「みよしの」 9/27 奈良つながりが続く偶然。
1ヶ月ほど前に、新聞の夕刊に載ったらしいお菓子の紹介記事を、 母がファックスで送ってくれました。(うちとは違う新聞社) さらにそのお菓子を自宅用と併せて注文してくれたらしく、 新聞紹介で殺到したであろう注文品が、1ヶ月後に到着した、というわけなのでした。 奈良の"樫舎"さんの、「みよしの」という名のくずやき。 あんは丹波大納言と備中白小豆で紅白とし、蒸した後に、 吉野本葛をまぶして焼かれた、手作りのお菓子。 ていねいに作られたそのお菓子の控えめな甘さと風味、優しい口あたりに、 家族みんなが舌鼓を打ちました。 熱いほうじ茶とともに。
秋らしい熨斗紙が巻かれていて、開ける時も気持ちがほっとしました。 樫舎さんは、自然の素材を大切にし、 その生産者も守りたいという心意気を持ってお菓子作りをされていることを、 さだまさしコンサートでよくきいていて、お店にも一度行きました。 しかしふだんは、なかなか口にする機会がない貴重なお菓子をいただくことができて、 注文してくれた母と、作って送ってくださった樫舎さんに感謝しています。 そして、つないでくれた記事の書き手・さださんにも! ごちそうさまでした! 音のかたち 9/25 川上ミネさんのドキュメンタリーが放送されると知って、 うずうずしながら待つこと1ヶ月。(奈良にて先行放送) ついに今日、全国放送されました!!→「音のかたち 奈良 季節を描くピアノ」 この間にあった近畿ブロックの放送を父が録画して送ってくれたので、 実は少しだけ早く観ることができたのでした。 川上ミネさんを知ったのは、2005年の愛・地球博がきっかけでした。 坊たちが大好きだった万博キャラクター・モリゾーとキッコロのアニメを一緒に観ていて、 その映像の不思議な広がりとともにあった音楽に、耳を引っぱられたのです。 たった5分の、他愛ない平和な物語に寄り添うピアノの、なんと美しいこと。。 美しい自然のすがたが音楽とともに画面を超えて届くのを、呆然とみていました。 このピアノ…ふつうじゃない。 そう直感したことが正しかったと、その後少しずつ知ることになりました。 数年が経ち、BS放送で始まった「猫のしっぽ カエルの手」を観た時、 エンディングの音楽に、「これ…モリコロ(注・モリゾーとキッコロ)やん!」と気づく。 次の回で気をつけて見ると、「音楽・川上ミネ」の文字が。 「やっぱり…"森の探検隊"やん。」(←もう曲名を知っていた 笑) 音楽だけでなく、自然を愛するベニシアさんに共感し、 いつの間にやらその番組にもすっかりはまってしまうことになったのでした。。 それからまた数年後。 ベニシアさんの番組も100回を超え、月に一回、代わりに別の番組が流れるようになった。 「これ、ベニシアさんの亜流?」と、最初は斜に観ていたわたしでしたが、 音楽にまた、耳をひっぱられる。(笑) 「あっこれ…猫のしっぽと同じ曲やん。」 「ミネさんのアルバムと同じ曲やん。」 と、またもや、ミネさんと出会うことに。 そしてどんどん引きこまれて…今や「やまと尼寺 精進日記」の大ファンに。(笑) ミネさんの音楽にはいつも、自然のすがたがそのまま映しだされている。 だから心が安らぐ。ひとりでほっとしたい時に流して、聴き入る。 そんな稀有な、けれどマニアックな?音楽家が、全国に紹介される時が来たのだ!と、 嬉しくも少し寂しいような、変な気持ちでした。 秋の清水寺のコンサート、虫たちとの共演。 ミネさんの地元である万博開催地近くでの凱旋コンサート。 どれも本当にすばらしかった。 今、こんな状況だけれど、こうしてテレビでミネさんの近況が知れる幸せ。 いつかまた、生で演奏が聴ける日が来ることを楽しみに、 いまはこの番組を何度もくりかえし観ながら、ミネさんの音に満たされています。 Happy Birthday 9/21 小さい坊ちゃん、おたんじょうびおめでとう!!
