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高野山へ  8/12

このところ毎夏訪れている高野山へ、今年も。


乗り慣れた「高野山・極楽橋行き急行」も、実家最寄駅より向こうは、思い出の中。
母の里帰り。保育園の栗拾い。高校の耐寒登山。合宿。いとこと行った高野山。
世界遺産に指定されてからか、駅名標も美しく新しくなっている近年ですが、
あの古い、丸文字で書かれた小ぶりの駅名標が懐かしい。
「きいしみず」でそれを見た時に、胸がぎゅっとなって、小さな子どもの頃の気持ちを思い出した。
橋本からいつもディーゼル車に乗り換えて行った、母の里。
同じ郡にある高野山には、母方のご先祖のお骨も納められているので、ご供養も兼ねて。
そしてまず、大きな目的は、これでした。


昨年、大きい坊ちゃんだけが応募した、高野山競書大会。
今年は小さい坊ちゃんも応募したいと言って、二人で書いて送りました。
金剛峯寺にて、多くの競書が展示される2週間。
銀賞という小さな賞だけど、一生懸命書いたものが、
遠いここで見られる、というのが嬉しい。
おじいちゃん、おばあちゃんとも一緒に、喜んでいる二人でした。

さて一方、わたくしは。
昨年、掲示を見ながら、時間が合わずできなかった阿字観体験へ。
約1時間の瞑想指導・体験です。
道場に入るお作法から始まって、座り方、姿勢、挨拶の仕方、呼吸の方法、などなど…
次々と新しいことを教わり、あっぷあっぷしながらついていきました。
梵字の「あ」は、すべてのものの始まり、いのちのみなもと、種子(しゅじ)を表し、
掛け軸に描かれたその文字に挨拶をして、般若心経を唱和し、準備の瞑想。
やがて「あ」の声を出しながら瞑想に入り(眠くならないようにという意味もあるらしい)、
やがて声にならない呼吸だけで瞑想し、瞑想の解き方までを習う。
そんな一連の流れがすがすがしく、緊張しながらも、最後にはすっきりした気持ちに。
指導くださったお坊さん(女性です)が、分かりやすく、
生きることについて話してくださったのもよかった。
最初の挨拶(五体投地に似た形)は、帰去来なんとかの省略です、とおっしゃり、
また、生きていくのに必要なものは、チャップリンも言っておりますけれども、とおっしゃり、
おおーさだまさしにチャップリンが出てくるとは!なんと奇遇な…
オットーも来られたらよかったのに。。と思いました。(絶対、寝るだろうけどね。笑)
毎日、少しずつでも、続けることが大切だということでした。
そうなんですよね。。この、「ひとりの時間を作って、続ける」ことが、いちばん難しい。
そうすれば、少しずつでも、心のあり方が変わっていくのでしょう。
そして、目に映る世界が変わっていくのでしょう。
すべては自分から、ですから。

その後はみんなで食事をして、奥の院へお参りしてきました。
去来するいろんな想いを、お参りしながら、置いてきました。

木々をわたる風の涼やかな高野山。高校2年の夏の合宿。ギター三昧の日々。
あの時宿坊でもらった色紙を、ふと思い出した。
「佛心」と書かれたそれは、なぜか25年経った今も、実家にかけられているのです。



・・・できたぁ!!  8/9

3月から仕上げようと苦心してきた、刺し子のふきんがついに完成しました。


白っぽくてちょっと見にくいですが、動物もようの刺し子です。(ピンク・緑・黄色の3色で刺した)
怒涛のように過ぎ去った春〜夏。
3月にお見送りした、上海に旅立ったお友達へのプレゼントだったのが、
あまりの時間のなさに、どうしても仕上げられなかったのです。
(…気持ちのうえでも、余裕がなかった。)
数週間前から、細切れ時間でちくちくと刺しはじめ、
夕べと今朝で、仕上げることができました。
そして、その勢いで、朝のうちに、
上海のお友達あてに、カードや写真を添えて送ることができました。
ずっとずっと、気になっていたことが、少しずつ片付いていく。
春以降、地面すれすれまで下がっていたエネルギーを、
少しずつ充電しているわたしなのでした。
単純な手仕事の幸せ…縫いものは、やっぱりいいなあ。



©園芸こうち販売促進事業実行委員会・やなせたかし  8/8

↑長いよねえ…。(笑)コピーライト。


開けようとしてふと、出会ってしまったのです!新顔くん!
その名は、「オクラのくらちゃん」。
子どもたちに見せたら、小さい坊ちゃんが、声をやってくれました。
「わたくし、オクラのくらちゃん〜」(笑)
どんなトーンの声が似合うか、あれこれ話すもいとをかし。


切ればなんてきれいな、緑のお星さま。
長いもの白とのコントラストに、うっとり。
くらちゃん、ごちそうさま。



いちにちの終わりに  8/6

湿った夏の夜風に吹かれて、大きく息を吐く。
風に流れる雲が切れて、天頂に夏の大三角。
成長著しい植木たちをさわり歩いて、虫の散歩に出会う。
耳をすませばいつのまにか、こおろぎの声が独唱から輪唱になっている。
目を閉じて、与えられた今日いちにちに感謝する時間。



なんとも…  8/5

マニアックな旅に、出ておりました。。


そう…そうでした、ね。スタジオでは…。


それでもとにかく、ここ↑に行きたかったそうです。(オットー)


そして図らずも、「かすてぃら」(歌)の世界へ…。
東京タワーに、浅草寺から見たスカイツリー。
-- ぼくは大きくなったのか それとも 小さくなったのか --


あの日 湯島聖堂の

白い石の階段に腰かけて

食べかけの檸檬 聖橋から放る

快速電車の赤い色がそれとすれ違う

そして…この写真たち↑の世界。
坊ちゃんの手にある○○(注・盗んでない)は、歌のように齧られず、放られず、、、
神田川を見下ろしただけで、自宅に持ち帰られました。(笑)


暑い暑い、スクランブル交差点より。