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カワセミ!  12/24

図書館からの帰りみち、川にかかる小さな橋をわたっていたら、
携帯で川を撮影している人を見かけて、ふと、その視線の先を見た。
またまた、白いサギたちが集まっている。。
そして、わたしが撮影した時より、その姿がかなり近く、大きく見える!
その人が去ったあと、そこに近づいて、鳥たちを観察。
コサギといっても、けっこう大きい〜。そして、今日は真っ黒なカワウがいる!
また、アオサギが一羽。そしてカモがたくさん群れて泳いでいる。
それぞれの姿がはっきり見えるので、動きが面白くて見とれていたら、
視界の真ん中を、鮮やかなピーコック・ブルーが、光りながら横切った!
えっと思って目で追いかけると、それはいったん木々の枝にまぎれ、
またぱっと飛び立って、橋の向こうの木の枝にもぐりこんで、鳴いた。
上から見ていたのでおなかの色は見えなかったけれど、
羽を広げたその背中は、他のどんな鳥にもない、光沢のある青色。
一瞬で気付いた。カワセミだ!
この川の野鳥に数えられているのは知っていたけれど、見たのは初めて。
体は思ったより小さく、けれど、ヒスイに例えられるその美しさは、図鑑どおり。
『青くてね、光るんだよ。はじがこんなに黒く尖ってるの。』
「やまなし」の兄弟の蟹が、こわがっていたもの…。
ついに、見た〜!
そのとおり、でした。

『青くてね、光るんだよ。』



メリー・クリスマス  12/23

イブよりいちにち早く、我が家のクリスマスパーティをやりました。
カタログギフトでフォンデュ鍋をもらった年から、
自然な流れで「クリスマスにはチーズフォンデュ」と決まっていて、
一年に一度だけ、フォンデュ鍋がお目見え。
メニューを考えなくていいのがとてもラクなのです。

クリスマスケーキは、3年ぶりのブッシュ・ド・ノエルに。
以前の反省が活きて?生地はしっとり、ココア味もしっかり。
巻くときにも、割れませんでした!(ぱちぱち)


デコレーションは、坊ちゃんたちにまかせて。
子ども会で覚えたいちごサンタを、またまたたくさん作ってくれました。
白いクリームで、雪がつもった薪のつもり。

さあ、お食事タイム!となったときに、なんと、
坊ちゃんたちからサプライズプレゼントが。。


いつのまに用意してくれてたんでしょう。かわいいクリスマスのフラワーアレンジ。
さらに。。


アドヴェントカレンダーから出てきたチョコの包み紙とつまようじで、
サンタとトナカイのスティックを作って、お花の足元に飾ってありました。
また、アレンジが隠してあった無地の紙袋には、小さい坊ちゃんのデザイン文字で、
「Merry Christmas!」と手描きされていました。
ふたりでアイデアを出しあって、用意してくれたプレゼント。
坊ちゃんたちの気持ちが嬉しくて、オットーもわたしも大感激でした。
優しい子たちに育ってくれたなあと、しみじみ、ありがたく思いました。

先日読んだ、『ヴィンニとひみつのともだち』に描かれていたクリスマスを思い出し、
家族で過ごすクリスマスを重ねてゆけることの幸せもまた、感じたのでした。



割ぽう着  12/20

ぴんぽーん、とインターホンが鳴って、ゆうパックが来ました。
台所で手を拭くのももどかしく、ハンコをつかんで、急いで玄関へ。
荷物のやりとりをしていたら、年配の配達員さんが人懐こい笑顔で、
「今どき、珍しいねえ。割ぽう着!」と、笑ってわたしの袖をつかんだ。
「あったかいんですよー!」ととっさに答えたのは、思いがけない言葉が嬉しかったから。
自分が割ぽう着を着ていることなんて、すっかり意識から飛んでいて、
ふだんから特別なこととも思っていなかった。
それでも、冬になったらいつも無意識に、手を伸ばしていたんだなと気づいた。
そんな割ぽう着を目にとめてくれたことが、とても嬉しくて。
当たり前のように着ているのに気づかせてくれたことが、嬉しくて。
「そうだろうねー」とおじさんは笑いながら帰っていきました。
「ありがとうございました!」
手わたされた小包と、見えない気持ちの贈り物と。
両方への思いをこめて、その背中に声をかけました。
心が温かくなった、ちいさなできごと。



雪あそび  12/18

大雪に朝からはしゃいでいた大きい坊ちゃん、
学校から帰ってきたら…やらないはずがない!



