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本屋さんで、知る。驚く。  4/29

本屋さんは、図書館とまた違って、うろうろするのが楽しい。
新しい本が見られるし、、、そこで、新しい知識も仕入れたり。
今日は、月刊太陽の新刊を発見。
表紙の写真から思いきり、「宮澤賢治」でした。
生い立ちからはじまって、農業や音楽、鉱物、宗教、、、と、
切り口を変えての考察が、風景などの写真や詩・文とともに紹介されている。
このページいっぱいの写真が美しくて、思わず読みふける。
事実は既知のことばかりでも…表現が違えば、また面白くて。

そんななかでも、初めて(?)知ったことがあった。
賢治が音楽を愛し、チェロの特訓を東京で受けたことは有名だが、
彼のチェロと、音楽教師だった同僚で親友・藤原嘉藤治さんのチェロと、
入れ替えていた時期があったのだそう。

嘉藤治さんのチェロは50円の、穴のあいた中古だったそうで、
彼の夢だった弦楽五重奏コンサートに出演することになった折、
病床にあった賢治がそれを応援したくて、
彼のものより良質だった自分のチェロを貸した、ということらしい。

賢治の死後、花巻の空襲で、宮澤家にあったチェロは燃えてしまう。
けれどそれは、嘉藤治さんのチェロ(「セロ弾きのゴーシュ」に出てくる穴あきチェロ)であった。
戦後数年たって、嘉藤治さんが宮澤家に返却した賢治のチェロは無事で、
今も記念館に保存されている。

親友を思う気持ちが、思いがけず自分のチェロを戦災から救うことになった、という不思議な話。
そして、記念館にある賢治のチェロを、機会ごとに演奏するチェリストが
「藤原真理」さんなのを知っているわたしは、
これにも、不思議なつながりを感じずにはいられないのだった…。

あー面白かった。立ち読み万歳。



前島密??  4/27

明治村のなかで、ふと耳にした会話。
郵便局舎から出てきた家族連れの、お父さんが。。

父   「あの…八重…。八重の桜の、八重の結婚相手って、前島密やったやろ?」
奥さんと娘 「えー、そうやっけ??」
父   「そうやで!前島密と、結婚したやろ?」
・・・・・
(えーっ!それでは、八重の桜のストーリーが大きく変わってしまう…)
後ろでなんとなく聞いていた、大きい坊とふたりで大ウケ…。
それも、めっちゃ関西弁のお父さん…。
いや、決して、間違いを笑っているのではないですよ。
前島密が夫だった場合のストーリーが想像されて、可笑しくなったのでした。。
八重の人生が、郵便制度創設の話に…それもそれで、面白そうやけど。



花子とアン?  4/27


突然ですが、修和女学校に行ってまいりました。


「安東はなさん?・・・ここは、男子禁制ですよ!!」


男子禁制なのに…いつのまにか、研究員になっていました。(笑)

実はここ、北里研究所です。
北里柴三郎が細菌の研究をした施設。
ここが、ドラマの舞台になっている「修和女学校」ロケ地なのです。
…とはまったく、行く直前まで知らなかったのですけど。(笑)

しばらくぶりに行きたいなと思っていた明治村に、出かけてきました。
そうしたら、なんとも驚くべき、シンクロニシティが。


聖ザビエル天主堂。
木々のあいだから入鹿池をのぞみ、堂々とした姿を見せています。


中に入ると、正面にいきなり、「五枚のステンドグラス」!!
フラウミュンスターじゃないとはいえ…倒れそうになりました。
(よくよく見れば、この両脇にまだ1枚ずつあり、7枚だったんですが。。)
入口には、お仕事を終えた木製枠の"薔薇窓(rose window)"も展示されていて、
シャガール展で見たステンドグラスの「薔薇窓」が、
ゴシック建築の教会の特徴であることを、初めて知りました。
(ここには4年前にも来ていたのですが、知識を持ってから見ると、新たな感動が…)
徐々に明らかになっていく神の啓示を、開花していく薔薇の花に例えている、とのこと。


