一瞬の虹 12/18 子どもたちが学校から帰ってくる時間ギリギリに、郵便局で用事を終え、 急いで自転車に乗りかけた時。 晴れた空から、ぱらっと、水。 あれー?!と思い、走らせていたら、ぱらぱらぱらーっとにわか雨が降り出しました。 そのまま、郵便局のすぐそばで信号待ちをしていたら、 向かい合った北の空に、180°の大きな虹の弧が!! くっきりと美しい虹は、まさに今、現れたばかり。 隣で信号待ちをしていた高校生の女の子たちも、虹を見上げて、歓声を上げてる。 「わーなんかいいことありそう!!」 そうそう、そうだよね。そう、思うよね。 青になった信号を、女の子たちはうれしそうに、かけ足でわたっていきました。 ぱらぱら雨に濡れながら、自転車を全速力でこいで、自宅へ向かう。 うちの角の四つ辻まで来たら、お向かいのマンションの1年生が、 「にじ!にじ!」と、空を指さして、騒いでいます。 その横で、にやにやしながら一緒に空を見上げていた、小さい坊。。 私の顔を見て、にやーっと笑って、 「まま、にじ。」 そう話しているあいだにも、虹はどんどん、薄くなっていく。。 斜向かいのマンションの1年生の子は、どんどん、どんどん、階段を上って、 消えていく虹の足もとを追っていました。 「ここ、まだ、にじ、みえるよー!」と叫びながら。 ・・・「虹、見えたねー。濡れなかった?」 「がっこうからあるいてたら、きゅうーにあめがふってきて、にじがでた!」 うちに入って、興奮ぎみでそんな話をしながら片づけていたら、 ドアが勢いよく、ばしゃっと開いて、 「ままー!虹が出た!!」と、大きい坊ちゃんがご帰宅。(笑) 「学校で並んでたら、急に雨が降ってきて、虹が出た!」だって。 みんなみんな、じゅんぐり、じゅんぐりに、 「虹が出た!」と喜んでいたのが、なんだかとても、微笑ましくて。 ほんの十分ほどで消えた虹だったのに、 見つけたみんながそろっていい顔をしていて、とても嬉しかった日でした。 その後ろ姿は。。 12/16 小さい坊ちゃん、こたつで、真剣に計算中。 しかし、なんかへんだなーと、後ろに回ってみると。。
なんやそれ〜!! こたつに入らず、なぜか中腰?で、しゃがんで、計算してる… そんな人、初めて見たよ… ウケたので写真に撮って、その隣で本を読んでいたら、計算を終えた坊が私の本を指さし、 「あー!ままのほん、『しか、とびだしちゅうい』や!」 なんのこっちゃとよくよく見てみたら、、、わははっ。 ほんとだ。「鹿飛び出し注意!」だよ。そっくりだよ。鹿の向きが、逆だけど。(笑) 面白かったので、一枚だけ残してある(!!)「鹿飛び出し注意!」クッキーと、並べてパシャリ。
↑そしてこれは、7月に行った折に撮った、実際の奈良の看板です。(笑) 星の木 12/10 回覧板を回しにいった、夜。 公園の入り口にある木が、すべての葉を落とし、代わりに、 枝いっぱいに白い実をつけている。 はっとした。 闇夜に浮かぶ、白い実が、星のように。 ああ、これは、、、 ・・・・・「モチモチの木」の光景だ、と、思わず立ち止まって、木を見上げる。 その木は、ナンキンハゼ。 緑のときも、紅葉のときも、かわいい葉のかたちと美しい色に魅了される。 けれど、冬の夜に立つすがたを、初めて見た。 心を温かくしてくれる、その美しいすがたを。 「お先に」と「喜んで」 12/9 自分が使うことばの範疇、というものがある。 それを超えた、外側にあることばに出会うと、ほおー。と感心したり、へえー。と驚いたり。 自分の持ってることばに範疇があるな、と、境界線をあらためて、自覚する。 そして、それを使ってみたいような、でも自分の性質上、使えないような、 複雑な気持ちになる。 そのひとつが、「お先に」ということば。 「お先!」「お先に!」って、近所の人からもよく聞くのだけれど、 これは挨拶の一種?「お先に失礼します」って意味なんだろうね。 わたしには、なぜか使えない。。 目上の方に、「・・・失礼します。」までつけてだったら、使っている気がするけれど。。 「お先!」と言い捨てるのが、好きじゃない。 ぞんざいな感じがして、逆に相手に失礼な気がする。 そして・・・たぶん、自分だけ先に、さっさと出ていっちゃう感じが、好きじゃない。 