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雨あがりの六月



雨あがりの六月
鬱蒼と湿った重い緑の六月
茂る思いはぐんぐんと丈を伸ばし
つるを巻いて出口を求め

生きることがどんどん下手くそになる
足元見ればうらはらに
ひとりの世界は瑞々しくたくましく
生きる力を帯びてゆく

夏芙蓉が咲くまでに
夾竹桃が目隠しをする前に
空気に満ち満ちた深い緑を貫く
新しい芽を伸ばせるか
覆い被さる雲に一点の孔をこじあけ
生きてあることを一縷の望みとして
また降りはじめた雨に打たれ
洗濯物を取りこむ昼下がり