両側の壁にも、みごとなステンドグラスが入っていて、
太陽が動くにつれて、長椅子に落ちる光の色が変わっていく。
なんとも美しく、形容しがたい荘厳な雰囲気。

昭和40年代に京都三条から移築されたそうですが、、、
今ではこまごまとしたあの三条のどこに、これだけの敷地があったのでしょう?!
つい考えてしまうくらい、立派な大聖堂なのです。

池をわたってくる涼やかな風、木々の新緑と花々…
時の流れが、緩やかな場所。
心癒されたひとときでした。



おもしろ&なごみ発言  4/27

白とピンクが混ざった、淡い色のハナミズキ。
近所では見なかった色を出先で見かけ、思わず、
「見て〜。このハナミズキ!
 白でもないしピンクでもないし、混ざってる!きれい!」と言ったら。
学校のは、白かピンクか、けじめがついてる。
・・・小さい坊ちゃんの真顔発言でした。

また、数日前のこと。
大きい坊ちゃんが突然、
「じゅんなー、まげわっぱって言葉、好きやねん」と言ってきた。
(どうやらその時、テレビに映っていたらしい。)
わたし   「へえー。ベニシアさんの番組で知ったん?」(←一緒にだいたい見てる)
大きい坊 「ベニシアさんでもやけど、学校でも東北の工芸品で習ったし、
       資料集にも出てくるから…。『まげわっぱ』っていう言い方、
       なんかかわいいなーって思えへん?」
わたし   「せやなー。」(笑)

ことばの響きを「好き」と思う坊の感覚、、、わたしはそれを、かわいいと思いました。
そういう感性、ずっとたいせつに持っていてほしいなあ。。

・・・・・
これがその、けじめのない?ハナミズキの花。




夕闇のなかで  4/26


ふとのぞいてみたら、白い花が見えて。
あわててカメラを持ち出した、夕方。
ふくらんだつぼみが、ゆっくりと開きはじめたところでした。
夜、またのぞきにいったら、あの星のかたちにしっかり開いていました。
今年一番の、ジャスミン。
新しい季節のはじまり。



続・春爛漫  4/24


いよいよ、ジャスミンの花芽が赤くふくらんできました。
毎年、一面に花が開いてからの写真しかないことに気がついて、
今年はひと足早く、つぼみの赤いようすも撮ることに。
これも期待あふれる美しさで、毎朝、じっとながめてしまいます。
真っ赤な花芽がだんだんふくらんで、ピンク色になり、やがて白い花が開花します。


葉っぱが出てくるのでまさかと思っていたけれど、
オダマキが、レンガのアプローチのすきまから咲きました。
それも、一輪じゃなく、いくつかつぼみをつけている!
葉っぱが小さいうちはうっかり踏まれることもあったのに、なんて強いんでしょう。
枯れないか心配で植え替えた鉢の方も、たくさん花をつけてくれました。


先月載せた、「ソーダ」という美しいパンジーは、
どんどん背が伸びて、花数を増やしています。
その後ろで、秋に摘んだラベンダーが再び、つぼみをすくすくとのばしています。
ラベンダー色で埋まった、お気に入りのひと鉢。
かわいかった木の芽は、あれよあれよというまに木になり、
気持ちよさそうに黄緑色の葉を風にそよがせています。


開花をひかえたガーベラ。
数えてみたら、見えているだけで9つもつぼみがのぞいていて、楽しみ。

そして、うちのなかでは。


あの復活パキラが無事に冬を越し、斑点のある葉はそのままに、
新しい葉を元気に広げています。数日で、こわいくらいに大きく成長。
そして、遅まきながら五月人形を出しました。。


