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まだ  10/27


カブトムシのメスが1匹、生きていて。。ほとんど、土の中にもぐってる。
死んでいるのをみるのがこわくて、のぞいていない日が数日続いていたんだけど。。
おそるおそるのぞいたら、ひさしぶりに、土の中から出てきてた。
ゆっくり、ゆっくり、、、おばあさんのような動きだけれど、確かに、生きてる。
えさを顔の近くに置いてあげた。
これからは、ちゃんと毎日、のぞいてあげよう…
ちいさな決心。

早朝、寝ぼけたまま天気予報を何気なく見ていて、
そのB.G.M.に、釘づけになる。
西村由紀江の、「いつまでも」という曲。
西村さんの曲のなかで、いちばん好きかもしれない、あたたかく、やさしい曲。
聴き入っていたら、天気予報の途中で、曲がぜんぶ終わってしまった。
次は何か、かからないのかなーと期待して見ていたら、天気予報が終わり、
夜のテレビの予告が始まった。
それは、わたしが数年来、見たいと願っていた番組の再放送。。
ピアノつながりの内容。。
西村さんの曲がなかったら、この番組を、見逃していただろう。
こんなことも、あるんだな。。

歯医者さんに行った。
呼ばれるまで、窓からぼんやりと、外にあるプランターの花をながめていて、
秋の日差しにふと、子どもの頃の感覚がよみがえった。。
マンガ雑誌の発売日に、近所のたばこやさんに、買いに走った秋の日、冬の日。
ただひとつのことを楽しみに思う、純粋な気持ち。
家に持って帰り、開ける時のわくわくした気持ち。
誰から、どう思われるなんて何も考えず、自分の喜びを見いだせた、子どものわたし。
そんな気持ちに、今もなりたい…と思う。



白い花のお祝い  10/19


先月あたりから、すくすくと葉を伸ばし、広げていた、オキザリス。
来春の準備なのかなーと思っていたら、、、
ここ数日で、すくすくとつぼみがのびてきて、咲きはじめました。
秋の陽のなかで、ひかえめに、静かに、白い花を増やしています。


そして今日…
初夏に咲いたはずのてっせんが!
花を咲かせていることに気付いた。びっくり!
少し前から、枯れたはずのつるが新たに伸びているので、来年の準備かな?と、
また勝手に、思っていたんだけど。
つぼみがついていることさえ、気付かなかった!

2年目の、「白雪姫」という名の、白いクレマティス。(さだまさしの歌にちなんで買った。。)
土は悪いしこぼれて減ってるし、もう植え替えてあげなきゃと、思い続けて半年。
カブトムシの飼育にかまけて、植木は放置状態だったこの夏。。
こんな怠惰な扱いを受けながら…こんなにけなげに、知らぬ間に、
今年二度目の、季節はずれの花を咲かせてくれた。
そのことに感激しつつ、ふと、明日が誕生日だということを思い出す。
わたしの一番好きな色…
そこでぴんと、つながった、気がした。

きっとこの子たちは、お祝いに、咲いてくれたんだ…
そう思うとうれしくて、いとおしくて、ちいさな白い花たちに、ありがとう。と思いながら、
写真を一生懸命、撮りました。

玄関には、最後のつぼみを開いた、リリー・カサブランカ。
みんな、わたしを慰めるように、励ますように、やさしい花をつけてくれて、ありがとう。



30年越しの夢、、、叶う?  10/17


洋菓子コースの未履修を2つ、放ってあったのを、今日、やっと1つに行くことができました。
受講票を見たら、以前の受講から、1年半も経っててびっくり。
シュークリーム。。4つのかたちを作るのですが、このうちのひとつが、「スワン」=白鳥だったんです。
これ…わたしが初めてお菓子を作った頃から持っている、
ふるーい本のシュークリームの項目の、応用編として載っているかたち。
こんなふうに、きれいにできるもんかなー。と、絞り方の写真などながめながら、
今まで一度も、作ったことがなかったシュークリーム・スワン。
それを、教室のレシピでですが、初挑戦する機会を、奇遇にも得たのでした…。

↓これが、持っている本の写真。 ↓これが、今日作った、シュークリームたち。。

ちょっと頭が大きくて、あひるっぽくなってしまいましたが。(笑)
作りながら、しみじみと、子どもの頃、「スワン」に憧れた気持ちを思いだしていました。
こんなきれいに絞れるわけがない。。と、憧れてながめていただけの、あの、首の部分!(笑)
確かに、、、絞りに苦労しましたよ〜。一回、つめなおして、絞りなおした。(笑)
クリームが、とってもおいしかったです。
シュークリーム大好きなパパと坊ちゃんたち、おみやげに大喜び!!