・・・9年前と、変わらんやん。(笑)


午後にはシャーベット状になって、減りはじめた雪をかき集める。
2階の屋根からも、シャベルとバケツで。(笑)
いつのまにか遊びにきた友達と一緒に、はしゃいで作っていました。
暗くなる前に完成した雪だるま2体と、アイスケーキ。
薄暗くなって、写真がちょっとぼけてしまったのが残念。
木の実と落ち葉で彩られたアイスケーキは、とてもきれいでした。

さて、雪だるま完成後に帰宅した小さい坊ちゃん。
生徒会で遅くなり、雪あそびができなくて残念。
晩ごはんの時に、おしゃもじで何かやってると思ったら。。


「めしだるま。」だそうです。(爆笑)



雪の朝  12/18

 "表は雪が降ってる 一面の薄化粧"
あのグループの、デビュー曲のような…。
しかし今朝は、薄化粧どころではありませんでした。


夕べ、降りだしたなーと思っていましたが、外に出てびっくり!
ゆうに20cmは積もっています。
(ニュースでは、23cm積雪と報じてました。)
9年ぶりの大積雪ときいて、ふと思い出したのが、
"ちいさなスケッチ"のなかに残してある、-Snow Day-
9年前の、このときだー。子どもたち、ちいさーい。

オットーは電車で出勤。
子どもたちはスキー手袋で登校。
わたしもこの雪に背中を押され、
買ったまま10日くらい放置してあったサンキライともみの枝で、
ようやくクリスマスリースを作ることができました。


はじめは、サンキライともみの枝にお気に入りのリボンを結ぶだけの、
シンプルなものを作ろうと思っていましたが、
リボンを探していたら昔の素材がいろいろ出てきたので、一緒に使ってみました。
なんでも、置いておくもんだなあ。(笑)
このリボンも、20年ほど前に作った、本格的なグリーンリースに使ったものです。
適当なようで、思いがけず、よいものができて大満足。
ちょうどおひさまが照らしてくれたタイミングで、写真を撮りました。



「こわい」理由は…  12/16

久しぶりに友達と電話でしゃべっていて、先日の、朝ドラロケの話になった。

わたし 「滝畑って、なんか、こわいイメージあるよなー。」
友達  「そうやよなー。」

わたしの頭のなかでは、殺人事件の死体遺棄の現場になったことなどが浮かんでいて、
深く薄暗い森、というイメージができあがっていました。

友達  「小学校の時、よく言えへんかった?都市伝説みたいな…。
     滝畑に、100kmばあさんが出るとか…」
わたし 「!!!!!」
友達  「…じいさんやっけ?」
わたし 「(爆笑)ひゃ、100kmばあさん…。あった。あったなー。」

友達とわたしの、頭の中にあった「こわい」のズレに、笑、笑、笑…。
そうそう。そんな話、あったなー。
思えば、どこにでもある話なんやろうけど、わたしたちの近辺では、滝畑が舞台だった。
車で走ってたら、隣を、100kmでおばあさん(おじいさん?)が、
走って追い越していくという…。(爆笑)
この話を子どもたちにしたら、大ウケでした。
こんな都市伝説、知らない世代だから…。
「なに?!100kmで、走って追い越していくの?!」
・・・もちろん、口裂け女なんて、知らないよね。(笑)
どこか平和な、昭和の話。