あの真冬の夜中に植え替えた、ポトスのライム。
暖かくなるずつ、少しずつ、葉を生みだして、大きくなってきました。



おもしろ話…  4/22

夜。
オバマ大統領来日のニュースを見ながら。。

大きい坊 「オバマさん、明日来るん?日帰り?」
オットー  「日帰りちゃうで。日本の次、韓国も行くんちゃうの?」
大きい坊 「えっ韓国、、、ここから直接行くん?」
・・・・・
坊の口調に、横で声もなく爆笑していたわたしでありました…。
一国の大統領なのに…まるで、身内が我が家に遊びにくるような、、、
「おばあちゃんいつ来るの?」的な、、、なんともいえない、親近感があふれていて。
可笑しい…。



「青の季節」  4/22

あの日 二人きり 隣に腰かけて
みつめた シャガールの 五枚のステンドグラスの青

チューリッヒにあるフラウミュンスター(聖母寺院)の、
シャガールのステンドグラスから拡がる、生々流転の世界。
わたしの中では、ベストスリーに入る名曲。

ステンドグラスは何色もあったのに、なぜか青だけが鮮烈に心に残った、と、
今回のツアーパンフレットに書かれていた。
そして、歌詩が「天から降ってきた言葉」だったことも。
難解で、けれど、胸の奥の深い何かが共鳴して、うずく曲。

県の美術館でシャガール展が始まり、
ステンドグラスの仕事も見られるというので、いそいそと出かけた。
シャガールといえば版画と、あの美しい色彩、の印象が強くて、
ステンドグラスは実際に教会に行かなければ見られないと思っていたので。。
どうしても、あの歌の「青」に、出会いたくて。

一部は、主にパリのオペラ座の天井画や、バレエの衣装について。
二部がステンドグラスほか、タピスリーや版画の仕事。
三部はニース大学のモザイク壁画のほか、彫刻や制作風景の写真など。

期待のステンドグラスは、実際にメッソ大聖堂のものがひとつ、
持ちこまれて展示されていた。色は、青。
見学者のだれもがその美しさに圧倒されて、足をとめ、じっとみていた。
わたしも、そのひとり。

そのあとに、天井と前とに大スクリーンを使った上映スペースがあり、
オペラ座の天井画や、各地のステンドグラスの紹介があった。
B.G.M.に流れているのは、ラヴェル。
シャガールの色彩にラヴェルは、なんて合うのだろう。。と、あらためて感じる。
6分あまりの上映を繰り返し見て、また引き返し、大聖堂のステンドグラスをながめる…
夢を見ているような、不思議な気分と、感動。

東欧系ユダヤ人であったシャガールは、旧約聖書の世界を多く描いている。
戦争の時代を生き抜き、世界中を転々としたこともあって、
平和への祈りをこめた作品が多く、その線の力強さに、胸を打たれた。
写真ではすっかりおじいちゃんなのに、巨大な作品を目の前に格闘していて、
そのパワーに圧倒される。
展示された作品から、エネルギーをたくさん、もらって帰った。
なんといっても、ステンドグラスの、青。

いつか、フラウミュンスターのステンドグラスの前に立つことを夢見て…
また、「青の季節」を聴いている。



懐かしい友達との会話  4/16

9年ぶりに、学生時代の友達と、話す機会を得た。
それは、16年以上前に、わたしが彼女に作ると約束した、
刺し子のふきんをついに完成させて、送ったから…

それは3枚あって、一昨年の彼女の誕生日にまず1枚、
仕上げてカードを添えて、送った。
彼女の次男坊がそれをみて、(当時小2)
「なんじかんかかってんねん!!」という名言を発し、わたしは大ウケ。
今回もまた、「なんじかんかかってんねん!!」とつっこまれるのを覚悟で、
残りの2枚をようやく仕上げ、送った次第。。
苦節、17年(??)。。
いったい、なんじかんかかったのでしょう。。

お互い、ようやく子育ても一段落やねえとしみじみ語り合う。
そろそろ子ども抜きで、ゆっくり会いたいなあ、と…
そう言ってくれる友の、ありがたさよ。
変わらぬその明るさとマイペースさに出会い、嬉しさでいっぱいになった。

