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お福分け  2/7

朝、ちゅんちゅんと声がしたなと外を見ると、
敷地の中にすずめが一羽、飛びこんできていました。
冬仕様?なのか、首まで毛に埋もれているかのように、ふくらんでいます。
いつも用心しながら少しずつ、ぴょんぴょんと家に近づいてくるのですが、
何かを見つけたようで、くわえようとしては落とし、をくりかえしています。
そーっと窓に近づいて見てみると、どうやらそれは、豆まきの時の一粒。
(トリが来て食べるだろうと、内側に向かってまいておいたのです。)
食べようとしてつついてはつかめず、転がしては追いかけ…をくりかえすうち、
もう一羽が飛びこんできて、その子の代わりに、同じことをくりかえす。
まんまるの二羽が、お互い素知らぬ顔でぴょんぴょんと跳びはねている姿が、
そして、大豆を転がしているようすがかわいらしくて、笑えて仕方ありません。
そのうち、二羽ともそれぞれに、車の下へともぐって、どこかへ飛んでいきました。

あとで庭に出たら、あの大豆、砕いておいてやろう。
彼らに、福笑いをもらったお礼に。
ふくふくのすずめに、福豆のお福分け。



おべんとう  2/6

週末、バイトに出かける大きい坊ちゃんのお弁当。
ふと思いたって、写真を撮りました。


「なんで撮ってんの?」と不思議そうな坊ちゃんに、
「お弁当は、消えたらなくなる一瞬の芸術やから…」ととっさに答えたのでしたが、
そういえば、そういうものだなあ…と、
自分のことばに妙に感じ入りました。
日々作っては消えて、をただ積み重ねていくもの。
わざわざ記録することもなく、流れていくものだけれど、
作る人、食べる人、それぞれの人生の一部になっている。
そして、それがずっと続いている。

わたしの懺悔は、
小さい坊ちゃんの高校時代後半のお弁当が、
やっつけ仕事のまま終わってしまったことです。
朝練の日など、遅寝早起きで作るのがしんどくて、
いつかちゃんと…と思っているうちに、坊ちゃんは卒業してしまった。
そして、うちを出てしまった。
淡々と同じような日は続くけれど、それは永遠ではない。
学生時代はいつか終わってしまうと分かっていたのに。
ここ数年、気持ちが持ちあがらないまま…
次々と、似たような悔恨が積み重なっていきます。
この気持ちが晴れる日が、いつか来るのだろうか。
過ぎた時間を手元に取り戻すことはできないけれど…。

できる時に、できるだけやってあげたい。
後悔を少しだけ昇華してくれるような、不定期お弁当、なのでした。

ひと目ぼれだった、おしくら文鳥柄の小風呂敷は、わたしのです。(笑)



ゆきのひ 2  2/6

朝起きたら、うっすらと雪が積もっていました。
ささやかですが、差してきた朝陽を受けてきらめいて、
レースのモチーフのように、つながりながら溶けていくのでした。


さて、今日初めて、ほんものの雪を見たミッフィーちゃん。
とってもうれしそう。


ぼうしもえりまきもコートも、ばっちりです。



節分  2/3

今年の我が家の節分は、2/2から始まりました。

目下試験真っ最中の小さい坊が、巻きずしを欲しいと言ったので、
前日と当日、2回作ることにしました。
2日に8本を作り、5本を送る。3本は晩ごはん。(節分イブ?)
そして3日に、3人で食べるための6本を作る。
なんとか作り終え、ぐったり。。
先月の成人式後と同じく、このあと数日間、
めまい・頭痛に襲われることになりました。(涙)
けれど、大きい坊ちゃんが、巻きずしを巻くところを動画に撮ってくれたり、
坊ちゃんたちがそれぞれに、「おいしかった。」と言ってくれたりしたのが救いでした。

小さい坊ちゃんは、大学の隣にある神社の節分祭に心を奪われたようで、
写真を送ってきてくれました。


ここは鬼を祀っていることで有名な神社で、
大学とともに、とある小説の舞台にもなっています。
(…その小説を読んだことが、進学のきっかけになったとも言える。)
大学の正門前の通り(参道になっている)が露店で埋めつくされ、
今までそんなの見たことない(!)坊ちゃんは、興奮したらしい。
(そういえば、こちらでは、そんな由緒あるお祭りに行ったことがなかった)
試験最終日前日は、帰りに友達と寄って、福豆を買ったそうです。
そしてそれは、豪華景品の抽選券つきだったそうです。(笑)

豆にご縁が深かった我が家は長年、
オットー実家から福豆をいただいてきたのでしたが、
ついに今年から自分たちで購入することになり、
そのタイミングで初めて、坊ちゃんが節分祭の福豆を買って…
なんだか不思議な気がします。


鳥居から振り返ると大学の校舎

夕暮れの空の色と露店の灯り

黄昏時の写真に添えて坊がひと言、「エモい」。
日本語も進化していくなあ…。しみじみ。



歓迎セレモニー  2/2

我が家に新しいひつじちゃんがやってきました。


下のひつじちゃんは、我が家にいつからいるのか分からない(笑)くらい、
長く一緒にいる子です。(ここにもたびたび登場)
からだが黒ずんでいるのを見かねて一度洗って、
ちょっと型崩れしてしまいました。
けれど、枕にするにはちょうどいい高さに沈んでいます。
何度も洗ったお洋服は薄くなり、タオルで作った上着を着せています。
本当はお洋服がほしいのですが、なかなかに複雑なかたちで、
自作するのは難しいと思い、思いきって、新しいお友達を迎えてみました。
「抱きまくら」の仲間なので、長年連れ添ったひつじちゃんより、ふくらみがあります。
これからそれぞれの得意分野を発揮?して、なかよくしてほしいです。

そんなわけで、みんなが興味津々、ひつじちゃんたちを取り囲んでいます。


うれしいリラちゃんは早速、記念撮影。
むーちゃんたち(左から、むー・ねむー・ふたごのむー)は東方の三博士のように、
ふたりのひつじちゃんを見守っています。
まるで聖夜のようです。
(あっ間に、こむーちゃんも…)


先月やってきたゆきのひのミッフィーちゃんも一緒に、集合写真。
みんなでなかよくたのしく、ずーっとおともだちなのです。