植物大移動・開始  12/16

だんだん、本格的な寒波がやってくるようになりました。
水を遣りすぎないよう、球根ものは早くからベランダに避難させていましたが、
葉の分厚い多肉系のものも、軒下か玄関に入れなければ…。
(気温がマイナスになって凍ったり、霜や雪が積もったりすると全滅)
まず、ゼラニウム系の仲間を玄関に招きいれ、
次に、「カランコエ」だと判明した、つぼみをつけている植物、
そして夏に株分けしたカネノナルキ(花月)たちを、みんな一緒に並べました。
昨年は外に放置していた気がするガーベラも、植え替えたばかりやし…室内に。
そして忘れてはならない、2階の窓辺のポトス!
寒波がきたら一発で枯れてしまうので(春に挿し木でようやく復活させたばかり)、
1月の夜中に植え替えた、あのポトス・ライムとともに、
わずかなスペースで、ぎうぎうに並んでもらうことにしました。
あ、それから、これも忘れてはならない、踊り場のパキラ。
2年前の夏に復活させて以来、春先に葉を落とさないよう、
これもリビングの隅に移動させました。
ふうー。
気がついたら、人間の暮らすスペースが大幅に縮小され…。(笑)
春まで、みんなで身を寄せあって?暮らします。



コサギの集会 2  12/15

出かけた帰りみちにたまたま、先日と同じ、川べりを通りがかりました。
そうしたら、前とは少し違う場所で、またまたコサギたちの集団が!
時は、昼下がりです。ランチ?


今日は携帯を持っていたので(!)、気がついたら激写していました。
集まって、やはり何かをついばんでいるようす。
たまに羽を広げて鳴いて、隣とはたきあっている(笑)姿も見られて、
魚を狙う場所をけん制しあっているような…。
数えてみたら、コサギ・41羽、物陰にアオサギ・1羽、
コサギに埋もれてカモ2羽(笑)…。
カモは大きいコサギたちに囲まれて、遊んで?いるようにも見えたし、
優雅に飛んでくる新しい子もいて、のどかな風景でした。



都忘れ・植え替え  12/10

届いて放置したままだった、都忘れの苗6株を、ようやくプランターに。
(夏に帰省した折に、母に勧められてカタログ注文した)
白鳥(白)・青空(水色)・江戸紫(紫)、と、すてきな名前つきの3色。
白鳥の土が粘土質で、水をあげてもしんなりしていて、危機を感じていました。
これは春を待たずに、なんとしても今植え替えねば、枯れてしまう…。
数日水を切った状態で、なんとか新しい土に植え替え、たっぷり水をやって、
祈るような気持ちで見守る。
数時間後…元気だった江戸紫はいちばんに、次に青空の葉が持ちあがってきて、
ほっと胸をなでおろす。
けれど、いちばんしんなりしていた白鳥は、半日経っても元気がなくて…。
(新芽は元気に見えていたけれど。)
2日後、ようやくすべての葉に(折れていたのも)水が上がったようで、
よかったーと、うれしくなりました。
根がまわって土が固まり、かわいそうなことをしたけれど、そこは宿根の強さで!
寒いなかでも、地中でしっかり根を伸ばして、元気でいてね。
来春を、楽しみにしています。



コサギの集会  12/10

川べりの遊歩道を、図書館に向けて自転車で走っていた朝、
川の一角?に、白い鳥の群れが!
たぶんコサギだと思うのだけど、30〜40羽はいるんじゃないかと目算。
目が離せなくなり、自転車をとめてながめてみると、
きぃきぃ鳴きあいながら、みんなで何かをついばんでいるらしいようす。
魚がいるのかなあ…。
白いサギたちの群れから、少し離れたところに、
アオサギ(特徴を覚えて帰り、調べた!)もいました。

