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アベニール、ラスト・ラン  9/27


我が家の家族の歴史とともにあった、アベニール。
いよいよさよならの日がせまり、最後のドライブにでかけました。


でかける前に、以前の家のときに借りていた、駐車場で記念撮影。
ここで、小さかった坊たちを連れて、アベニールの帰りを待った夜も。
幾度となく、ありました。。


そして、明日閉店になるクリーニングやさんにあいさつに。
おばさんは自宅の空き部屋を改装し、美容室だけ続けられるとのこと・・・
長い間、お世話になりました。

その後、刈谷市立美術館〜安城デンパークへ。
美術館で開催中の「私が選んだいわさきちひろ展」は、
ちょっと遠いし行けないかなーと思い、あまり気にとめていなかったのが、
幾度となく、宣伝の記事やちらしが目に入るので、
これは・・・と行くことになったのでした。


右・18年前の展覧会の図録と、左・今回買った絵本。
11年前に訪れた安曇野の美術館で見て以来、久しぶりの観賞・・・
この11年、いろんなところでいわさきちひろの絵を目にしていたし、
それどころか、気付けば、我が家の玄関にポストカードが一枚、
2階の廊下の壁にポスターが一枚、出窓に絵皿が一枚。
飾られてもいたし、時折、立ち止まってそれらをながめる日もあったけれど…
こうして、美術館で、しわのある原画を間近でながめていると、
長いあいだ、本当に、彼女の絵に向き合っていなかった気持ちになりました。
懐かしいような、せつないような・・・
そして、若い頃見た時と、何かが違った。
"パステル画を模索して以降、水彩でも大胆な構図、筆遣いが見られるようになる"、と
解説されていたとおり、この絵本『ぽちの きた うみ』は、夏らしい、思いきった筆遣いで、
けれど、離れているぽちを思う少女の心が、繊細に描かれてもいて、
いじらしくて、胸がぎゅっとなりました。
ひさしぶりに、絵本のすみずみまで、何度も読み返しました。
いちばん好きなページはやっぱり、「あーぽち てがみついたのね」のところです。


デンパークは、行きたいなあと何年も話しながらなんとなく来ないまま、今日が初めての来園でした。
このあたりはオットーの仕事場所(??)なので、わざわざ家族では来たことがなかったのです。
のんびりのどかな風景の中に広がる、こじんまりしたテーマパーク。
おべんとうを食べたり、おさんぽしたり、アイス食べたり。
道の駅も隣接していて、楽しめました。
長いこと話だけしていた場所に、アベニールと来られて、よかった。。


・・・最後にたどりついた場所は、オットーがひとり暮らししていた、マンションの駐車場。
アベニールの歴史、ここより始まる・・・
一人だったオットーが結婚し、今の町に転居して二人になり、
大きい坊ちゃんが生まれて三人家族になり、
小さい坊ちゃんが生まれて四人家族になり、
そしてまた町内を転居して・・・
激動の十余年を過ごした、大切な家族の一員だった、アベニール。
長いあいだ、わたしたちを支えてくれて、ありがとう。
深く深く、感謝をこめて。



日常の中に埋もれゆく、物語たち  9/24


我が家からは少し離れた、とあるクリーニングやさんが、月末に閉店するという。
車で通りがかった時に、子どもたちがはり紙を見つけたのです。
この小さなクリーニングやさんは、個人経営の小さな美容室と併営になっており、
おばさんがひとりで切り盛りしてきたお店です。

かつて、引越し前の我が家の向かいにあったおうちから、
毎朝、自転車に日傘をつけて、出かけるおばさんがいました。
きつい紫のシャドウに、紫のメッシュが入った髪・・・
オットーとふたり、ひそかに「むらさきおばちゃん」と呼んでいたのですが・・・
ある時、初めてクリーニングを出したそのお店で、
応対に出てきたおばさんが、「むらさきおばちゃん」そっくり。
「ああーお向かいのー!」と、この時初めて、お互いにお互いを認識したのです。
それ以来、およそ11年。
おばさんは、我が家の歴史の変遷を、見てきた証人のひとりだったのでありました。

このおばさんは、わたしたちより1年ほど早く引越していかれました。
(昔、雑記にも書いた記憶がありますが。。)
けれども、お互い引越して遠くなってからも、
たまにクリーニングを持っていっては、話をさせてもらったものでした。
おばさんの人生譚・・・姑と夫に苦労したこと、3人の娘を育てたこと、松本にいる実母のこと、、、
そして、しばらくぶりに訪れた昨年は、ご主人を亡くされた話を、涙ながらに聞かせてもらったのです。

