ほどく ひとつ ひとつ ほどいていく あなたの想いを このひと針 ひと針 あなたは何を想いながら動かしただろう ぱちん ぱちん そんなことを思う 気持ちも切るような音とともに はじけ飛ぶ糸くずたち ほどくという行為のせつなさを知る夜更け つっかえ つっかえ 抜けない糸を引きながら あなたの想いが 悲鳴を上げているようにも思えて あなたの 想いの丈は 伝わったろうか 短いあいだだったけれど 伝わっただろう これだけ深く 痛い愛ならば ほどきながら ふと涙がこぼれるほどに ぱちん ぱちん ほどきながら 今は遠い あなたへの手紙を 心の中でしたためる 元気ですか どうしていますか 会えなくなって胸が痛いです あなたへの言葉が あふれて あふれて 止まらない |