さて。
我が家では最近、ちいさな精米機を購入しました。
かくかくしかじかあって、のことなんですが。。
これがなかなか、小柄なくせに働き者で…毎日毎日、ガラガラと頑張って精米してくれるのです。
(通称・「ガラガラ」←小さい坊ちゃん命名。)
この、ガラガラの副産物、ぬか。
これでぬか床を作ろう!と、日々ためつづけていたのですが、、、
ついに!その時がやってきました!


まず、フライパンで3分くらい、乾煎りをします。(焦がさないように)
そして、分量の水に塩を煮溶かしたものを作り、それぞれ冷ましておきます。
冷めたら、大きなボウルの中で、少しずつ塩水をぬかに混ぜていきます。。
トウガラシ、昆布を入れて。下準備、完了!
明日から、捨て漬け開始でーす。
ぬか床作りも、味噌づくりも、酵母おこしも、、、みんなおんなじなのね。。
目に見えない微生物が目に見えない働きをして、おいしい食べ物を作ってくれる。。
そう思うと…過去の「いちご酵母」を思い出したり(笑)、味噌作りを思い出したり…
この子もどう育っていくのか、楽しみ楽しみ。


そうだった…すっかり、載せるの忘れてた。この子
9月末に、解禁しました!
色は前年と同じく、かなり深くなっているのだけれど、
旨みが昨年より、強いような、そんな気がする。…気のせい??(笑)
麹を前年より増やしたから、味が変わったのかも、しれません。
素朴な味の、お味噌汁…ほっとします。
ここに、自家製ぬか漬けを仲間入りさせる日を夢見て。



白パン  10/14


なんとなく、白パンを焼きました。
焼きたくなるパンには、その時の気分が表れるものです。
ちょっと、やさしいパンに慰められたいような、そんな気持ち。。
シンプルでやさしい(=易、でない)、心に寄り添うパンを、
気分に合わせていくつか焼けたら、
とりたてて凝ったパンを焼く必要はないような、そんな気がします。


ペーターのおばあさんに、食べさせてあげたい。。
焼きあがりを全部並べたら、そんなことを思いました。(笑)

今日は普通の強力粉(カメリヤクラス)を使ったので、ひきはそんなに強くありません。
もっちりというより、ふんわりという感じの食感。
これも今日の、気分かな…


焼き終わってから、ふと目に入るこんな光景。
何気ないけど、ふっと力が抜けます。
…今日もおつかれさま。



3年9ヶ月ぶり?!  10/14


ひさしぶりに、更新しましたらば。
トップページ、なんかみにくいね…ごめんね。
で、びっくりしたのが、「こころのアハハッ」のページ。
最後の更新年月日が、2006/1/12になってて…
3年9ヶ月ぶり?!なことに、ビックリ!!
そんな長いこと、こころに、「アハハッ」がなかったのかと思うと、胸が痛みます。なんて。(笑)
今年の5月、6月、9月と、撮りだめしてあった3つをアップ。

部屋の中まで、キンモクセイが香ってきます。
いい季節になったなあ。。

ただいま、インフルエンザ、学年&学級閉鎖まっただなか、なんですけど。。



さいとうさん?  10/8


アベニールの遺した荷物を整理していたら、出てきた、歪んだサングラス。
とりあえず洗って、置いてあったのですが、、、


小さい坊が、「さいとうさん。」といって、こんなポーズをするので、大爆笑!
「な、なにそれ…(爆笑)」
どうも、朝ドラ「つばさ」に出てきた、西条秀樹演じる、
斉藤興業の斎藤浩徳」のポスターと、同じポーズのつもりらしいんだけど…
よくよく考えたら、ヒロリン(斎藤さん)は、サングラスかけてないのよ。ほとんど。
いつもかけているのは、部下たちでした。
・・・イメージ?(笑)

それにしても、その右手、可笑しすぎ…。
我が家の斎藤さん…。



『十力の金剛石』  10/4


日曜日の朝。
仕事に行くオットーを隣町の駅まで送っていった後、まだ寝ている子どもたちを置いて、
川べりに、望遠鏡のハンドルさがし…。草かきわけ用の、傘持って…。(笑)
このへんかなー。
このへん歩いたかなー。
と、傘で探るも、ひと夏を越した後の川べりは、きれいに草刈りもされていて、
落ちていたとしても、ゴミとして捨てられた可能性が。。
まあ。。しょうがないか。部品取り寄せもたぶん、できるでしょう。。
あきらめモードでそんなことを考えながら、朝つゆで濡れたくつの先を見ていたわたし。
ふっと視線をずらした先に、、、きらきらっと光る、まぶしいものが!!
あっと思って顔を近づけてみたら…
なんと。
それは、まだ低い太陽の光をななめに受けて、輝く朝つゆでした。
あっと思った瞬間、わたしは「十力の金剛石だ!」とも、同時に思っていた。
その直感は、間違いなかった。
そう!
見渡してみれば、あっちにも、こっちにも!!
本当に、本当に、ダイヤモンドのように虹色に輝く、
または、青になったり、赤になったり、色を変える、
美しいつゆがいっぱい、いっぱい、草の上に落ちていました。