学生当時…また卒業後。
彼女はふたつ年下ながら、わたしの植物とトリの師であり、郵趣仲間だった。
そしてB型・マイペースの彼女が、わたしは大好きだった。
わたしがいちばん迷い、悩んだ時期を、一緒に遊び、つきあってくれた。
彼女のだんなさんも、ひとつ下の後輩になる。(とはいえ、あまりその感覚はなし)
最初、ふたりが付き合っているとはまったく気付かず、、、
また、知って驚いてからも、3人でよく遊んでくれたね。
彼女のはちゃめちゃさ…マイペースさに彼があきれてつっこみ、
「こいつどう思います?!」を連発してたのを、懐かしく懐かしく、思い出す。
彼の6畳一間の下宿でナベをしたこと。
白菜の芯はあるか、ないか?!を論議したこと。
大根をおろしていて手をすって、血が混じってまた、つっこまれていた彼女。。
またある夏は、3人で岡山に行った。(2人で行って、彼があとから合流)
ユースホステルで、大量の桃を買いこんで食べて、おなかをこわした。(笑)
また彼が筆の名手で、歌を詠んではがきをくれたこと!
彼らの結婚式で、ブーケを作らせてもらったこと。
思い出すほどに、あの頃の記憶はまぶしく、優しい。
気負うことなくわたしを受け容れてくれた、たいせつなたいせつな、友達。
少しずつ癒され、慰められた、あの日々。

彼女たちらしい子育ての日常をきいて、今また、励まされる。
仕事をしながら未だ夫婦ともに携帯を持たず、
「連絡取れへんって言われんねんー」とからからと笑って、
わたしの思い悩みに「それ、たしか、学生の頃も言ってたぞ!」とつっこみ、
でもそれが○○さんの持ち味やと思うでーと、さりげなく、ふっとすくいあげてくれる。

今、ここにある自分がぐらぐらで、心もとなくても。
ここまでたしかに続く道があったことを、思い出させてくれた、彼女。
自分が歩いてきた道を信じて、また、一歩ずつ。
踏み出す元気を、ありがとう。



パズルブーム・火付け役は…  4/12


昔?サンタさんからもらった、白地図パズル・「チズミルク」。
しばらく見向きもしなかったのに、とつぜん、小さい坊が白地図を完成。
(沖縄をそれらしく置いてあるのに、ウケました…)

この翌日…
しまいこまれていた幼児用の、パズルというパズルがすべてひっぱりだされ、
完成されて、並べられていました。。
そろそろ、捨てようと思っていたのに。。(笑)

そして…
「パズル、もっと難しいのやりたいー。」
・・・・・
そんなわけで…最近とんとご無沙汰の、おもちゃ専門店へ出かけ、
1000ピースのパズルを購入したのでした。
・・・さて、完成は、いつ?
・・・頼むから、勉強机の上で、組まないでね。(笑)



ごみの日  4/11

数日、気分がすぐれず、片付けもはかどらず。
クローゼットを開けては、そこにあるものを見てまた、気持ちが重くなる。。
ああ、なんとか、ものを減らさなければ。

少なくとも、何十年も前の、論文の資料くらいは。
引っ越してから、一度も開けていない箱。
これくらいは、いよいよ、捨ててしまおう。。

ずいぶん前から思っていたその箱をついに取り出し、
「開けたら危険かな」と思いつつ、、、
捨てる前にとつい、にちゃにちゃのガムテープをはがしてしまった。
・・・・・
厚い紙のちらしが、ほこりよけにぴしっと入っている。
それを取ると、紙袋にぎっしりきっちり、紙ものが詰まっている。
その下にまた、集めた資料類がきれいに重ねられていて、
さらにその下には、ファイルに整理された、全作品の分類カード。
すべて中で混乱しないように、詰めもので角を押さえられてもいる。
・・・・・
あの頃の自分の几帳面さに驚いて、感心して、尊敬した。
頭がぼやけている今ではとても、こんなことはできない。悲しい。
必要ない今では、捨てなければならないものなのだろうけれど…
その気持ちと、あまりの美しさに、今すぐはとても「ごみ」にできなかった。。

