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特別講座・レポート  6/30


地下から上がってきて、一面の黄色いじゅうたんに目を奪われた。
ルドベキアがたくさん、、、こんな都会の真ん中で揺れている。
北米原産の帰化植物。
けれどわたしはわざと、"オオハンゴンソウ"という和名で呼んでいる。
大反魂草=去りゆく魂を呼び戻す、という意味らしい。
ドラマ「北の国から '98時代」で、正吉くんが蛍ちゃんに百万本送った花。
そんなことを思いながら、黄色いじゅうたんのあいだを通り抜け、中日ビルを目指す。

中日文化センターの、単発の講演会に参加してきました。
講座のタイトルは、「さだまさしの世界-世代を超えて愛される理由-」。
元レコード会社のプロデューサーの人が、さだまさしを語るというもの。
「注・本人の出演はありません」(笑)
そりゃ、そうやろなー。
「視聴曲・・・・」
そう、、、歌をいくつか聴きつつ、歌と本人の魅力を語る、という講演だったのでした。

いったい、どんなひとたちを対象にした講演なのか…。
仕事場から直行してきたオットーと会場で落ちあい、興味津々で聴きました。
講師は知らない方だったので、最初は、誰?と思っていましたが、
レコードでよく名前を知っているプロデューサーの、上司だということが判明。
まさしさんとも旧知の仲らしく、家族のみなさんまでよくご存知でした。
視聴曲・1曲目。
「北の国から」
・・・・・
そうかそうか。それで、オオハンゴンソウか!と、
さっきの光景に妙に納得した、わたくしでございました。。

しかし。。
この歌に合わせて、今にも歌いだしそうな雰囲気の、教室に集う方々!!
どう考えても、初心者ではないな…という空気に満ち満ちていました。
そして講座後、オットー曰く「マニアは来んやろ〜。」
ということは…中級者の集まりなのか…。

講師の方のお話は初心者向けでしたが、逸話が合間にはさまれていて、
けっこう楽しかったです。
そして、案内とともに歌が9曲くらいかかったのですが、
歌のあいだ、教室じゅうで、みなさんが泣いてるの。
そして、お話に戻ると、気を取り直す…。(笑)
これって、コンサートみたい?
・・・・・
中2のとき、初めて行った「フィルムコンサート」を思い出しました。
(つまり、さだまさしコンサートをスクリーンで観る。)
なんだかおかしな光景でしたが、ふだん聞き流している歌詩をじっくり聴けたし、
あらためて、まっさんすごいわー。と思いました。。
いろんなお話があったなかで、
「親子何代かでコンサートに来てくださるお客さんは、僕の誇りです」
(世代を超えて伝わる大切なものがある、という話から)
そんなまさしさんのメッセージをきいて、とてもうれしかったのでした。

終了後。
「うん…外から見たら、歌を聴きながら、変な講演かもしれんけど、
 さだまさしはこれからこういうふうに、論じられる存在になっていくねん。」
オットーが、持論をもって断言してました。

もう仕事場に戻るというオットーと、サカエチカのCDやさんに入る。
TSUKEMENのCDを見たいなーと入ったのでしたが、
そういや、まっさんのニューアルバム、置いてない?とうろうろ探してたら。
わたくしの耳がかすかに、馴染んだ歌声を拾った。
「かかってる。かかってる。…こっち!」


どどーん。
なんと、店の外側に展示されていたのでした。
オットーが「撮っといて。」と言うので、撮っておきました。(笑)
(我が家は発売日に入手済み。)
そしてレアな名曲・「青の季節」がサカエチカの人ごみに響く風景を、
感慨深く見守ってから、オットーと別れたのでした。
嗚呼…さだまさし三昧。



まめぶ汁  6/29

「そばですか?うどんですか?まめぶですか?」

朝ドラ「あまちゃん」に出てくる、安部ちゃんのせりふ。
これを言いたいがためだけに…。


レシピ調べて、作ったー!まめぶー!(笑)