おばさんの話だけで、物語がひとつ書けそうなくらい、
人生を聞かせてもらってきました。

けれどあの頃の物語はそれだけでなく、
わたしたちが住んでいた小さなアパートの、独居者たちの物語、
古い隣家のおばあさんの、口癖のようだったいくつかの話、
向かいの大きなお屋敷の、おばあさんのこと。。
いつも庭掃除に来てくれた大家さんご夫婦のこと、
裏の隣家の、無表情な3人家族のこと、
道路を隔てたマンションの1階の、敵対していた(?)おばさんのこと。。
数えればきりがないほど、あの頃、あのアパートでは、たくさんの物語がありました。

「事実は小説より奇なり」・・・というけれど、
事実と小説、どちらが卵か、ニワトリか。。コロンブスのたまご状態です。

あの懐かしい日々の中にある、愛すべき小さな物語たちを、
日常に埋もれさせないで、
どうにか、書きとめておきたいと思っていたことを、ふと思い出した。。

クリーニングやさんの一枚のはり紙から、
そんなことをとりとめもなく考えていて、
わたしは、わたしがいるべき場所を、かすかに思い出せた気がした。
日々のこまごまとした現実や、感情の波に呑まれて、忘れていたものを。
ふりまわされることなく、歩いていきたい・・・
そして、わたしの本質を取り戻したい。
こころを、澄ませて。



名古屋脱出  9/20


・・・ちょいと旅に出ておりました。
風の吹くまま、気の向くまま。
その日暮らしの、旅がらす。




こころにひびくものさがし  9/18


どろどろと、いやな感情に苛まれ、苦しめられ、
突発的に、美容室に行った。
夏の日射しに傷んだ毛先を切り落とし、トリートメントをする。。
そんなことで、少しは這いあがれるような、気がして。
自分の思いと、全く関係のない、明るい穏やかな空間で、
切り離されるものがあるような、そんな気がして。

カットしてくれる美容師さんと、とりとめもない話をしていて・・・
なぜか久石譲さんの話になり、ふと、
彼の音楽にとりつかれた時代のことを、思い出した。
歌詞のある歌を聴くことがしんどくて、
ひたすらに、こころにふれる音楽を探し求め、聴いた時代。
彼の音楽は、わたしの心の芯まで染みとおり、
同調しながら癒してくれる、絶妙の流れを持っていた。
それはたぶん、今もって、変わってはいないはず。。

けれど、当時のように、彼の音を、こころを澄ませて受けとめる、
感性がぶれてしまっている今の自分に、愕然とする。
わたしのこころの中の、湖・・・そこにひびくものは、どんなものだったろう。。
ただあわただしく、現実だけに心を傾けてきたから・・・
たいせつな音楽を、そわそわと、ただ表面で聴いてきてしまった、日々よ。

またいちから、こころにひびくものさがしをしたい。
そんな思いに駆られています。



あまたまー!!  9/16


いちいち、絶叫するのも、なんですが…。(笑)

朝の連ドラ「つばさ」を、ビデオに録って見続けている我が家では、
密やかな憧れだった和菓子。
最近では一緒に観ている坊たちも、「あまたまたべたーい」と言いだす始末・・・。

そんなある日、お昼のスタジオパークに、つばさ役の多部未華子ちゃんが出演していました。
スタジオで、番組見学の人たちもみんな一緒に「あまたま」を食べていて、
この気持ちにさらに拍車が・・・。
ドラマの舞台・老舗和菓子屋「甘玉堂」の看板菓子、「あまたま」。
商品化はされておらず、ドラマの中だけのお菓子です。
分かっていながら、「たべたーい」という気持ちは止まりません。
公式HPの、「甘玉堂のショーケース拝見」をながめては、ためいき・・・

悶々と(?)検索していたら、なんと見つけたーっ。
「なんちゃって甘玉」の、レシピ。。(笑)
同じく、ドラマを観て「たべたーい」と思った方が、自分で作って、
レシピを載せておられたんです。
即行で作ったことは、言うまでもございません。。


