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ありがとう。  12/29

夏以降、更新が滞り気味だったこのサイト、日記に、
たびたび足を運んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。

正直、もうそろそろ、サイトも閉めどきかもしれないな…と思い、
運営を続けた13年のあいだに、出会い、去っていったネット友達を思い、
ぼんやり、考えていたところでした。

そんな日々のなか、

更新がないことを心配して、わざわざメールをしたためてくださった方。
また、お元気ですかと、携帯にメールをくださった方。
また、ブログの方にこっそり、コメントを寄せてくださった方。

みなさんの温かい言葉に力をもらい、強く励まされ、
やっぱりわたしには、書くことしかないんだ、と、
あらためて気付かせてもらって、深く深く、感謝しています。

みなさんが、偶然にも共通して伝えてくださったわたしの文章の長所、は、
知性と優しさ、ということでした。
そのことばに、今のわたしは、どんなに励まされ、支えられたことでしょう。
そんな自分の美しさを疑わず、生きていけたら、どんなに幸せでしょう。
日々の小さな事象のなかにある、ささやかな世界のきらめきを、
見逃さず、心に留めてことばにしていけたなら。

潜在意識というものの力のすごさを知った、今年でした。
このちからをどうか、創造的な方向に生かすことができますように。
わたしにとってその手段が、書くということだとすれば、
自分を信じて、書きつづけるほかにないと思うのです。

さらさらと、流れつづける時間の河の岸辺で、
みなさんに、どうか、たくさんのしあわせがありますように。
心から、深く、お祈りしています。
God Bless You.



クリスマスの奇跡  12/24

今年最後の、ヨガに出かけた日。
先生からみんなに配られた、チョコの残りをいただいた。


かわいいサンタとトナカイをポケットにつめて、
うちに帰ってポストを開けたらまた、思いがけない贈り物。
贈り主の友達の、優しさに心がほぐれて。
ありがとうの気持ちでいっぱいになる。。


数日前には、恩師からのすてきな贈り物と、お手紙。
封筒のうさぎの顔が、優しい先生に、どこか似ていました。


そして。。
乗り気じゃないまま、なんとか生地を作って焼いた、シフォンケーキ。
そんなだったのに、大きくぐぐっと盛りあがって、立派なかたちを作ってくれた。
生地づくりが心元なくても、
ケーキはちゃんとオーブンの中で、ふくふくと膨らんでいってくれる。。
それに励まされて、ふと、涙ぐむ。
ばかみたいだけど、それが、わたし。

そんな、たくさんの天使たち。
もたらされた奇跡で胸がいっぱいの、聖夜。



坊ちゃんたちのこのごろ  12/16

母の里のみかんに、小さい坊ちゃんが、小さいいたずら。


かお。

せなか。

かわいくて、みんなが手を伸ばせなかったMIKANちゃんでした。

大きい坊ちゃんは、というと。

ふと読んだ文庫本の内容からわたしが、
「自分の手で採取できるものを食べる、って、基本やねんな〜」とつぶやいたら、
「あっ!じゅんも、国語で今日、そんな話をやった。」と。
「星野道夫さんの『風のような物語』の本で、
 自分の手では採れないものをスーパーで買って食べるって、どうなん?と思って、
 カリフォルニア州からアラスカに引っ越してきた人のことが載ってた。」と。

このシンクロニシティにもびっくりでしたが、
坊ちゃんが、わたしのつぶやきを瞬時に理解し、
同じ例をさっと話し出したことに、成長を感じて、静かな感動をもらいました。
自分の手で採れる食べ物なんて、動物では、魚のつかみ取りが限度だね〜と、
そんな話もしながら。。


坊ちゃんたちの心の栄養、たいせつな「いえぼー」の時間。
こたつでのんびり、大好きなまんがをふたりで読んでいます。



ふと現れた。  12/14

長らく床下にしまっていた、トマトの水煮パックを開けたら。


突然パックがわたしに、語りかけてきてくれた。
ずっと、待っていてくれたんだね。
・・・ありがとう。
胸がいっぱいになる。

きょうの天使は、これでした。



草枕  12/6

集中したヨガの帰り道。ニュートラルに戻った頭の中。
久々に心が凪いで、この歌の海に還ることができた。
冬の午後の、淡い日差し。
京都につながる、記憶のかけら。
私の中の海。安らぐ場所。

草枕


 寂しさに耐えかねて 窓をあければ
 西に傾く月影に  蒼くふちどられて浮浪雲
 遠くで枕木が 旅をかぞえている

 渡り鳥が南の空をめざして
 帰るあてのない旅に出る オリオンの胸かすめ乍ら
 凩よ息を呑め かばうように虫の音

  よろこびの中に かなしみがあるように
  かなしみの中から よろこびが生まれる

 長い坂道があり そこで生まれて
 営みを重ね生きて来て 振り返りもせず歩き来て
 いつしか気がつけば そこもまだ 坂の途中

 思えば人と出会い いつか愛し合い
 疑いそして憎み合い 許し合いまた 愛し合い
 見失いめぐり逢い 全て 草枕

  よろこびの中に かなしみがあるように
  かなしみの中から よろこびが生まれる

 東の空にやがて朝が生まれる
 夜はかならず明けてゆく 傷も必ず いえてゆく
 転んでも倒れても そこもまだ 坂の途中


もう、28年も前の歌、ということに驚く。
私にとっては屈指の、隠れた名曲。
数日前、たまたまこの曲を聴いて、思わず涙がこぼれた。
あの頃と変わらず好きな歌が、あの頃と変わらず寄り添ってくれること。
この歌と同じことが、新しい歌でもたくさん歌われているのに、
やはり、すでにここにある、と回帰する。

ふとしたことから半年をかけて解放してきた、長年の心の澱。
目からうろこが落ちる、どころではない発見と気づき、そして崩壊。
それは俯瞰する位置まで上がらなければ決して見えなかった、心の壁。
それは何もかも、すべては自分から始まるのだ、ということを教えてくれた。
目に見えない大いなる導きに、心から、深く感謝。