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春爛漫  3/31


今月最初に載せたヒヤシンスが、ついに花開きました。
球根の袋についていた写真よりも、優しいクリーム色。
よく見ると、足元に、もうひとつつぼみを抱いています。
あのちいさな芽が、こんなに立派に育って…一度はあきらめただけに、感激ひとしおです。


お正月に母に持たされた山椒の木に、たくさん新芽がついて、葉を広げています。
これももうだめだと思っていたいちご(あきひめ)が、次々と開花して、うれしい。
八重のニオイスミレもたくさん花がついて、
昨年は咲かなかったマーガレットも、植え替えの成果か、花が咲きはじめ。
あちこちに、春の妖精がいるのを感じます。


これは、今いちばんお気に入りのパンジー。
日の当たらない冬のあいだはひょろひょろしていて、頼りなかったのが、
春の日差しのなか、めきめきと花数を増やしはじめました。
「ソーダ」というらしいこの色が、とてもとても美しくて、大好き。
なんともいえない青みがかったパープルと、クリーム色の組み合わせ。
外に出るとついつい、しゃがみこんでは、うっとりながめてしまいます。


おまけ、夕方焼いた、リエージュ・ワッフル。
新聞記事でベルギーのご当地レシピを見つけ、試してみたくなって。
ワッフルメーカー出したの、いったい何年ぶり??
子どもたちは、前回の記憶がないらしく、とても喜んでいました。



そして  3/25

突然、中学校から電話があり、どっきり。
新入生代表あいさつのことかと思ったら、大きい坊ちゃんあてでした。
新入生との対面式の、在校生代表あいさつを任されたらしい。(笑)

兄弟で文面を作り、推敲の日々…
最初の、時候の挨拶文…かぶらんようにね。(笑)



かすてぃら  3/24


"母がふと送ってくれた 五三焼のかすてぃら"
・・・・・・・・・
あの歌のとおりに、桐箱入りの、立派な五三焼カステラが届きました。


まずはやっぱり、お仲間同士で記念撮影。ぱちり。


きゃー!食べられちゃうよ!
・・・ちゃうちゃう。


・・・ともぐい?


・・・ともぐいのともぐい?


ざらめたっぷりの、おいしいかすてぃら。
今度こそ、本当に。。いただきまーす。



ドライブ  3/24


背もたれ部分はもう処分した、車のジュニアシート。
坊ちゃんたちも背が伸びたし、いよいよ本体も捨てようと思っていたら。。

「・・・これで、遊んでたのになー。」
・・・・・?
「どうやって?」
きいてみたら、ふたりで実演してくれた。


「この持ち手のところがハンドルで、パパが左に曲がったら…こう。」


「右に曲がったら…こう。」


「で、ブレーキが、こう。」
・・・・・
大爆笑…。
そんな遊びがあったなんて…知らなかった。
ふたりで、ひそかにごっこ遊びをしてたんだね。

それを見聞きして、やっぱり、
「捨てないで〜」攻撃に負けたわたくしなのでした。。



修了式  3/24

小さい坊ちゃんの卒業式が終わり、
今日、大きい坊ちゃんも修了式。
おつかれさま、の一年。いろんなことがあったね。。
充実した、一年でした。

午後。
大きい坊ちゃんに連れられて、小さい坊ちゃんが中学校へ。
なんと入学式で、新入生代表のあいさつを任されたのだそうです。
ちょっと緊張ぎみの坊ちゃんでしたが、
兄の付き添いがあるので、心強い。

暖かい日差しのなか、
ふたりでふざけながら遠ざかっていく後ろ姿を見送りながら、
胸がいっぱいになりました。
兄弟がお互いに助けあって、育てあってきてくれたことに、
あらためて、感謝しました。

優しい、いい子に育ってくれて、ありがとう。



夢が叶った!  3/18

今日、2年越しの夢が、ついに叶いました!
感無量。
いったい、なにかというと。


この、粒マスタードの大びん。
(比較のため、冷蔵庫内にて。)
この大容量を使いきり、ここにピクルスを作ること、を目標に、
購入して、2年間を過ごし。(笑)
賞味期限切れもなんのその、ようやく使いきり、
ついに憧れのピクルス製造と相成りました。
バンザーイ!!
・・・・・


ひと晩で、しっかりおいしくなったピクルス。
けれど、びんから出してしまうと、夢そのものではないのでした。(笑)


うん。これです。
ささやかなしあわせ…。



オレンジパン  3/15


めずらしく、オレンジのパンを焼きました。
生地をのばして成形するのは、ひさしぶり。
生地の表面にしわがよらないようにのばすのは、意外に難しい。
マットに手首がつくまで押して、戻す。押して、戻す。
休ませつつ、くりかえす。