その場を、「捨てて」いく感じを受けてしまうことばなのだ。 最後まで、どこか責任感じてるのかも。。めんどくさい性格。 「風のガーデン」のせりふと、「しゃべれども しゃべれども」に出てきた、 「喜んで」ということば。 これは、「お先」とは違う意味で、使えない。。 「喜んで」は、相手に「(どうぞ)喜んでちょうだい!」と促すほうの意味です。 このことばの持つ積極性がわたしにはなくて、口にできない。。 「喜んでちょうだい!」と言えるほど、自分の話のもたらすものに、自信がないんです。 言えるひとが、(ひがみでなく)うらやましい気分。。 きっと、かわいい雰囲気のひとだね。 「アヴェ・マリア」 12/8 カッチーニのアヴェ・マリア。 この曲を初めて聞いたのは、おそらく、昨年末の、テレビの音楽番組。 歌っていたヘイリーという女性歌手も、その時、初めて知った。 アヴェ・マリアは、バッハ=グノーと、シューベルトの作曲があり、 そのどちらも知っているけれど、カッチーニ作曲というアヴェ・マリアは、それまで知らなかった。 スラヴァというロシアの歌手が歌ったことで、近年有名になった曲だという。 調べてみると、1970年代あたりに生まれた偽作らしく、 実際にはカッチーニの手によるものではない、というのが定説なのだそうだ。 とにもかくにも… この旋律に撃ち抜かれた、というのは事実。 先の、ノクターンもそうだったけれど、それ以上に、痛く、痛く、心の奥深くに、染み入ってくる。。 折も折、CDやさんでかかっていた、その曲のチェロの旋律に貫かれ、 CDを衝動的に購入したのが、1年前のこと。 夜、、、とあるニュース番組で、舘野泉さんが、演奏するという。 シベリウスの「樅の木」が好きで、舘野さんのCDを持っていた私は、 左手のピアニストとなってからの演奏を知らなかったので、ぜひ見ようと思っていたのに。 すっかりそのことを忘れていて、番組が終わるころ、あわててテレビをつけた。 まるでそれを待っていたかのように、始まった、舘野さんの特集。 コンサートの観客のひとりがインタビューに応え、 「先生の手が、心の中まで入ってきて、魂をわしづかみにされる感じがする」と表現していて、 ああ、まさに、そのとおり!と膝を打った。 そして、あるコンサートのアンコールで弾かれたのが、カッチーニの、アヴェ・マリア… 左手だけで奏でられるその曲の、ほんの一部が流れたのだけれど、 観客は皆、涙して聴いていた。 私もまた、同じく…再び、撃ち抜かれた。 舘野泉さんは、今月3日に、左手のピアニストとなって初めてのベストアルバムを発表していた。 その中に、この曲が入っているのが分かって… たまたま、その流れでヘイリーのアヴェ・マリアについて調べてみたら、 なんとまったく同じ日に、ヘイリー自身のベストアルバムが発表されていて、 その中にも、同じアヴェ・マリアが入っていた。。 時間を忘れていて、もう見られないと思ったテレビ番組の特集から、 こんな偶然に出会うことがあるんだと、そのことに貫かれています。 「カッチーニのアヴェ・マリア」が、なぜ、こんなに痛いのか分からない。 けれど… 旋律は胸を貫き、心を貫き、まさに「魂をわしづかみに」されるのです。 フォーレの「夢のあとに」にも、似た感覚があるのだけれど… 魂に、染み入る音楽。 聴くたび、私の心は、何処ともなくさまようのです。 ゆげのあさ 12/7 朝の光のなか、洗濯物からゆげが出るのを、この冬、初めて見た。 今冬一番冷えこんだ、今朝。 寒いいちにち、こたつでのんびり読書がよろし。 (外の現場でお仕事中のオットーには、とっても悪いが・・・) 2ヶ月くらい、読んじゃあ休み、読んじゃあ休み、をくりかえしていた 『しゃべれども しゃべれども』を、先日から一気に後半まで持ちこんだので、ラストまで読了。 うーんとても面白かった。 話の流れに乗るまでは、ちょっと時間がかかったのだけれど、 作中人物が動き出してからは、すっかり入りこんでしまいました。 自分を表現することがヘタなひとたちが、織りなす人間模様。 そこにある悲哀と、ちょっとしたユーモアとが、良いバランスで描かれています。 自分自身を、あちこちに垣間見て、共感して。 