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Happy Birthday  9/25

4日遅れで、小さい坊ちゃんの誕生日のパーティーをしました。
お約束のシフォンケーキを焼いて、
季節のフルーツとクリームをのせて。
デコレーションするのは、いつも小さい坊のお仕事です。
きれいにクリームを塗ってくれました。


みんなでごはんを食べて、プレゼントをわたして、
クラッカーを鳴らして、ろうそくに火を灯して。
「4人で誕生日祝うの、あと何年できるやろうなあ」
「ほんまやなあ」
そんな会話を交わしていたら、
"みんな幻や"
再放送終了間近の「ふたりっ子」のせりふが浮かんで、
その時にしかないもの、戻れない場所、のせつなさを、
あらためて思ったのでした。
だからこそ、今、確かにあるこの時を、精一杯愛おしむのだ、と。



誕生日  9/21

しばらくぶりの更新になりました。
少しの間書けないでいると、もう書けないような気がして、
過去の文章も自分のものではないように思えてきたり。
文章が遠くにあるような、妙な感覚になってしまっていました。
できる範囲で、写真を頼りに、ぽつぽつとさかのぼって綴ります。

今日、小さい坊ちゃんが二十歳になりました。
比較級での「小さい」であって(もちろん今までずっと)、
もうすっかり、姿形は小さくありません。(笑)
ついに、我が家は全員が成人。
戻ることはないんだなあ…と、しみじみ感じています。

だからこそ、今の時間を、時代をたいせつに。
子どもたちと今の関係で過ごす時間、今の家族のかたち。
いつか変わっていく「家族」の時代の、
一期一会の時を手にしていることを、
いつも忘れずにいたいと、あらためて思います。



秋冬準備  9/19

いよいよ春夏から秋冬への交代が始まりました。
まずは夏野菜を取って、耕す…。(汗、汗、汗)
残暑厳しい中でのこの作業へは、覚悟してでかけます。
まだまだ、熱中症・要注意です。


一部ずつ(昨年までは、ひと畝ずつ)進めていくので、
端っこのバジルのあとの種まきだけを済ませた状態から、
ピーマン・なす・いんげんの大物を取り、
秋冬野菜の苗を植え、虫よけのネット(トンネル)をします。
植えたらちょうちょが来ないうちに、ささっとかけなければなりません。


今日はスタッフさんとオットーの手を借りつつ、やりました。
来週は予定があって来られないので、ちょっと早めの植えつけで、
不安もありますが…。
(本当に、数日の差、気候の差で違いがあるので)
どうか虫にやられませんように!!(むなしい願い)



懐かしい話から  9/17

大きい坊ちゃんと、ふと、高校の文化祭の劇の話になりました。
「3○○○(坊ちゃんのクラス)劇もめたからなー。大変やったなー。」
何がいかんかったん?ときくと、
「クラス劇って、全員がやりたいこと、
 劇の中に全部ぶちこめるかっていうと、絶対不可能やねん!
 でも、絶対それをやりたい!って奴らがおって、
 押し通すともめて、収集つかへんねん!
 意味不明な場面が増えて、前後の脈絡がなくなる。」と…。
「やっぱり、ひとつの劇をやるには、みんなが同じ方を向いて、
 協力することが必要になるんやな?」ときいたら、
「そうやなー。そういう意味では、いじゅの劇はすばらしかったわ。
 やっぱり賢い学校やなっていうのが分かる。」と、
しみじみ言っていました。
そう…小さい坊ちゃんの、3年時の劇は、確かにすばらしかった。
何か降りてきてるとしか思えないくらいに。
あの完成度の高さは、クラスメートが思いを一つにした結晶だったと思う。
作品を理解し、愛し、よりよいものを作りたいという気持ちで、
みんなが結束したから生まれた、傑作だったと思う。

また、「今思うと、小学校の合奏って、貴重な経験やったなー。」とも。。
「今では人集めなできへんし、バンドやろうとかいうのがなければ、
 いろんな楽器で合奏することなんて、もうないもんなー。」と。
そう思えば合奏だけでなく合唱もそうで、 
人や場所や時間、万障繰り合わせて実現することを思えば、
ひとが集まって何かを創るということは、実は奇跡なのかも…と、
それができる学校生活は、活動の好き嫌いはさておき、
貴重な経験だったのだな…と、振り返って初めて、気づかされたのでした。



ケロ…  9/15

午後遅い畑にて。
色づいた唐辛子にふと目をやると…


あれ?
葉っぱと同じ色の、何かが乗っている…。


ケロ。
…じーっとどこかを見つめて、座って(とまって?)いました。



ありがとうパキラ  9/10

6月の終わりに、思いきって切り戻しをしたパキラ。
順調に新芽が育っていると思っていたのに、
ある時から少しずつ、小さい葉っぱのまま、しおれてしまうようになりました。
最初は気づかないほどの変化で、なぜか分からなかったのでしたが、
そのうち、新芽が出るたびにしおれていくので、
「もしかしたら、根腐れかも…」と、不穏な気持ちで見守っていました。


熱気のこもった盛夏の室内、そして長雨続き。
葉焼けがこわくて外にも出せず、控えめにしていた水やりでしたが、
切り戻しを盛大に葉っぱごとやってしまったため、
葉からの蒸散とバランスが取れなくなったのだろうと、あとで気づきました。

明らかに弱っていっているのに、この気温下での植え替えにも躊躇して、
欝々と見守るだけの日々。
9月のはじめ、ついに決心して、鉢から抜いてみると、案の定…
細かい根っこが土の中で、ぼろぼろとちぎれていました。
幹の根元も少し柔らかくなっていて、
もっと早く確認して、手当てしていれば…と、後悔しきりでした。

このパキラは、我が家が建った時に、
わたしの地元のお花屋さんが、新築祝いにとくださったものでした。
小さなガラスの器に、セラミスという清潔な土を使って植えこまれていて、
棚に飾るようなサイズだったのが、数年のうちに大きくなり、
器も汚れてきたので、思いきって鉢に植え替えたのでした。
思えば、我が家とともに18年近く、過ごしてきたのです。
日々話しかけ、話題にのぼり、すっかり家族の一員でした。
そのパキラを派手に切り戻して、管理しきれず枯らしてしまったショックたるや…
最近のわたしのしんどさを請け負って、代わりに枯れてしまったのかもと、
思い当たるすべての自分の至らなさが情けなくて、しばらく立ち直れませんでした。

重い気持ちでふと見た窓辺に、
昨年剪定したポトスと一緒に挿してあった、
切り戻したパキラの枝先部分が目が留まりました。
大きな葉っぱがあまりにきれいだったので、
捨てようにも捨てられなかったふた枝。
その枝の、水につかっている部分に、
「カルス」という白い未分化細胞ができているのを確認。
枝は幹ほど太くはなれないらしいのですが、
挿し木で発根させることができる、と分かり、
そのふた枝を発根促進剤につけ、
18年間しまってあった、セラミスの土に入れてみることにしました。

幹は枯れて乾いてしまったけれど、
思いがけず、残されていた切り戻し部分がこうして、
窓辺で葉を広げてくれています。
ごめんね。そして、ありがとう、パキラ。