できたーっっっ。
できた瞬間、あまりのそっくりさんに、踊りだしそうになりました。(笑)
きゃーきゃーひとりで騒いで、写真を撮りまくるわたくし。。


中は芋あん。それがこしあんでくるまれ、さらに胡麻羊羹がかかっています。
熱い日本茶を淹れていただいたら。。あまーい。おいしーい。そっくりー♪♪♪
もううれしくてうれしくて。。
「つばさ」を観ていると分かっている父、義母、友達に写真を送りつけ、
「これからは、『あまたまのたけちゃん』と呼んでくださいっっ」と訳の分からないコメントを・・・(笑)

学校から帰ってきた坊っちゃんたちに見せたら、
「うわあ〜っっっあまたまっ???まま作ったん?!すごい〜っ!!」
大歓声のもとに迎えられました。
テレビの威力は、すばらしいですね。(笑)
大好きなおいものお菓子ということもあって、大喜びで食べてくれました。
ブラボー!!あまたま!!



気がつけば・・・  9/14


昨秋の、ひそやかな目標??を思い出した。(11/19の日記より。)
「夢は、、、カーマで土!サンリョーで苗!らくだで立ち読み!三好で映画!」
ふと気がつけば、全部制覇してました〜ぱちぱち。
何の話かって?・・・クルマです。
三好は早い段階で、映画じゃないけど買い物に出かけ、
大雨の日にらくだで立ち読みすること1時間半(笑)、
カーマには壊れたラティススタンドを買い替えにゆき、
(土は園芸土でなく、カブトムシの土を購入 笑)、
最後のサンリョーは、今回の洗濯機騒動で、
隣接する電機やさんついでに出かけたのでありました。

便利にはなった・・・けれど、意外とひとりで買い物にはでかけないことに驚き。
家族でいつも行くところに、ひとりで行くと、なんだか虚しい・・・。(←なんでかな?)
平日だからお店も閑散としているし、別段、早急に必要なものがあるわけでも、ない。
本やさんは別として。(笑)
身辺の買い物は、自転車で済ませられる近所ばかり。
雨の日は、わざわざ濡れに出ない。(笑)
結局、家の中が好きなんだなーということにも、気がつきました・・・ハハ。



さよなら、洗濯機  9/14


先週あたりから、調子の悪かった洗濯機。
ときどきエラーが出ては止まっていたのを、だましだまし使っていましたが、
土曜日の夜、ついに動かなくなりました。
そのエラー表示を調べてみると、どうやらモーター異常らしい。。

1年半前、脱水音が高くなったのが気になって、一度修理をお願いしました。
業者の方はひと目見て、「ああ、これはこのままだと、もうすぐ動かなくなりますよ」と。
高額なモーター交換をするか、買い替えるか…
修理してから、他の箇所にまた故障が出る可能性もあるけれど、どうしますか、と問われて・・・
少し迷ったけれど、交換でまだ使えるなら、今回は修理します、とお返事したのでした。

あれから1年半・・・
次は基盤が壊れるかも、と言われたのが、またもモーター・・・。
翌日が日曜日で、修理窓口が開いていなかったこともあり、
また迷いながらも、今度は思いきって買い替えることにしたのでした。

2001年製の洗濯機。
それまで、オットーの独身時代からの5kgのものを使っていたのを、
小さい坊ちゃんが生まれる前にと、8kgのものに買い替えて。
以来足掛け8年、我が家の子育ての、一番忙しい時期の伴走者でした。
我が家の年末恒例・いろはがるたの中にも、
「(へ) 部屋にお入り 洗濯機 (2003)」と詠まれたように、
購入後最初の2年は、東向きの外置き。日に焼けたラベル。
その苛酷な環境と、ヘヴィーユースに耐えてくれた働き者でした。
お疲れさま。。そして、ほんとにお世話になりました。ありがとうね。