タイトルもいい。 「しゃべれども しゃべれども」 どんなに表現するのが上手なひとでも、 どんなにことばを尽くしても、伝わらないことも、あるんだろうな。 むしろ、不器用さゆえに伝わることも、あるんだろうな。 そんなことを思ったりしました。 そして夜、先週借りてあったDVDも、鑑賞。 映画はやはり、時間内に収めないといけないからか、 登場人物やエピソードがはぶかれてもいて、物足りなさを感じてしまった。 原作読了後、すぐに見てしまったのは、失敗だったかも・・・。 もう少し経ってから、もう一度見たら、別のものとして楽しめるかな。 でも、国分くんの三つ葉さん、よかったです。 伊東四朗の小三文師匠も、なかなか。 おもしろことば。 12/6 ごはんの終わるころ、何の話からか、じゃんけんを始めた兄弟。 小さい坊ちゃん、仕切って曰く、 「さいしょーからー。・・・・・あ、まちがえた。」 珍しく食卓にいたオットーと、わたしはずっこけて、大爆笑! たぶん、「さいしょーはぐー。」をやろうとして、間違えたんだよね。 小さい坊ちゃんの、最近の?ヒット発言といえば、「いえぼー」。 「きょうは、いえぼーしとくわ。」というので、 「なにそれ?」ときいたら、「いえで、ぼーっとしとくねん。」だって(爆笑) かなり笑わせていただきました。。 そして、今ではわたしもたまに、口をついて出ます。いえぼー。 ああ、それからついでに、もうひとつ。 これは、おもしろ会話になるかな。 家族で近所をぶらぶら歩きながら、 「長く住んでいても、入ったことない店って、けっこうあるなあ。」という話になって。。。 そこですかさず、小さい坊ちゃん。 目の前にあった接骨院を指さし、 「『ほーねーつーぎ』って、行ったことないなあ。」 大真面目で言うので、みんな大爆笑。。 うんうん。ほーねーつーぎ、は、まだ行ったこと、ないね。 行かなくて、いいからね。(笑) 来年の干支は… 12/6 「農業センターで、うしと一緒に写真撮りたい!!」 オットーの強い要望で、出かけた夕方。。
さむー!!!寒風吹きすさぶ牧場! 寒すぎます。 うしさんたちも、全員、牛舎のなか!! 子牛たちだけが外に出されていたけれど、寒いのか、2頭くっついて、離れない〜。 しかも、こっち向いてもくれない〜。 同じ考えらしきひとたちが、カメラを構え、右往左往するも、 子牛たち、まったく意に介せず。。 オットー、あきらめて、アイスクリームやさんの前のうしの模型?を撮るよう、私に命じる。(笑) ええーっこれ使うんですか???年賀状。。 届いた方。。もし、うし☆フィギュアのアップだったら、…笑ってください。。 クリスマス準備 12/5 昨年はドア飾り、何もしなかったけれど、 今年はまたちょっと、作ってみた。
今年はガーランドにしようとイメージふくらませてたのに、 サンキライのトゲトゲにやられ、とても輪っかを崩せる状態でなく。。 あきらめて、ガーランドのつもりだった(涙)もみの枝に、ネズの枝をのせて留め、 あとはサンキライを輪っかのまんま、留めつけて飾りもつけました。 ガーランドの上に乗っかったリース。。なんてちゅーとはんぱな。。 それでも、トゲトゲにはかなりやられてしまいました…。 「いったぁーーい!!」(←フラットさん風に) 傷 12/1 右肘の骨の形が、左とは違うらしい。 スポーツかなにか、成長期にやっていましたかと問われたけれど、 骨の形に影響が出るような時期に、それだけの負荷をかけた覚えはない。 いえ、これくらいは、全然おかしくないんですけどね、 野球や、テニスをやっている人なら、よくあることですよ。 それがなぜか、わたしには、よく分かっている。 お医者さんには言えないけれど、よく分かっている。 わたしは、その歪んだ骨を持ったまま、死ぬまで生きて、 焼かれて、残る骨はやっぱり、歪んでるんだ、と思ったら、 悲しくて、悲しくて、やりきれない気持ちになった。 わたしの一生の傷。 心にも、体にも、自分でつけてしまった傷。 救いようのない傷。 持て余して、まだまだ、苦しみは、続く。 |
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