微妙にしわが寄ってるけど、、、
すずめがうずくまってるみたいな、かわいいかたちになごむ。
ぽこぽことふくらんで、オレンジの香りふんわり。



ホワイトデー  3/14


どしゃぶりだった日の次の朝、外に出てみてびっくり。
一輪が開きかけていただけだったスイセンが、一気に開花していました。
今年は外に出しっぱなしだったので、室内に置いた昨年より、
開花が1ヶ月遅くて、ゆっくりお楽しみ中。
水栽培に失敗したヒヤシンスも、つぼみがしっかりのびてきて、涙が出そう。
ちゃんと芽を出して、ここまで大きくなってくれて、ありがとう。。
のんびり、ゆっくり、楽しませてね。


なんと、あの雪の日のバレンタインデーのお返しに、と、
ヨガのお仲間ふたりから、かわいい手作りクッキーをいただきました!
右のクッキーは、お子さんと一緒に作ったんだそうです。(うずまきと、女の子のかたち)
左のクッキーは若い女の子で、アイシングから作って、描いてくれたんだそうです。
どちらも、、、なんてうれしいんでしょう!
心がほかほかになりました。

そのうちのおひとりは、お引越しのために、今回でさようならだったのです。
突然で寂しいけれど、この時季は、そういうこともありますね。。
はつらつとしたすてきな人で、その雰囲気が、わたしは大好きでした。
遠くにいっても、どうかお元気で、ヨガを続けてね。
そんな気持ちで、お別れしたのでした。



風強し  3/11

心がぎざぎざして、周りとかみあわないようなせつない日。
ぐるぐる巻きにした、古いマフラーのあたたかさが胸にしみる。
遠い日、誰かのために編んだまま忘れさっていたものが、
二十余年の月日をこえて、突然目の前に現れ、自分の心をあたためる。
寒さも、せつなさも、、、自分のぬくもりを知るために、そこにある。



雪のように火の粉が降る  3/9


" もはや二月堂 天も焦げよと松明の
 炎見上げつつ何故君は泣く 雪のように火の粉が降る
 走る 火影 揺れる君の横顔
 燃える 燃える 燃える おたいまつ 燃える "

この歌との出逢いから20年、ようやく、この場に立つことができました。
それも、子どもたちとともに。

これは十数年前、「風の篝火」の舞台に蛍を見にいったのに匹敵する、
歴史的大事件(我が家的に)です。

そして、なんとこの前日、
気仙沼に寄贈するお松明を奉納したまさしさんが、
ここに来られて見学していたらしい!!(ニュースより)
時間差のニアミスがうれしい、いちファンでした。

" もはやお水取 やがて始まる達陀の
 水よ清めよ 火よ焼き払えよ この罪このカルマ "

厄とは、自分の心に溜まる曇り。
そして自ら、気づかぬ厄の浄化のために、知らず知らず災禍を引き寄せる。
気づいて、災いを引き寄せる厄を払うのもまた、自分自身の心。

数日後お水取がすみ、やがて満行。
心清らかに、新しい春を迎えられますように。
心から、祈る。


登廊に置かれたお松明

二月堂内部の局で行を聴聞できる

日は西へと落ちてゆく

東からのぼりくる月


修二会しゅにえ(正式名称・十一面悔過けか


天平勝宝4(752)年に始まってから一度も途絶えることなく続き、
今年で1263回目を数える。

私たち人間は無限の過去世から、
本来的に貪瞋癡(とん・じん・ち)と呼ぶ煩悩をもっており、
これが原因で、体や言葉や思いを通してさまざまなまちがいを犯してしまう。

さらにこれらの罪過の積み重ねが結果として災禍を生むと理解し、
災禍の原因である私たちのあやまちを仏さまの前で懺悔し、
許しを請うことによって、災いの無い世界の実現を期すると同時に、
幸福をも呼び込もうとするのが「悔過(けか)」の法要なのである。

このようなことから、練行衆が悔過(けか)・懺悔(さんげ)の行をつとめ、
罪過を取り除くと共に、四季の恵み、国土の安寧、
そして人々の平和と幸福、地球上の全てのいのちが輝けるよう
讃仏礼拝の行に昇華して祈りを捧げるのが、
「修二会」の行法(ぎょうぼう)であるということができる。

              -----------東大寺HPの解説より



なごり雪  3/7

陽光のなか、真っ白なクリスマス・ローズが、花ざかりになりました。
手をかけたぶん、ちゃんと応えてくれる植物たちは、けなげでかわいい。
たくさん花を咲かせるために、一年、がんばったね。


図書館からの帰りみちのこと。
いつもの川沿いの遊歩道で、なんと、晴れているのに雪が落ちてくる!
えーっと目を疑ってきょろきょろしたけれど、コートにとまるのはやはり、雪のかけら。
「風花がひとひらふたひら きみの髪に舞い降りて…」(『晩鐘』)
そんな歌詩を思い出しひとり喜びながら、冷たい風のなか、自転車をこぐ。

夜。
帰宅したオットーの髪に、風花が舞い降りていました。(笑)
「雪降ってるん?!」と驚いて、一緒に外に出た。
折から七日の月が明るく、薄い雲の向こうで白く輝いている。
そこにベールのように降りしきる、ぼたん雪。
「なごり雪やなあー。もうすぐ、桜が咲くというのに。雪のおもかげ、なぞるように。」
(『桜散る』)