帰宅後、偶然見つけたブログ(写真つき)によると、この川では、
11月〜12月だけ、カワウとコサギが魚を追い立てる光景が見られるのだそう。
そして、ダイサギやアオサギも少し離れた場所で、要領よく魚を取るらしい。
わたしが見かけたこの集会?は、まさに、その場面だったのでしょう。
カワウ(黒い)は、いなかったけどな…。
朝ごはん食べてるのかなーという、予想は当たっていたみたい。(笑)
コサギたちが忙しく鳴き、川にくちばしをつっこんでいたのですが、
コサギは集まりすぎて、しばしば奪い合いになるとか。
きぃきぃ鳴いてたのは、そのせいだったのか…。

図書館の帰り、同じ場所を見たら、もう1羽も鳥はいませんでした。



立候補  12/8

大きい坊 「じゅん、卒業式の全員合唱の指揮に立候補した!」
わたし   「えっ!すごいな。立候補なんて、ようしたなあ。」
大きい坊 「うん。先生に、『誰もいないからどう?』って言われたから。」(爆笑)

先生の誘い方が可笑しくて、ウケました。
また、それに気軽にのる坊ちゃんも…。
その後、もうひとり立候補があったらしく、結果はどうなるか分からないのですが、
このやりとりが可笑しくて、それだけで充分、立候補の意味がありました。(笑)



ぶーん?  12/6

お風呂からあがって、リビングへやってきた小さい坊ちゃん。
「・・・なんか、音しない?」ときくので、
耳をすますと、かすかにうなりのような音が聞こえる。
ぶーん。
「・・・ん?外の車の音じゃないの?」
ぶーん。
それにしては、ちょっと近いような…そして、こもった音。
ぶーん。
注意して耳をそばだてていると、間隔をおいて鳴りつづけている。

・・・昔、小さかった頃の小さい坊ちゃんが(ややこしい)、
自分の閉じた口を手でふさいで、「ぶーん。ぶーん。」とうなって、
携帯の鳴ってる音を模写していたことを(爆笑)思い出したわたしは、
(もしかして、ふざけて自分でやってる?)と思い、
「いじゅ?どこで鳴ってる?」と聞き返した。
ぶーん。
小さい坊ちゃん、音の元を探して、パンツのおしりに手をつっこんでいる。(笑)
何やってんのかなと見ていると、「あ。」と不意に握りこぶしを出して、
「ハエや。」と言うと同時に、空中に向かって手を開いた。
ぶーん。
飛び立ったハエが、照明のカバーのふちにとまった。
・・・・・・
二人して目が点になって、次の瞬間、
大爆笑!!!
あ、ありえへん…。

「なんでー!なんで、こんな冬に、ハエがおるん?!しかも、パンツの中に!!」
おなかをかかえて、笑い転げるわたし。
「知らんよ。もとから入ってたんやもん。」
「ハエも寒くて、洗濯物のなかで休憩してて、そのままたたまれてかごに入れられたんやなあ。」
「それでも、はいても出ていけへんかったんやなあ!」
後から来た大きい坊ちゃんも、横から参加して大爆笑。
わたしは大笑いしながら虫取りあみを取りに走り、動きのにぶいハエを難なくつかまえ、
急いで外に逃がしてやりました。
・・・寒ーい、冬の夜の外です。
せっかくあったまってたのに、かわいそうやなーと思いながら。。
でも、飼うわけにもいかないし(笑)、仕方がないです。

その後、寝るまで小さい坊ちゃんは、
「ハエが入ってたから…パンツ、はきかえようかな。」とくりかえし言ってました。
大きい坊ちゃんとわたしは、
「べつに、つぶれてたわけじゃないし、汚れてないから大丈夫やって!」と、
適当に受け流して…。

あーそれにしても…笑いました。
小さい坊が、最初から最後まで真顔だったのも。。
深夜に帰ってきたオットーに話したら、またまた、大爆笑でした。
「そうやな!ひとごとやと思ってな!
ママとじゅんにはわからんけど、入ってたいじゅはな!気持ち悪いよな!」
笑、笑、笑…。