十代最後の一年、健やかでありますように。 フウセンカズラ大作戦 9/20 ここ数年、こぼれ種で自然に出てくるようになったフウセンカズラ。 小さな白い花が咲いた後に、紙ふうせんをたたんだような小さな実ができて、 少しずつ大きくなりながらふくらんでいく、かわいらしい植物です。 昨年までは、うまくフェンス沿いに伸びたら、麻ひもで誘引してからませていたのでしたが、 今年はそこにすだれを足して風情を愉しむという、 「フウセンカズラ大作戦」が初夏から密かに進行していました。(笑)
真夏の直射日光にぐったりしながらも、細くかれんな子づるを伸ばしてからみあい、 今は次々と新しい実をふくらませています。 緑の鈴のようで、とてもかわいい。
わたしがフウセンカズラを推奨して(笑)いるのは、 かわいいということのほかにもうひとつ、虫たちが好きな植物だから。 フウセンカズラを観察していると、ハチやチョウなどいろんな虫がやってきては、 小さな花のひとつひとつに頭をつっこんで、忙しく飛びまわるのに気づきます。 この蜜集めのおかげで緑の鈴ができるのだと知り、また、畑での経験から、 受粉をしてくれる動物たちの貴重さも実感して、微力ながら(ほんとに)、 彼らが仲間を減らさないでいられるよう、祈りのようなささやかな栽培をしているのでした。
隣の敷地との境目にはミントが勝手に出てきますが、この花も虫たちの大好物なので、 虫たちが姿を消す11月上旬ごろまで、草取り掃除をせずにそっとしています。 そして、我が家の敷地内でばったが発見された場合、捕獲してミントに移動。(笑) フウセンカズラは、枯れた後も木枯らしになびいてさらさらと鳴り、風情があります。 下の方で枝を切り、すだれのオブジェ風にするのが、次なる計画です。 畑・入れ替え中 9/12 オクラの背がずいぶん高くなり、収穫時は見上げるようになりました。
この角度で収穫する時、青空とのコントラストの美しさにはっとします。 右は、わたしと並んだオクラの、わたしより高い部分です。(笑) 片づけたウリ科のふたうねに堆肥を混ぜこんで耕した後、 ひとつめのトンネル出現。白菜5株・カリフラワー2株が中に植わっています。 今年は防虫ネットを二重にするそうです。(昨年の我が家はアブラムシで全滅。)
トマトを片づけ、次はオクラの片づけがまっています。 思ったより気温が下がるのが早かったので、予定どおり、 ふたつめのトンネルのキャベツ・ブロッコリーの植えつけ、大根の種まき。 かぶと葉物の種まきと、野菜の入れ替え作業が続きます。 秋分を境に、今後は早くなる日没との勝負です。 予防接種終了 9/12 インフルエンザの予防接種シーズンの前に、 済ませておきたい定期接種がありました。 坊たちもすっかり大きくなり、すでに全てを終えているはずなのですが、 小さい坊ちゃんのある予防接種だけ、一時期停止となったものがあり、 再開後の経過措置扱いで、伸びていたものがあったのです。 役所から届いた無料接種のシールを、大事に母子手帳ケースにはさみ、 来年の誕生日までの期限を忘れたらいけないと、ずっと思いつづけていました。 「免疫があるうちはもったいないから、期限ぎりぎりでいいよ」と先生に言われて数年、 前回の接種から5年以上が経ち、もう打ってもいいだろうと判断して、 いつもの小児科に出かけてきました。 もう19歳間近の坊ちゃん、赤ちゃんの時からお世話になっている女の先生に、 「背が高くなったねえ。」と言われて、照れ笑い。 ここにも何度も書いてきたこの病院に、予防注射に出かけるたびに泣いて、 ある時は靴下の中からハンカチを出して涙をふき(笑)、 ある時は診察室から逃げ出して。 いつの頃からか、泣かずに「うっ」と我慢して受けるようになったっけ。 そんなふうに成長してきた小さい坊ちゃん。 待合室に戻ってから小声で、「注射は、やっぱり痛いな。」ですと。(笑) 接種直後の体調異変がないか待機している15分のあいだ、 同じ部屋で待っていた男の子とお母さんのやりとりを見ていて、 なんだか胸がきゅんとした。 男の子の舌足らずなしゃべり方や手足のしぐさ、 「ママ、こうやってー」と両手をそろえて受け皿にしてみせて、 お母さんの手の中に自分の頭をのせて、いすの上に寝転がる姿。 名前を呼ばれて、お母さんと手をつないで歩く後ろ姿のあどけなさ。 そこに大きい坊ちゃんの姿が重なって見えて、せつなくなった。 ああこんな大切な愛おしい時を、もう過ごしてしまったんだなあ…と。 