振り向けば、白く浮かびあがるクリスマス・ローズ。
美しい季節の名残、雪・月・花の夕べ。
どこか懐かしいにおいのする、冷たい空気で胸を満たして、
暖かい家の中へと帰る。



胸いっぱい  3/6

小学校の委員が、ようやく引き継ぎの日を迎えました。
まだしばらく、サポートは続きますが…
同時に今日は、中学校の卒業式。

委員会も引き継ぎも、和やかにすんで、ひと安心。
一年間お世話になった、保護者班長さんともあいさつをして。
久しぶりに話せた人もいて、うれしかった。

一方、中学の卒業式に出られた方たちとメールした機会に、
大きい坊ちゃんの送辞をほめてもらって…
また同時に、わたしが委員の時に(その下の)班長ができてよかった、とも。。
こちらこそ、と、ありがたい気持ちでいっぱいになりました。
送辞は、先生とずいぶん練習したのがうまくいったようで、ほっとしました。
先生からも、あとで報告のお電話をわざわざいただいて。
また、うれしい気持ちでいっぱいになりました。

小さい坊ちゃんと帰宅したら、大きい坊ちゃんがもう帰っていて、
式後に、先輩方に「よかったよ」と声をかけてもらったと、
うれしそうに話してくれました。

夕方、大きい坊ちゃんを連れて、いつもの病院へ。
(いよいよやってきた花粉症の薬をもらいに。。)
先月かかった折に、さだまさしの番組のことを話した看護師さんが、
わざわざわたしのところまで、話をしにきてくれました。
(ビデオで、読まれたところをみてくれた)
お仕事中なのに、その気持ちがうれしくて、
また、ありがたい気持ちがいっぱいこみあげてきました。

うれしいこと、ありがたいことが目白押しだったいちにち。
胸いっぱいのしあわせに、高揚したいちにちでした。



映画の日々  3/5

子どもたちのこのごろ。
野球カードのコレクションが高じて、ついに自ら作りはじめた…。


画用紙とホログラムの折り紙、新聞の切り抜き、
インターネットの写真などを使って、見事なできばえ…。
うーむ。
あの、手作り新聞からつながる、熟練の技。(?)

ふたり、向かい合って真剣に手を動かしながら、
さだまさしのCDに合わせて声をそろえ、力をこめて歌う。

  「春寒の弥生三月花まだき 君の肩にはらり 良弁椿
    ここは東大寺 足早にゆく人垣の
   誰となく独白く南無観世音 折から名残り雪」

そ、それ…小6と中2が、遊びながら鼻歌みたいに歌う歌なんか…。(汗)

  「もはやお水取 やがて始まる達陀の
   水よ清めよ 火よ焼き払えよ この罪この業」

・・・・・。
いいのか、わるいのか。。
刷りこみってコワイ。。
ふたりの背中に、笑いがこらえきれませんでした。

昨夜は「Shall we ダンス?」を観ていたオットー、
今夜は「サーカス」を再生している。
お風呂あがりの子どもたちもチャップリンから目が離せず、大笑いしている。

あしたは、「殺人狂時代」…
あさっては、「キッド」…
しあさっては、「黄金狂時代」…
来週あたり、「独裁者」。
録画予約は、まだまだ続きます。



ライムライト  3/3

夜。
オットーがつれづれに、録画していた「ライムライト」を再生しはじめた。
久しぶりだったせいか、引きこまれて止められなくなり、
わたしも洗い物の手をほとんど止めてしまい、
深夜、洗い物が終わらないまま、2時間17分の映画が終わってしまった。。(笑)

今あらためて観て、思う。
一時期乱読した、心理や自己啓発やスピリチュアルや…
それらに共通して抽象的に書かれていることが、
チャップリンの映画ではずっと分かりやすく、根っこを生やして描かれていると。
ふわふわ回り道しなくても、これで充分やったな、と。

そして、やはりすばらしい、としみじみ思った。
目はもちろんだけれど、「音楽から耳が離せない」状態。
せりふがなくても場面が気になって、合間に洗い物もできなくなるくらい。
これは、チャップリンならではのような。

・・・チャップリン作品のVHS→BD化に静かに燃えて(?)いる、昨今の我が家でした。



優しい春  3/2

早朝、鳴き交わす鳥たちのおしゃべりが高くなり。
木にぶらさがった食べ残しのみかんも、すっかり乾燥して小さくなってしまい。
えさが乏しくなった春先、木の近くに、そっとりんごやみかんを置いておく。
あちこちから響いてくるかわいい声の、なぐさめのお礼に。


土に埋もれていた球根たちの芽が、つぼみを抱いて、すくすくと。
日ごとに高くなる日差しに両手を伸べて、大きくなろうとしている。
その力強さに胸を打たれ、はりつめた心の糸が、ふとゆるむ。
穏やかに、黙ってただ寄り添ってくれる、優しい春の使者たち。