山紫水明の地は…  12/4

今朝の朝ドラは、放送時間の2/3が、今週の見せ場らしいロケシーンでした。
先週の予告でもちらっと放送され、今週初めのオープニングでも重ねて出てきた、
緑と水の豊かな、木洩れ陽の美しい森。
主人公がいよいよ、ここで国産ウイスキーを造る!と決心する、重要な場面。
予告を見た瞬間、頭のなかで久石譲の"サントリー山崎・山紫水明編"の曲が流れ、
「あーここが山崎かー。きれいやなー。ロケしたんやなー。」とうっとり。
森のシーンはほんとうに、こちらにまでマイナスイオンが流れてきそうなさわやかさでした。
よくよく見たら、奥に滝はあるし、水しぶきから霧はできているし、
天使のはしごのような木洩れ陽が、白い柱になって映っているし、
こんなに美しいのは、地元の方が保護してるからなんだなーと感心していたのです。
(以前、情報番組で、そのボランティア活動を見たので。。)

番組終了後、友達からメールが来ました。
「今日の放送で水かけあってたシーン、滝畑ロケらしいでー」
ええーっ!(絶叫)
山崎、ちゃうんや…。
それで、滝畑て!!
・・・そうか。滝畑。(笑)
妙に納得したわたくしでした。

そして、録画で、月曜日の放送のオープニングを見てみた。撮影協力…
スコットランドや、余市町に混ざって…
大阪府河内長野市。バンザーイ!
調べたら、市の観光協会のブログに載っていました。
9月30日のロケだそうです。
市の9割が森林と教えられた(北欧か!)小学校時代、
危険な区域に数えられていた気がする滝畑…。(およそ35年前)
それゆえに、近づきがたい印象は、今も拭えない滝畑。
すごいなあ。
未だに自然、豊かやなあ…。(森林は約7割に減じるも)

久石譲の、あの美しい"Angel Springs"をB.G.M.にした、
山紫水明の地は、なんと、河内長野の滝畑でした。
今週の週タイトルもずばり、『灯台下暗し』。
いやはや…。



『夏美のホタル』  12/1

先月読んだ『海を抱いたビー玉』と同じ作者の作品を、
図書館で取り寄せていました。
恩師おすすめの、『夏美のホタル』。
プロローグは、病院の待ち時間に読んだのですが。。
残りは一気に家で読みました。
・・・家でよかった。
半分いくかいかないかのあたりから号泣してしまい、
本気でしゃくりあげて泣いていたので…。
(ラスト近くは鼻がつまって、鼻みずをかむこともできず…。)
前評判どおりの秀作でした。
『海を抱いたビー玉』にどこかつながる、純粋で優しく、温かい物語。
斜に構えてみたら、当たり前すぎるほどの、単純で、分かりやすいメッセージ。
けれどそれが、緻密な構成と美しい情景描写、細やかな心情表現をとおして、
くりかえし重ねぬりするように描かれていくことで、強く、深く、読者の心に刻まれる。
照れるくらいにストレートで、ていねいで、説得力のある、職人芸のような物語に脱帽しました。

 "だからこの名前は、父ちゃんの形見なんだよぅ。
  ---今でも、誰かに名前を呼ばれると、父ちゃんとつながってる気がして、、、"


 "悪い人は誰もいないのに、誰もが傷を負っている---"

 "いや、そもそも、完璧な正解など無いのかも知れない。
  人はきっとその人生におけるすべての分岐点において、
  少しでも良さそうな選択肢を選び続けていくしかないのだ。
  そして、それだけが、唯一の誠実な生き方なのではないだろうか。"


時代を越え、ひとを替え、つながっていく、想いのリレー。
プロローグからエピローグへと、はられた伏線をみごとに回収して、
終結したそのラストと、さわやかな読後感に、拍手です。

 「生まれてきてくれて、ほんとに、ありがとうねぇ----」
 「・・・わたしたちと出会ってくれて、ほんとにありがとね」

いちばん胸に響いて、涙した、メッセージでした。