだか、寒風にさらされながら新芽を伸ばしていたので、
あわてて年末にとりこんだ。
同時に、レモンバーベナとレモンゼラニウムも。
レモンバーベナは根がつまっているのか、枝の先だけに葉が残っているハゲボウズに。
暖かくなったら、植え替えてあげたい子たち。


そして、復活から1年半のパキラも、葉にできはじめた斑点が気になって、
暖かいリビングに避難中。

植物たちの成長する姿に、自分の心が少しずつ、動いていることに気づく。
うつろひゆく時間、という名の希望のなかで。



忘れた頃に…  1/24


・・・そう言ってもらえて、うれしい。



めぐり合わせ  1/23

そうして、一心不乱にこれを書いていて、
あらためて見た旅の写真に、驚くような発見をした。


この「BURA HOUSE」って文字、この書体で、
どこかで見た気がする…と。
しかもそれは、とても身近で、しょっちゅう見ているような気がして…。
思い当たって、どきどきしながら、すぐに取りにいったもの。


20年あまり前から使っている、化粧ポーチ。
もうすりきれてボロボロになって、文字も薄くなっているけれど。
確かに、同じ書体で「BURA HOUSE」って書いてある。
何度も違うポーチを用意しようとしたのに、
なぜか手放せず、使うことをやめもせず、
ずっとかばんに入れているポーチ。
あの旅の最中にも、ちゃんとかばんに入っていたのだった。

これが、群言堂の商品だったとは…本当に、驚いた。
学生当時、地元の小さなお店で買ったものが、
20余年を経て、こんな遠いふるさとに里帰りしたんだなあ…と、しみじみ。
写真を撮った時に、気づけばよかったなあ。。

群言堂のHPによれば、「BURA HOUSE」は、
「母親の手作りのぬくもり」をコンセプトにした群言堂の前身ブランドで、
布の裁断からニワトリのワッペン部分まで手作りなのだそう。
会社設立25周年を迎えて、復刻商品が発売されていたのだけれど、
その中には、このポーチはありませんでした。。

でも、20余年を経て、思いがけなく出身が明らかになって、よかったね。。
もう今はないお店で、他のものと迷って選んだこのポーチ。
すりきれても手放せないのは、手作りの温かみを、どこかで感じていたから。
ずっとわたしのそばにいて、学生の頃から今まで、見ていてくれたニワトリ。
もうわたしの一部になっている、たいせつなたからもの。




書き入れ時  1/23

わたし   (寝ぼけつつお弁当作りながら)
       「すずめは、早起きやなあ…。早寝なんやろなあ。」
オットー  「すずめは、夜中にブログ書いたりせえへんねん。」(笑)

夕べ、どうにかこうにか撮っていた写真を猛然と取りこみはじめ、
書ける時に記録しておかねばと、一気に書いていたら、
あっというまに2時間が過ぎて、深夜になってました。
(体調のために早く寝ようと備えていたのに!!)
キリをつけて布団に入ってからも、「全力で推敲してたから、寝られへん!」(笑)
オットーに鼻で笑われました。。
でも、いつ書けなくなるか、分からないからね。。
書ける時に、やっておかないとね。。



一月は、いぬ。  1/20

何年か前に書きましたが…
「一月は、いぬ。(岡山弁)」と、数年前まで信じていたわたしです。

お正月、婚家の家族旅行の帰りみち、
思いがけず、祖母の墓所・父の郷里のすぐ近くを通り、驚きました。
…今年は、祖母の七回忌。

気がつけば、1月ももう下旬。
15日で、いちねんの24ぶんの1が終わったのだそうです。
(さだまさし日めくりより)
だから、日々を大切に過ごさなければ。。と。

やっと今年の手帳が届き、ぼちぼちと書きはじめたら、
ようやく時間が流れ出したような、感覚になりました。
いつまた止まるかも、分からないけど。

いい病院と先生にめぐりあえて、穏やかな手当てに少し落ち着いて、
おかげで今日は、2ヶ月半ぶりにピアノをさわれた。
大人の発表会で、シベリウスを弾いて以来。
読み返した15年前の日記に出てきた、久石譲の楽譜。
この中の金曜ロードショーのテーマ曲、今も流れてるんだな。。
イタリアの色彩に満ちた、物憂げで、ゆるやかで、美しいピアノ曲たち。