さっそく、帰ってきたオットーに言ってみる。(はじめは笑えて、言えない。。)
わたし   「そばですか?うどんですか?まめぶですか?」
オットー  「・・・・・なに?」
小さい坊 「そばですか?うどんですか?まめぶですか?」
オットー  「ええ??な、なに?どういうこと?」
大きい坊 「そばですか?うどんですか?まめぶですか?」
オットー  「・・・・・じゃ、じゃあ…、まめぶ。」
わたし   「はいまめぶー!」
オットー  「ま、まじでー?!」

「あまちゃん」大好きなオットーがびっくり・喜んだことは、言うまでもなく。。
「こ、これが、まめぶ…。ほんまに?!作れんの?!」
「作れんねん〜。レシピ、あちこちに出てるねん〜。」
同じまめぶでも、地域や家庭によって、作り方が微妙に異なるんだとか。
難しかったのは、こねた粉にくるみと黒砂糖を包むところ。
粉モノは手なずけている?つもりのわたくしも、やり方がまずかったのか、手を焼きました…。
なかなか、親指サイズには作れなーい。
でも、できたことに満足満足。

そういや、「つばさ」の時にも、架空の和菓子"あまたま"を作ったっけ。(笑)
そしてついには川越にまで、行ったんでした。
なつかしやー。



映画って・・・  6/29

そして、、、DVDを観ました。↓
いちばんよかったのは…エンドタイトルの壮大な風景と、テーマ曲でした。(笑)
(主観ですよ!完全なる主観。)

最近は原作ありきの映画が格段に増えて、
どちらの鑑賞が先か、またはどちらかを鑑賞しないか、悩むところ。
映画が先だと、純粋な感動があるけれど、
視覚的なイメージが先に出来上がってしまい、
後で読む原作を、自分のイメージで楽しめなくなってしまう。
また、原作が先だと、上映時間に収まらないもろもろが削られているため、
感動したポイントがずれて、自分の中で消化不良になる。。
これらの問題がうまくクリアされて、どちらもそれぞれによかった!となる場合って、
意外に、映画が原作から少し離れて、「別の作品」になった時のような気がします。
完全に原作のなぞりだと、削られたところが気になる〜。

わたしにとって、映画『神様のカルテ』は、そんなふうでした。ちょっと残念。
榛名姫(=宮崎あおいちゃん)は、とってもはまっていてよかったんだけどな。。
(去年も、書きましたっけ。映画での彼女のよさ。)
原作でいちばん感動した場面への道順が削られていて、がっくりでした。
(それは、クライマックスになるメインエピソードから少しずれたものだったため。。)
そして、わたしの感動の下敷きはやはり、あの文章のリズムにあったため、
文で語られたものが優勢になったとも思われます。

とにもかくにも。。
どちらにも、作り手の愛、が感じられた作品でした。
どちらがよかったか…と比べることより、そこが大切なのでしょう。
それが、感じられたから…うん。よかったです。



『神様のカルテ』テーマ曲  6/28

あまりの美しさ、優しさに打たれ、夕べダウンロードして、
へろへろで譜読みした、辻井さん作曲の完全コピー譜。
こんなんで弾いても頭に入らないから、もうやめよう〜とすぐ切りあげたのに、
今ちょっと弾いてみたら、結構手に入ってる!
嬉しい…音を聴きながら弾いているだけで、癒される。
信州の澄んだ空気が、感じられるようです。

大きい坊ちゃんのテストも終わったし、明日は、借りてあるDVDを一緒に観よう。
テーマ曲だけでこんなに感動するなんて…映画を観たら、どうなるんでしょう。



なまえ  6/27

小さい坊ちゃん、漢字ドリルの宿題をやりながら、
「今日、いじゅの漢字習った〜。」とうれしそうに言う。
坊ちゃんの名前の、読みでも意味でも、いちばん大事な字。
誇らしげなようすで、せっせと練習している背中をみながら、
胸がいっぱいになった。
大きくなったね。

自分の名前を、大好きでいてくれてありがとう。
"きみに幸あれ"