けれどその時はそうとは気づかず、見えない未来に向かって、 目まぐるしい日常が永遠に繰り返される如く続いていたことも思い出し、 人生はこれの繰り返しなんだな、と、 いつだったかやっていた「年老いた自分になって現在を見て、 一期一会の時間の幸せを感じる」ごっこが、それを感じる唯一の方法なんだなと、 何かに打たれたように、心に刻まれた。 持っていった無料接種のシールを書類に貼りながら先生が、 「よく覚えてたね。これも大事に持ってたのね。」と言ってくださって、 期限を忘れないようにと何年も思いつづけてきたのが報われたような気がして、 無事に全て終えられたことに、ほっと肩の力が抜けました。 この病院の先生・看護師さん・スタッフさん、みんなの優しさが連鎖して、 坊ちゃんたちは健やかに成長することができたのだと、あらためて思う。 本当にありがとうございました。 感謝の気持ちが胸いっぱいにあふれて、涙が出そうです。 ウルトラマン 9/11 出かける準備でばたばたしているところに、宅急便。 帰宅してから、鼻歌歌っている大きい坊ちゃんにきいてみた。 「ちょっと、出かける直前に何か届いてたけど。気づかんかった?」 「えっもう届いた?!」 目を見開いて玄関に出ていったと思ったら、 嬉しそうに箱を持って戻ってきた。 「明日やと思ってた〜いじゅが帰ってきたら開けよ!」 どうやらふたりの共通の楽しみが届いたらしい。 自分が注文したものらしいのに、 小さい坊ちゃんの帰りを待って開けるあたりがいじらしい、坊よ。。
気になる中身の名前は、「マックススパーク」。 彼らが幼稚園の頃大好きだった"ウルトラマンマックス"の変身アイテムを、 大人のマニア向けに機能をグレードアップして、受注生産で作られたものらしい。 その頃誕生日プレゼントでもらった同じものを出してきて、並べて、感慨に浸るふたり。 「美しいなあ…」 「こうして見るとこれ(15年前の)も、かなりよくできてるよなあ…」 新しい方の変身アイテムから、当時の主題歌が流れて、 懐かしくてわたしもつい、聴き入ってしまった。 ウルトラマンはいろんなシリーズがあるのだけれど、どれも歌詞がすばらしい。 特にこの平成初期?シリーズの主題歌は、 こんなに具象的な作品のテーマソングなのに、ある意味スピリチュアルな、 人の心をすくいあげる真理が歌詞のあちこちにあって、はっとする。 "マックス"の歌も、"メビウス"も… 歌詞とともに曲調もすばらしくて、聞くほどに励まされ、元気をもらえる。 オットー兄弟(昭和)のウルトラマン好きが、 いつの間にやらうちの兄弟にも遺伝?伝播?していた流れなのだけれど、 ウルトラマンの世界は奥深く、そこからいろんなものをもらってきたふたり。(いや、4人?) 何より、しんどい時、辛い時の慰めになっていること、 そしてふたりの絆のひとつになっていることが、わたしにはありがたく、うれしい。 ウルトラマンの歌を一緒に口ずさみながら… 思いこみ… 9/11 朝刊の1面記事に目を走らせていて、 ふと、次の段にある文字が目の端に入り、ええっと思った。 「犯行チェロ」 チェロが何をしたの?何の犯行に使われたの?ともどかしい想いで、 段を飛ばしてその文字をよくよく見てみたら、 「犯行手口」となっていました。 ・・・・・ 手口 チェロ 確かに、字面は似ている。確かに。 納得はしたけれど、とっさに「チェロ」と解読する自分の目と頭が。。 ・・・・・ まあ他にも… わたしの場合、テレビ欄によくある「めざまし」や、 電車の路線図にある駅名の一部「ささしま」が、 「さだまさし」と見えて、必ず見直してしまう、というのがあります。 自分の思い入れに従って情報が(歪んで?)取りこまれる、ということの、 代表的な?例かもしれません。。 山の中 9/1 暑い暑い1日、なぜか小さな山に登ることに。 山のてっぺんに喫茶店があるというので、こんなところに??と、 半分疑いつつ、えっちらおっちら、急な階段を登り、坂道を上り。 息を弾ませつつ登りきったところにあったお店には、「夏休み中」の札が揺れていた。 "〜9/2までお休みとさせていただきます" ・・・・・。 あとは下るだけの坂道。 落ち葉で滑らないよう集中して、ただただ足もとを見つめて。 その時。 ざあーっと風がきこえた。瞬間、足がすくむ。 はっとしてあたりを見わたせば、木々の枝が、葉が、大きく揺れている。 木漏れ日の明るい、落葉樹の森。 土のにおい、木々のにおい、夏の終わりのにおい。 やがて、風の音に、かなかなとつくつくぼうしの声が重なって。 深呼吸して目を閉じて、木々と一緒に風に吹かれた。 この場所のエネルギーの高さに驚きながら。
摂氏34℃、徒労のようで、思いがけない場所と出会った昼下がり。 |