譜を読んでピアノを弾く、言葉を選んで文を書く。
エネルギーをもらっていたそれらの行為の立ち上がりに、
こんなにエネルギーが要るとは、今まで気づきもしなかった。
この曲たちの流れのように、両の手でゆるやかに心を包んで、
自分の気持ちをたいせつに、ゆっくりと歩んでいきたい。

今年もよろしくお願いします。



ある日のむーたち  1/19

ふと見たら、むーがうでまくらをして、おひるねしていました。


ぐー。


またある夜のこと。
ふと見たら、むーたち、はまらき(=ハラマキ)をされていました。
おやすみなさい。。



さよなら、絵はがき坂  1/19

年始に注文していた手帳に、あわてて追加したものがひとつ。


長崎の洋菓子店・メルヘンが、1月で閉店するとのこと。
そして、この名物お菓子もなくなるとのこと。
コンサート会場でいつでも買える気持ちでいたので、
寂しくなって思わず注文してしまったのでした。

ソロデビューアルバム収録の「絵はがき坂」という歌にちなんで、
まさしさんとその仲間がたきつけ、店主さんが作ったという、「新・長崎名物」。
久しぶりに食べたこのマカロンクッキー、本当においしい。しみじみ、おいしい。
思わず、口に出してしまうほどに。
"一枚一枚、手焼きしています"と書かれているとおり、
作り手の思いが伝わってくる、銘菓。


取り出だしたるこれは、ここ十年以内のパッケージ。
このホログラム印刷(坊ちゃん用語=「キラ」)に、技術の進化を感じます。
今は坊ちゃんの野球カード入れに。。


さらに、ファンクラブ会報ファイルより取り出だしたる、この包み紙。
これは。。おそらく'89年、初めて「夏・長崎から」コンサートに訪れた折のもの。
包み紙のウラが長崎市内の地図になっていて、
洋菓子店メルヘンの位置や、さださんが生まれた家、さらには、
今(って、25年前…)のさださんの家まで載っています。(ええんか?)

そんな歴史をひもといて、懐かしみながら、惜しみながら。。
メルヘンの店主さん、おいしい、心のこもったお菓子をありがとうございました。
そう、心から思ったのでした。


絵はがき坂


あなたはためらいがちに 何度も言いあぐねて
どうしてそんなこと ああ 迷うのですか
ひとりで生きてゆける程 お互い大人じゃないし
それにしてもあなたの時計 ああ 進み過ぎました
カンナがもうすぐ咲くから
それまであなたが髪を 切らなければいいね
出来たら本当にいいね
活水あたりはまだ 絵はがきどおりの坂
つたやかづらの香り背に 学生達が通る
あなたの横顔越しに シャボン玉がいっせいに
弾じけた気がしたのは ああ 紫陽花ですか

同じ様にジーンズ着て アンアン・ノンノ抱えた
若いお嬢さん達が今 シャッターを切った
活水あたりはまだ 絵はがきどおりの坂
僕も思い出欲しくてそっと 心でシャッター押した
絵はがき坂を 下りながらあなたは
やっぱり言いましたね
ああ さよならですか




ハーブカクテル  1/18

ハート・カクテルじゃなく。。(笑)

久しぶりにふらりと、近くのバーを訪れた。オットーとともに。
夜8時からしか開いていない、小さな入口の、隠れ家のようなお店。
入ると意外に奥に広く、白熱燈の抑えた光が店内を照らしている。
カウンターに等間隔で置かれたキャンドルが、ぼんやりと揺れる。

ふたりでカウンターに並んで腰かけて、若いマスターに新年のあいさつをする。
オットーは、まずビール。
わたしはいつも適当に、こんな感じで、とお願いして作ってもらうのだけれど、
(それは、メニューがないから。。)
そうしたら、「じゃあ、ハーブのリキュールを使って作りますね。」と言ってくれた。

以前来たときに、ハーブに興味があるという話から、
フランスの修道院で作られていた、ハーブ酒の話を聞かせてもらったのだった。
ずいぶん前のことなのに、それをマスターが覚えていてくれたことがうれしくて、
ここはいいな、とあらためて思った。

たまに、ふらりと訪れる場所。
入ったら異世界にワープする、不思議なバー。
右腕のない若いマスターが、いろんなお客さんたちと語り合いながら、
てきぱきときりもりしている。