神様がくれた一日  6/22

朝・昼・夜と、三つの出会いが用意された一日。
ふるさとの訛りなつかし停車場から停車場へ、心ざわめきつつ、動く。

朝早くから出かけて、たくさん話を聞いてくれたNちゃん。
遠く津軽から来られて、ゆったりとお話を聞かせてくださり、
短い時間だけれど、わたしの話も聞いてくださった佐藤初女さん。
そして、
久しぶりのおしゃべりを楽しませてくださった先生。

帰りみち、先生と、明るいお月さまを見上げながら、
感謝の気持ちと里心でいっぱいになった。

"えらばぬことばで話せる町"
そんなことを、思ったこともなかったのに…
涙が出そうだった。
なんだか…苦しかったんだな。

地下鉄への降り口からわたしが消えるまで、
暗いなかずっと見送ってくださっていた、先生ご夫妻の姿に、
胸が熱くなった。

神様がくれた一日。
「げんきだしてがんばりや」と、背中を押された気がした。



つながる  6/21

今日、思いがけない助言をもらう機会があった。
それは本当に…信じられない短い時間のなかで、
こんなに深い啓示をもらえたことが、不思議なくらい・・・
それは、降りつづく雨とともにわたしに降り注いだ、慈雨。

もっと不思議だったのは、その助言によって心ほどけたのち、
今抱えていた問題が、少し軽くなったこと。。
まったくの別件だったというのに。

そうして気付く、
わたしの抱えている問題は、
おおもとがすべて、そこに根ざしているのだ、ということに。

深い深い根の部分に、降り注いだ慈雨によって、
表面に出ている枝葉の問題が、軽くなった。
それを見る目にかかっていたフィルターが、はずれた。

こんなふうに、現れる問題はどれもまったく異なるようでいて、
わたしが抱えている問題は、実はひとつなのだ。
心は、感情は、同じパターンをなぞりながら、つながっている。
植物のように、枝分かれしながら。
そして根を深く深く伸ばし、枝先まで潤す水を求めている。

「それは必ず、解決する時がきますから。」

助言の最後のことばに涙が出そうになった。
ほんの、5分間の会話。



文庫。  6/20


・・・あら?
こないだの本、なぜかちっちゃくなってます。(笑)
復習読みの持ち運び用です。(帯にひかれてうっかり…)
これと、今読んでいる『おむすびの祈り』。
2冊をかばんに入れて、いざ、、、出発!



残るはベスト3・・・  6/20

れいの国民投票(ひっぱってすみません)、いよいよ4位までが発表になりました。
おおーっ。
わたしがベスト3に入るかも、と予想した曲は、6位に入っていました。
古参の人気曲がほとんどを占めるベスト10のなかで、
最近の曲としては大健闘ですが、ベスト3には入らなかったんだ。。

残る3曲。
あーもう、順位、見えました。(笑)
しかしあれが3位というのも、なかなか、すごいなー。
1位争いは…40年の年月を賭して、ほぼ、「あの曲」で確定でしょう。
メールの着信音を、「あの曲」に最近変えました。わたし。(笑)
ベスト盤発売日に、発表かなー。

ネットで、とある曲のギター譜を探していて、サンプル(一部が消えてる)を見つけた。
それを見ていたら久しぶりに弾きたくなり、ちょっと弾くつもりが夢中になって、
ひととき、いろんなことどもを忘れて、あれこれ弾いてみる。
時間が遅かったので、低くつまびきながら、左指先の痛みを懐かしく感じる。。
ああ…楽器は、いいな。
悩みもいやな気持ちもしばし忘れて、弾き終わる頃には、心もすっきり。



BSプレマップ  6/19

7/7からBSで始まる、ドラマ『かすてぃら』。(←"かすていら"、と読む)
予告編を見たら、それだけで、泣けてきました。
さだまさし・自伝小説のドラマ化。
『精霊流し』はフィクションも含みつつでしたが、これは完全な実名小説です。