それにしても、たった1日・・・洗濯機を使わなかっただけで、こんなに大変だなんて!!
下着、くつした、タオルだけでもと、手洗いしてみたのです。
(ついでに、毎日着るオットーのワイシャツとTシャツも・・・)
手洗いはいいんです。手洗いは。
最大の問題は・・・脱水!!
手で絞るのは限界があります。しわにもなりますが、何より、化繊の生地は「絞れない」のです。
(弾力があって、力を入れても水が落ちていかない)
いろいろ、調べつくしたけれど、人力の脱水としては、
「バスタオルでくるんで、足で踏む。」
これが最良の方法であることが分かりました。(ランドリーのない外国への旅行者の方の意見)
しかしこれを・・・毎日、家族全員分、やれるか??真冬も??
あっけなく、脱落…
文明をさかのぼった生活は、わたしにはできませんでした・・・。
昔のお母さんは、本当に偉かったんだな。と、しみじみ。
義母にそれを話すと、洗濯機がなかった子どもの頃は、確かに足で踏んで、脱水したのだとか。。
朝は眠くても5時に起こされて、かまどに火をおこし、練炭を入れるのが子どもの仕事だった、とも。
それが当たり前だったから、大変だとかつらいとか、そういう意識もなかった、と。
それを聞いて、先日また見返したビデオ『森のラブレター』で、
倉本聰さんが話していた、「生活必需品」のアンケートの話を思い出していました。

富良野塾の塾生の方たちの答えは、
1位=水、2位=火、3位=ナイフ、4位=食料、だったそうです。
渋谷の街の若者たちの答えは、
1位=お金、2位=携帯、3位=テレビ、4位=車、だったそうです。
この違いは、なんなんだろう…と。
お金中心の考え方から、環境中心の考え方へと、今こそ「環境ルネッサンス」を興すべきだと、
倉本先生はおっしゃっていました。

洗濯機の世代交代から、そんなことを考えていた今日いちにちでした。
とにもかくにも。。8年間、我が家とともにあった思い出深い洗濯機に、感謝をこめて。



絶賛!!Part 2  9/8


先日後輩に借りた、倉本聰さんの『ニングル』。
あっというまに読了です。
そして、十数年ぶりの再読に、大感動。


『リンゴが教えてくれたこと』の本と、なぜか、深くリンクしているのです。。
思いだしたきっかけが、『リンゴ・・・』の話をした友達に、
「昔、ニングルの舞台を観たことがあって…」という話をきいたことなのです。
ああ、『ニングル』、結婚するときに処分したなあ。。と思い、
日曜の同窓会?で、出会う後輩が持っていたことを思い出し、
急遽、「もしまだあるなら、持ってきて!」と、厚かましくも、お願いしたのです。
急だったので、実家にあるというその本を取りにいけなかった彼は、
勤め先の学校の図書館から、わざわざ借りてきてくれました。。ごめん。。

すっかり忘れていた、せつない、悲しい、壮絶な結末が、
読み進むうち、少しずつよみがえってきて・・・最後、胸が痛くて、涙が止まりませんでした。
内容が、今感じていたことと、深くつながっていて。。
もちろんそれは、木村さんの本の内容ともつながっていて、、というか、
同じことを書いているのです。たぶん。角度は違っても。。
そのことに驚きながら、でも、大切な真理を見つけたことを、再確認もして。
今、この本たちに出会えたことに感謝して。
わたしにできることは、なんだろう。と、考えながら・・・
たくさんのひとに、これらの作品を読んでもらいたい。
そして、何かを見つけてほしい。
と、せつに願っています。


ただいまーの坊っちゃんたち。
いきなりカメラを向けたら、なになに?と笑ってました。



うれしかったこと  9/7


『リンゴが教えてくれたこと』に感動したことを伝えたある方から、
同じ作者の本2冊を、なんといただいてしまいました。。
「私はもう読んだので、他の方にまわしてください」と・・・。
こういう好意に出会うたび、思いをかけてくださった方に、心で手を合わせます。
わたしもまた、これらの本と一緒に、この気持ちをまわしていきたいと思うのです。




再会  9/6


1週間前、東京に住む、学生時代の友人からメールがありました。
彼女は1年間の予定で、日本に滞在している台湾の友達。
ご主人のお仕事で日本に来ているのですが、その研究会が大阪であるため、
家族で大阪を訪れ、恩師に出会うとのこと。(恩師は、わたしの仲人さんです)
それをきいて、一も二もなく、「わたしも行きます!」と即答。
そう、2年前の夏の終わりに出会った、ゼミの仲間なのです。。
同窓生だった当時、彼女は、留学生でした。
古い雑記(Page 1. 「しなやかな人」)にも書いてありますが、
国が違うのに、なぜか彼女とは感性があって、
ご縁もあって、今は違う国に住んでいるのに、連絡を取ったり、会ったりする機会が多い。
物理的にはこんなに離れているのに、
心の距離をまったく感じない友人。。っているなあ、と感じさせてくれる人のひとりです。
もちろん、彼女の方が、日本語ペラペラです。(笑)
日本語学校の先生なんです。
ただいま休職中で、お子さんたちとの貴重な時間を過ごしておられます。。