名札  1/16

小さい坊ちゃんが、いつもは学校に置いている名札を、
間違えてつけて帰ってきたので、(卒業を控え)記念に一枚パチリ。
なんかえらい、バッジだらけやなーと思いながら。。


翌日、大きい坊ちゃんは実力テスト一日目。
そのすきに(?)、中学校で、
小6生たちの「ランチ試食会」なるものが実施されたのですが。
後期児童会長をしている坊ちゃん、そこで最初のあいさつをしたらしい。

先生    「きみ、○○(←大きい坊ちゃん)の弟?」
小さい坊  「ぼくも○○です。」(笑)
先生    「きみ、バッジがたくさんついてるね。」
小さい坊  「はい。」
・・・・・
この話、なんだか笑えました…。
わたしも、バッジだらけやなーと思っていたから…。

登校班の班長、その集まりの分団長、学級委員、…児童会長は?
わたし   「この星はなんのバッジ?」
小さい坊 「それは野球部でもらった。」
大きい坊 「児童会長のバッジないの?じゅんの時は、あったけど。」
小さい坊 「ない。」(断言)

このオチに、またウケました。。
単なるピンバッジの収集?
ま、なんでもありなんやな…。(笑)



此頃都ニハヤル物…  1/12

このごろ都にはやるもの、競技かるた、ちはやふる。
(「ちは」は最新巻まで読破。)


暗記中。


小さい坊 (素振りの練習始める)
大きい坊 「じゃまなのでしないでください。」(笑)
・・・・・15分経過。
専任読手のCDをかけて、いざ!真剣勝負。



深夜0時  1/11


突然、ポトスの苗を植え替えた。
この真冬に…。夜中に…。室内で…。
へろへろしながら、それでも、思ったとおりに動けるときに。



小さい坊ちゃんのおあそび 2  1/7

年末のMIKANちゃんに続き、坊ちゃんが作ったもの。


KURAGE

IKA

七草がゆの夜。




休日の記念品たち  1/5


地元のなつかし銘酒と、旅さきの銘酒をお持ち帰り。


ついでに、隣にあった年末お持ち帰り(!)の水もぱちり。(これで、捨てられる…)
「雪のお山のてっぺんから連れ帰られ、気圧も一緒に持ち帰ったペットボトル」の図。



旅の途中  1/3

オットー方の家族みんなで、旅に出た二日間。


わたしの一番?うれしかった場所。
それは、ベニシアさんの番組で見ていた、「群言堂」の本店。
(ベニシアさん、群言堂の服を好まれていて、カタログモデルもされているのです。)
そしてその周辺の町並みを見られたこと。
のんびりとした、山あいの静かな町。
穏やかな日差し。川の流れに、心洗われる。

二日目は雨と雪、そしてくもりのち、晴れ。


結晶のまま、落ちてくる雪のかけら。
降りしきる雪のなか、山の木々が白く煙る。

吹雪をどんどん追いこして、山を越える頃、
突然曇天から、ぱあっと日が差した。
夕方の傾いた陽の輝きが、神々しい光の道になって、雲と協力して、天使のはしごを作る。
神さまが空いっぱいに描いたみごとな作品。
「さすが、晴れの国。」
旅の終わり、お土産がまたひとつ。



嗚呼、フライドポテト  1/2

オットーの実家から、わたしの実家へ移動。
今年は家族が全員そろい、近年にない稀有な、おめでたいお正月になりました。
三姉妹そろったの、いつ以来?!
そして三人そろって写真撮るなんて、わたしの結婚式以来のような…。

夕方、すぐ下の妹とだんなさんと、父について買い物に出たスーパー。
昔も今も変わらず、父の御用達のスーパー。
レジ中にうろうろしていたら、
昔と同じ場所にあるフードコート(当時、そんな言葉もなかった…)で、こんなポスターを発見。


これを見た瞬間、わたしの脳裏に、あの「フライドポテト」がひらめいた。
新しいフライドポテトは「揚げたてアツアツ」で、
三角の紙のなかで、しなっとなったものではなくなっていた。
さらに、30%も増量されている。

嗚呼…あの日の「フライドポテト」から、三十余年。
そして、あのエッセイをしたためてから、十年。
父の健康に、感謝しつつ。
思えば、遠くへ来たもんだ。