お父さんが亡くなられてからのコンサートトークで、
「親父の話を書いて、『佐賀のがばいばあちゃん』ならぬ
 『佐田のやばいじいちゃん』っていう題名で本を出す」と、
笑いをとっておられましたが、昨春、
まさしさんの還暦の誕生日に発売されたのが、この『かすてぃら』でした。
それがこんなに早く、ドラマ化されるとは。

小説のなかでも、昭和30年代のエピソードにしぼった内容らしいのですが、
映像を見ていたら、中学時代からトーク集で読んでいた「おばあちゃんのおにぎり」や、
「ふうせんのはか」などのエピソードも出てきそうで、とても楽しみです。

「いいよ、男の子の兄弟は、大きくなっても助けあっていくからね。」
7年前のあの日、長崎で、お父さんにかけてもらったことば。
今も、たいせつにたいせつに、心にしまっています。




赤しそ投入!  6/17


梅を「道具いらず」で漬けて一週間、ようやく赤しそを買ってきました。
なんといっても、赤しそ生産全国一位の愛知県ですから!地元産が山積み。
それをきれいに洗って、茎からはずして塩でもんで、梅漬けの中に、投入!
徐々に真っ赤に発色してゆく、美しい梅酢にうっとり。
あらら?小梅ちゃんたち、すでに、びんの中に入ってます。(笑)

さて、これにて第二段階、終了。
約1ヶ月ののち、梅雨明け宣言を待って、最後の干し作業に入ります。
それまでに、赤しそジュースも作りましょう。ね。



ウルトラマン!  6/16


小さい坊ちゃん、突然、久しぶりの「おにんぎょう」ごっこに興じる。
一時期集めていた、大好きなウルトラマンのミニチュア人形です。


かがんで見ていたら、結構、かっこいい!(笑)
ミニチュアな世界がまた、いい感じです。


ね。なかなか、リアルでしょ?


ワタクシ的ツボは、ウルトラマンたちがポーズを取っているのを尻目に、
ツーショットを撮ってもらっている(笑)エレキングとヤメタランスでしたね。。



梅雨の晴れ間  6/16


雨あがりの朝。
雨露に濡れて、瑞々しい光を放つ植物たちを見ていたら、
世界って実は単純なものなのだと、そんな感覚が不意に湧きあがってくる。
そこに感情がくっつかなければ、ただ、展開していくだけの、中庸の世界。
揺るぎない世界の動きに、感情をあれこれくっつけて、自分が揺らいでいるだけ。
色めがねをつけて、世界を見ているだけなんだ。。
ふと、悟る。

小さなひとつぶの黒い種から、
それの何倍もの大きさの、双葉が生まれることの、不思議さ。
そしてその下には、それより大きな、存在を支える根っこ。
最初は存在しなかったものが、いったいどこから生まれ、何が育てているのだろう。
(それは、わたしもまた、そうだったのだ。)
大きな、目に見えない、何かに守られ…
老子が「道」と呼んだものに、こうべを垂れる、ひととき。



シナモンプッラ  6/15

突然思いたって、久しぶりにシナモンロールを焼いた夕べ。


そう、、、これは、「かもめ食堂」のシナモンロールです。
フィンランド語でプッラ(pulla)という、カルダモン入りの菓子パンの仲間。
映画パンフレット(=『飯島風』、でも)のレシピでは塩が入らないので、
ちょっと調整してあります。成型は、映画のまんまで。
焼きあがり…なんていい香り。

ネットでいろいろパンレシピを見ていたら、
「発酵した生地を指で押してみて、跡が残ると発酵終了」という一文を見つけて、
小学生の頃を思い出し、懐かしい気持ちでいっぱいになりました。
これで発酵終わり?どう?と、少し不安なあの気持ち。
今では生地を見ただけで、まだか、終わっているか、過ぎているか(笑)がわかる。
たくさん経験するって、何より身につくんだなーとしみじみ思う。
「わっ。ちょっと、今日、早いね!暑い?」
無意識に生地に話しかけつつ作業をするわたくしでございました。。

さて。
そうして焼きあがったシナモンプッラ、半分は、朝ごはんに。
半分は、急な地域パトロールに応じてくれたみなさんのところへ、お嫁にいきました。
お疲れさま、のおやつに。