新幹線で大阪に向かう途中、ふと思いたって京都で下車し、
9年ぶりに、ある知人との再会を果たしてきました。
不思議なことだけれど、ゼミ仲間と先生に手土産のおせんべいを買った後、
中津川すやの栗きんとんをひと箱、あてもなく買っていたのです。
思えば名古屋に来たばかりのころ、その知人に初めて教えてもらった、
今、この季節にしかない栗きんとん。消費期限は、たった1日。
これを先生(彼女のこと)に届けよう、と新幹線内で思いたち、
夢中でJR嵯峨野線に乗り継いだのでした。

昨秋、わたしが久しぶりに紅茶を送ったことがきっかけで、
そのお礼にと、とある果実酢のセットを送ってくれた彼女。
(その紅茶も、バイト時代に彼女が初めて、教えてくれたものだったのです。)
先日読了した『リンゴが教えてくれたこと』の中で、作者・木村さんのりんごが、
京都のお酢やさんでリンゴ酢にされている・・・と書かれていて。
びっくりして、あらためたそのセットの中に、果たして、リンゴ酢が残されておりました。
ラベルに、木村さんのお名前がありました。
つながった驚きと感動のあまり、泣きました。。

それを彼女に、直接伝えたくて。
電車では十数年ぶりの道のりを、記憶をたどって、歩きます。
スーパーで地図を調べつつ、頭に入っている住所と番地を追って、
厳しい残暑の中、迷うこと30分。
なんとか見覚えのある道に出て、到着。。
奇遇にも家族全員おうちにおられて、少しですが、お話をすることができました。
会えて、よかった…
7歳年上の彼女は、わたしよりちょっと進んだところから、
いろんな話をきかせてくれるので、なんだかほっとするのです。。
不思議ちゃんだった先生。(理学療法士さんです)
でも、今は資格を使うことなく、まったく違うお仕事をされている。。
「わたしらって、行き当たりばったりなとこあるもんねー。」のことばに、
ほんとに慰められました。。ハハ。
先生の気持ち、好意、ありがたかったです。

そして。。一路、大阪へ。
新快速が信号故障で25分停車というトラブルに見舞われるも。。
無事、ゼミ仲間と先生と、再会を果たすことができました。
台湾の友達の家族と、先生とは、初対面。
そこにわたしと、またまた2年前の写真を持って現れた後輩とが加わり。。
電話予約しておいたお店の雰囲気が良く、お料理もとてもおいしく。
楽しいおしゃべりと食事、記念撮影。
最後は新大阪までタクシーで送っていただいて、
こちらもまた・・・深く深く、感謝、でした。

ふたつの再会に、大きく励まされ、力をもらいました。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。



絶賛!!  9/2


先日、書店で立ち読みしてから、さらに気になっていた『リンゴが教えてくれたこと』。
やっぱり購入し、読み切りました。
なんという、、、実直な方なんだろう。
謙虚で、優しく、そして、辛抱強く・・・
書籍の内容にも大変感動しましたが、その感動の一番の源は、
行間から滲み出る、作者の人柄でした。
嘘のない、飾らない文章、訥々とした語り口が、心を打ちました。
それに支えられた内容は、なんといっていいか。。
確かに、帯にあるように、「無農薬リンゴ栽培への苦難の道のり」なのだけれど、
実は、それを書きながら、それではない。
でも、それである。
「とにかく、読んで!」としか言いようがないです。
わたしが語ると、軽くなってしまう気がして。
ぜひ読んでみてください。
そして、読み終えたら、考えてみてください。

今参加している天文ボランティア研修で、昼の星を見る会、というのがありました。
あ、そうだったな、と思いながら、パソコンで自動導入された星図は、冬の星座のど真ん中でした。
真夏のぎらぎらと暑い空には、まるで見えないけれど、
あのしんとした、冬の夜空に光る、シリウスたちが輝いているのです。
デネブ、ヴェガ、アルタイルの夏の大三角、さそりの心臓アンタレス。
それらに心奪われている真夏にも、欠けた太陽に見とれたあの日食の日にも、
毎日、冬の星座は空にいたんだ。。
そう思うと、何か、励まされる思いもして。
そして、「目に見えなくても、そこにある」ことを、この本とともに、またひとつ、教えてもらった気がします。