昔、わたしにとって、たいせつだったもの。
それへの、あの頃のわたしの思い。
それまで一緒に、捨ててしまうようで。
ものの整理は、なかなか進まない。



増えた?  4/11

小さい坊ちゃんが、熱心に怪獣画を描いていました。(つづき)
お絵かき帳大の紙に、10体くらい描いて、寝ました。

その後、帰宅したオットー。
食事も終えて寝る前に、パソコンに向かって、なにやらごそごそやってる。
「なにやってんの…」
見れば、パソコンで検索した怪獣画像一覧を横目に、
月光荘の8B鉛筆で、真剣に怪獣を描き足しているのでした。。(笑)
3体くらい、描き足して、寝ました。

朝。
オットー出勤後に起きてきた小さい坊ちゃん、、、
「???メフィラス星人、、、描いたっけ??」
と、思ったらしい。(爆笑)
そして、イカルス星人を見て、「あ、パパが描いた。」と、気づいたらしい。

オットーはオットーで、小さい坊が増えたのに気づいたかなーと気になっていたらしく、
「いじゅ、増えたのに気づいてた?」とメールが来てました。(笑)
オットー曰く、
「まあ、朝起きて、ふっと紙見て、自分が描いた怪獣増えてるとは思わへんわなー。」

学校から帰ってきた小さい坊ちゃん、今度は、
たくさんの怪獣を、熱心に色鉛筆で塗っていました。
そしてまた、怪獣を描き足していました。。



おもしろ話 2  4/10

小さい坊ちゃんが、熱心に怪獣画を描いていました。
それを見ながらの、大きい坊の話。

「クラスで女の子の会話が聞こえてきて、
 『今日、髪型ツインテールにしてきた!』っていうから、(目を見開いて)
 『ええーっっ!!』と思ってそっち見てもうたわ…」
そのさわりの部分を聞いて、わたしまで一緒に
「ええーっっ!!」と叫んでしまった。(笑)
ストレートに、坊ちゃんとおんなじ想像したから…。

ツインテールって…あれですよ。
しっぽがふたつに分かれてる、ウルトラマンの怪獣。(笑)
髪をふたつに分けて結わえることを、最近はツインテールっていうんか〜。
小さい坊が調べたところでは、怪獣ツインテールの登場は、1971年ですよ。
怪獣が、先行やな…。(にやっ)



共通の話題  4/9

「いじゅとおんなじ学校に通うの、久しぶりやなあ!」
つい先日、大きい坊ちゃんがそう話しているのをきいて、
まだそれが、ピンとこなかったわたしでしたが。

晩ごはんを食べているときのこと。
小さい坊 「今日離任式の時、めっちゃカラス鳴いてたよなあ。」
大きい坊 「ああー○○先生の時、めっちゃ鳴いてたなあ。
       話聞こえへんくらい、うるさかったよなあ。」
・・・・・
この、自然な会話の流れを耳にした瞬間、
(…この感覚、久しぶり!)と、ひそかにウケたのでした。。



おもしろ話  4/8

始業式だった、昨日のこと。
遅寝から起きてきた小さい坊ちゃんが、突然わたしに話し出した。
「昨日、野球の帰りに…前、食べにいったやん。『わん』のあるとこ。もとやま?
 あそこにあるピーコックストアが、マックスバリューに変わっててん!」
「へえー」
軽く聞き流しながら、中学に行く道すじにも、
ピーコックストアがあることを思い出したわたし。
「ここにもあるやん。ピーコックストア。」
「そう。だから、あのピーコックストアも、マックスバリューになったんかなーと思って。」
「ふーん。どうやろなあ。」