好きなうたのはなし(長い…)  6/14

れいの国民投票の結果と、国民(?)からのメッセージを読んでいたら、
そうそう!とうなずくことばかりで、全然知らない人たちなのに、
ひとつの歌をとおして、同じ想いを共有しているんだなあと感動する。
その歌への、まさしさんへの、自分の想いを代弁してもらっているような気にもなる。
さだファンはみんな、同じなのね!という、妙な同胞感…。

好きなうたを3曲選ぶ、というのは、本当に酷な?話で、
投票しなかったけれど、これに入れたかった〜!という歌も、11位までにいくつもあって。
(ま、他の方が投票してくれたおかげで、ベスト盤にはちゃんと収録されるんですけど。。)
それらの感想などを読んでいると、泣けてきます。ほんとうに。。

例1* 『風の篝火』 (1979年発表)
 わたしは中2の夏に出会った歌ですが…
 この曲のイントロのギターは、すばらしく繊細で、美しい。調も、いい。(Dm)
 高校でフォーク部に入って、これが弾けるようになった時、どんなにうれしかったか!
 そのイントロの美しさ、自分で弾けた時の感激、
 また、歌詩の日本語の美しさに言及している人の、多いこと!
 そうそう、そうなのよねー!!

例2* 『向い風』 (1983年発表)
 初めて、発売日に、友達とレコードを買いに行った、思い出のアルバムの1曲目。
 ラジオで先行放送されたのを録音して、歌詩を聴いて書き取り、
 次の日に学校に持っていき、友達に見せたりしていたっけ。
 (最近復刻されている、不二家ソフトエクレアの当時のCM曲です)
 この歌詩の、最後の印象的なフレーズ、
 "倖せの形くらい 私に決めさせて"
 これに共感した!!と挙げている人の、多いこと。(笑)
 そして、みなさん、漢字間違えてない!すばらしい、さだファミリーです!
 "倖せ"って、この漢字が本当に、ツボでした…当時。

例3* 『檸檬』 (1978年発表)
 この歌の、文学的な香りがたまらない、との意見多数。
 もちろん、まず梶井基次郎ありき、のオマージュ的作品ですから。。
 そして、この題名で、漢字に興味を持ったとか、書けるようになったとか(笑)
 そうなんだねー。さだファンは、みんな。わたしも同じ!
 そして、憧れた歌の舞台・「御茶ノ水」、「聖橋」、「湯島聖堂」。
 もちろん、行きましたとも!!
 高校2年・3年と、とある全国規模の文芸コンクールに入賞し、
 東京まで表彰式に行く機会があったのです。(交通費は、学校が出してくれた。)
 その時に、わたしが何をさておき、行きたかった場所。
 表彰式より大きな目的、、、それが、聖橋だったのです。(学校の交通費で…)
 檸檬…投げなかったけど、、、投げたかったな。
 それから…当時まだあった、さだまさしのお店に行ったな。(学校の交通費で…)
 授業中、辞書で、さだまさしの歌に出てくる季語に○をつけていた高校生でしたから…。
 詩作とギターとさだまさしで、頭も心もいっぱいだったあの頃。
 勉強…いつしとったんやろ。(笑)

ああ懐かしいこと、たくさん思い出してきました。。

次、大好きなうた。
なんといっても、『October〜リリー・カサブランカ〜』(13位、1991年発表)。
これねー。投票しようかかなり迷って、最近、ライブで時々歌うから、はずしたのです。
でも、聴いた当時から、「これは、わたしのうた。」と思ってます。(強く!)
そうしたら…
そう思ってる、10月生まれのファンの、多いこと!(笑)
名曲です。イントロのピアノから、編曲された弦、もちろん、メロディー、歌詩。
ついに、13位とは…
わたしの中では、かなり「新しい歌」に分類されているのですが、
すでに22年経ってるんですね。(爆笑)