十力の金剛石』は、宮澤賢治の童話です。(←青空文庫へ)
金剛石とは、ダイヤモンドのこと。
虹のふもとにあるという、「もっといい宝石」を探しにいった王子さま。
本物の宝石が丘に雨のように降り注いでも、
林の木々や花たちは、「かなしい、十力の金剛石が来ない」と嘆く。
やがて、現れた「十力の金剛石」とは…
「その十力の金剛石こそは露でした。」
そしてそれは露だけでなく、輝く太陽、わたる風、花のしべ、草のそよぎ、この丘、王子さまの瞳、、、
文章はちょっと分かりづらい童話ですが、雰囲気、や、イメージ、は伝わってくる、そんなお話です。
その空気感だけがわたしのどこかに残っていて、
宝石と違わぬ輝きを放つ、美しい朝つゆが、それを呼び出したのです。
もうずいぶん長いこと、読んでもいなかったのに。
物語の喜びを、新たに教えてもらったできごとでした。

そんなこんなで、早起きは、三文の得。と、
ちょっとほくほくして、帰ってきました。

ハンドルは、見つからなかったけど。(笑)



さよなら、アベニール。  10/3


ついにこの日が来ました。
都合で数日延期した今日は、奇しくも、昨年の納車の日でした。

ガソリンの警告ランプが灯り、
「六文銭持たさなあかんから、6Lだけ入れようか…」というオットー。
「え、縁起でもない…」
そう言いながらも、最後の6L給油に、家族全員が立ち会ったのでした。

車やさんまで、坊たちを乗せて走るアベニールの後ろを追走しながら、
長いあいだ、ご苦労さんやったなあ。と、しみじみとその背中(?)をながめていました。
B.G.Mが、「I miss you.」と歌うものだから、秋の夕暮れ・・・せつなさ倍増。
新しい車とバトンタッチしてから、ちょうど1年。。
「アベニールとお別れしたくない」と泣く子どもたちに負け、処分を先送りしたのでしたが・・・
お別れして車やさんを出て、静かな後部座席を振り返ったら、、、
やっぱり、ふたりとも、泣いてました。さめざめと・・・。
思わず、わたしまでもらい泣きしてしまった。

車のナンバーは、2台とも同じ。
新車のナンバーどうする?と迷っていたオットーに、
無事故で頑張ったアベニールを引き継いで、同じナンバーにしたら?と。
とっさに思いついて言ったことだったけど、そうしてよかったな。と、今日あらためて思った。
ありがとう、アベニール。
確かに家族の一員だったあなたの活躍は、ちゃんと引き継いで、いくからね…

さびしい気持ちを抱えて、贈り物の買い物を済ませ、ふと空を見上げたら、満月。
ああ、十五夜だったんだ…と気付き、スーパーで、月見だんごを買う。
夕食後、酔った勢いでかさびしさを紛らわすためか、3ヶ月ぶりに望遠鏡を出しました。
川べりまで行くのが面倒くさかったので、近くの公園で、お友達を誘って。
夜だったのに、思いがけずたくさん来てくれて、楽しく満月と木星の観望をすることができました。
(誰も来なかったら、お月見だんごを家族で無言で食べるところだった・・・笑)
月のクレーターは、半月ごろの方が立体的に、くっきりと見えるのですが、
満月のようすもまた、とても美しかった。
絵に描いたような、光の線がそのまま見えるのでした。

そして…なんと、望遠鏡の微動ハンドルが1本なくなっていることに気付いた…。(涙)
たぶん、たぶん、、、7月に、川べりに落としたんでしょう。
はめこみ式なので、抜けおちてしまったんでしょう。
3ヶ月近く前に失くしていたなら、もう、見つからないとは思うんだけど…。(涙)
いちお、あした、川べり見てこよーっと。



October〜リリー・カサブランカ〜  10/1


いつものスーパーの花やさんで、いつも目に留まるカサブランカを、つい買ってしまった。
・・・十月になったから。
あのうたを思いだす、十月。

柔らかな午后の陽射し。夕暮れどきの空。
やがて金木犀が香る頃、またひとつ、年をとる。。


October・・・わたしの、たぶんいちばん好きなうた。
今は、リリー・カサブランカの、
むせるような甘い香りでいっぱいです。