その後、大きい坊ちゃんが帰宅。
昼食の準備をしていると、横に来て、興奮ぎみにしゃべりはじめた。
大きい坊 「昨日な、本山のとこ車で通ったら、ピーコックストアがな…」
小さい坊 「それさっきママに言った。」(笑)
わたし   「ええねん、もう一回、聞いてるから。続き話して。」
大きい坊 「マックスバリューに変わっててん!」
わたし   「そうなんやー」
・・・・・
ふたりがそれぞれに、力をこめて語ったのが可笑しくて、
ウケつつ聞いていたのでしたが。
・・・・・

今朝のこと。
中学校の入学式に向かいながら、オットーが突然、話しかけてきた。
「おととい、名古屋ドームに行った帰りにな…」
思わず、笑いがこみあげる…
「本山のピーコックストア、マツザカヤストアやったとこがな、マックスバリューになってたわ。」(爆笑)
「その話なあ・・・昨日、始業式の日に、子どもらが別々に言ってきてん。」
「えーっ」
オットーも、大爆笑…。
「なんか、よっぽど、ピーコックストアが気になったんやなーと思って。」
「ここ(近所)にあるから、こっちも変わったんかなーって思ったんやな。みんな。」

日にちをこえて、オットーまでが同じ話題を振ってくるとは!(笑)
三人の興味のポイントが同じなことに、大うけした三段オチ?でした。



再会  4/5

昨日約束した、あのお向かいさんご一家が、遊びにきてくれました。
お天気がいいので、みんなで近くの公園へ。
7年前はまだ、1歳にもなっていなかった坊ちゃんが、
この春から、小学2年生。
そして、お引越し後に生まれた弟くんが、2歳に。
明るい春の日差しの下で、子どもたちは一緒に野球をして遊び、
弟くんは、お父さんと一緒にブランコ。
わたしは彼女と、ゆっくりお話しすることができました。
なんという、穏やかで幸せな時間。
それも、こんな突然に…

旅行が直前まで、できるかどうか分からなかったために、
連絡が遅くなって…と、彼女は恐縮していました。
急だったので、お会いできなかったら仕方がないな、と思っていた、と。
そんな忙しい移動のなかで、連絡をくれたことが本当にありがたくて。
わたしにとって、彼女の存在が気持ちの支えになっていることを、
あらためて認識しました。

もしかしたら、帰省できなかったのは、この再会のためだったのかもしれない、と。
神さまのはからいを感じて、大きな、大きな励ましをもらいました。
まさか、こんな突然に、遠くに住む彼女に会えるとは。
そして、こんなにも違和感なく、7年の歳月をこえて話せるなんて。
成長した坊ちゃんたちは、あの頃のうちの子どもたちと同じくらい。
今の我が家の子どもたちと、なんの違和感もなく、一緒に、仲良く遊んで。
優しいご主人の笑顔も、変わらずで。
お互いに、今の自分たちを励ましあうことができて。
本当に、夢のような時間でした。
ありがたい気持ちで、いっぱいでした。
声をかけてくれて、会いにきてくれて、本当に、本当に、ありがとう。。

子どもたちは、いつまででも、一緒に遊んでいそうな雰囲気でした。
みんなで記念撮影をして、お名残惜しんで、お別れしました。
今度は、わたしたちから。いつか、会いにいくからね。
また、たくさん、遊ぼうね。

夜は、さだまさしシンフォニック・コンサートへ。
名フィルとの共演、指揮はナベさん(渡辺俊幸氏)、ピアノは倉田さん。
オーケストラを大道具として使いたくない、という思いのもと、
オーケストラと対話しながら"共演"する歌はやはり、バラードが多かった。
名古屋出身のナベさんの、お母様も客席におられました。
ふと、まっさんの"ソリストになる"という夢は、こんなかたちで叶ったんだな、と思った。
ヴァイオリニストとしてではなかったけれど、歌い手として。

すばらしい音の海に身を委ねて、高揚した3時間。
「桜散る」をオーケストラバージョンで、この季節に聴ける幸せ。
コンサート会場を出たら、川沿いの桜がはらはらと川面に散っていました。

" 桜散る 桜散る 雪の面影なぞる様に
 桜散る 桜散る もう君が見えないほど "



めぐりあわせ  4/4

結局、希望しつつも帰省できなかった春休み。
新入生の代表あいさつの準備があったことや、
春休みど真ん中に、大きい坊ちゃんの初模試を申し込んでしまっていたことや、
春休み終盤に、コンサートがふたつ重なっていたことや。
途中、思いがけず試写会が当たったり(笑)、義母がこちらに来てくれたり、
あれこれと予定が詰まって、帰省の日程が取れませんでした。

そして本日、TSUKEMENアンサンブルコンサート。
明日は、さだまさしシンフォニック・コンサート。
今日は夫婦で、明日は家族で。
そんなおでかけ予定の一日目だったのですが。。

コンサート前に、地下街のサンドイッチやさんで出来上がりを待っていたら、
思いがけないショートメールが届いたのです。
それは…2007年のお正月に、関東に引っ越された、
お向かいだった方からでした。
お互い、7年をそれぞれに過ごして、時折、連絡を取り合っていましたが、
なんと今、名古屋に旅行に来ているというのです!!
そして、時間が合えば、会えないでしょうか、と…声をかけてくださったのでした。
なんとありがたいことでしょう。
明日午前中にお会いする約束をして、コンサートに向かいました。

芸術劇場コンサートホールは、一昨年、佐渡さんの演奏を聴いたところ。
そしてオットーが言うには、15年前の久石譲もここだったという…
そんなすばらしいホールで、TSUKEMENのコンサート・withアンサンブル!
彼らの力強く、かつ、繊細な音楽を心から楽しみ、
アンサンブルとのセッションにもまた、心満たされました。
SUGURUくん作曲の「たんぽぽ」が、とてもよかった。。
彼のピアノの力の抜け具合、なんともいえないその大らかさに、なぐさめられました。

握手会にも参加して(オットー、佐田家三世代と握手達成に感動 笑)、
大満足で会場を後にして、さて!ちょっと、ごはん食べていこう!と、
うろうろした、錦あたりの街角。
いったん入ったお店は満席で断られ、さまよっていて、
不意に目にとまった、「台湾小皿料理」の看板。
外に置かれたメニューは、普通の中華料理屋さんと変わらなくて、
「うーん…」と迷っていたところ。。

中からおばちゃんが出てきて、中国語なまりで、
「はい何名様〜?」(笑)
「に、2名です」
「はい、ではこちらへどうぞ〜」
あっというまに、テーブルにご案内されてしまいました。(笑)

店内にお客さんは少なく、隣のテーブルの6人グループが目立つくらいでした。
「大丈夫かな…」と思いつつ、適当に料理を注文し、ふとオットーを見たら、
隣のテーブルのグループを、凝視している。。
視線の先を追って、一番奥の席に座っている人を見て、わたしも目が点に。
「あれ…繁理さんやん。」
「・・・よう似てるよなあ。」
「似てるじゃなくて、本人やろ。」
「そうやよなあ…」

それはさだ企画の社長・佐田繁理さん、、、つまり、弟さんでした。
な、なんで、こんな、偶然入った、しかもおばちゃんに誘われて入ったお店で、
案内された席で、隣に繁理さんがおるのー。
でもまだ、疑う気持ち半分で、聞くとはなしに聞いていると、会話の端々で、
「まっさんが…」
「レコーディングで…」
「生さだのあとで…」
「40ほど借金したでしょ…」
。。。。。
地元のプロモーターさんたちとの、お食事会のようでした。
明日のコンサートのために、前泊されていたんでしょう。
なんだか二人で興奮して、喜んで、あれこれしゃべりながらごはんを食べて、
そ知らぬ顔をしてお店を出たのでした。

なんという不思議。
なんというめぐりあわせ。



前へ…ならえ?  4/1


ふと振り返ると、ぬいぐるみたちが一列に並んでいました。
電車ごっこ?
それとも…前へ、ならえ?