そして、投票した1曲、『青の季節』(28位、1995年発表)。
これは…その壮大さに打ちのめされた曲。
最近になって、オケと共演する機会に歌うことが増えて、とても喜んでいるわたしです。
この歌のイメージに呑みこまれる…というか、、、
この中にいつか、還っていくんだ、という確信。懐かしいどこか、胸が痛む場所へ。
別世界に連れていかれる、音楽、そして歌詩のすばらしさに、言葉もありません。

そして…わたしにとって大切な一曲、『たいせつなひと』(34位、2003年発表)。
題名を見ただけで、ピアノが頭の中で流れて、せつなくなります。
すーっと気持ちが和らぐような、あの静かなイントロ。
迷いながらも生きる、でも、そこに寄り添ってくれる温かい手、たいせつなひと。
映画『解夏』の主題歌でした。
映画がすばらしかったのもありますが、歌もやっぱり、すばらしい。
長崎の、映画のロケ地である興福寺を訪れた7年前の夏の終わり、
まさに原作どおりの「白い百日紅」が咲いているのを見たその時、
主題歌であるこの曲がたまたま携帯から流れ、そのタイミングに感激して泣けました。
遅れて歩いていたオットーからの、「さるすべり、咲いてる?」の着信だったのでした。。

はああ…
こんな想いやエピソードを30年ぶん綴りつづけたら、いつ書き終わるか分かりませぬ。(笑)



冬の終わり・・・  6/13

漬けはじめから3日で、こんなに梅酢が!


たぷんたぷん。

色もほどよく。

昨夜、長い長い、冬ソナ・10週間マラソンが終わりました。
最終話・「冬の終わり」・・・
半年前にも見たのに、、、やっぱり、泣ける…。
折りしも、突然に気温がぐんと上がり。
まだ扇風機も出していなくて、汗まみれでテレビを見ていたオットー、
「冬が終わったから…」と言ってました。(笑)
そして、最終的に、誰がいちばん問題だったかについて、喧々諤々。
全20話をこれだけ引っぱって見たら、最終話を見たのに、
まだドラマが続くような錯覚をしてしまい、落ち着かないです。夢に出てきそう。

「さだまさし国民投票」が、11位まで発表になっていました。
と、いうことは。。
まだ名前の挙がっていない、上位10曲が何だったかを洗い出すわたくし。(笑)
ほーほー。なるほど。
1位争いは…まあ、おそらく。
何年も前の、ファンクラブ投票の結果の見出し、
「ライオン迫る!主人公逃げきる!」(←うまいっ)
・・・この一騎打ちでは、と予想されます。
それとも、最近愛されている「あの曲」が、この2曲のなかに乱入して、
予想外の展開になつているのでせうか?!
乞う、ご期待!



『神様のカルテ』・読了  6/12

世間からすればずいぶん遅まきながら、『神様のカルテ』を読了しました。

電車でさわりを読みかけて、放置してあった文庫を、
大きい坊ちゃんが学校の朝の読書に持っていき、早々に読了。
「よかったでー」というので、それはちゃんと読まねば!と、手に取ったのです。
坊ちゃん曰く、「面白かったから、後半は続きが気になって、どんどん読みすすんだ」と。
・・・わたしも、そのとおりになりました。

「漱石好き、草枕好き」を自認する、主人公の一人称語りの文体が小気味よく、
一方で、表現そのものは、とてもやはらか。(=柔らか)
松本平を中心にした、信州の美しい風景が目に浮かぶように描かれ、
すがすがしい空気感が伝わってくる、その中で、
医師として、ひととして、揺れ動く主人公の心情もまた、それに重なって伝わってくる。
それは、「医療」の現場での緊密なできごとをとおしてのものだけれど、
なぜか、深く共感せずにはいれらない…
不器用で、社会から外れたり、変人扱いされたりするひとたちが、
懸命に、いつか、その中に居場所を見つけるために、生きていく。
その不器用さと共にある、正直さ、優しさ、に、深く胸を打たれ、涙しました。
また、それを理解し、愛し、共にいてくれる、主人公の周縁の人びと。
そのそれぞれの個性もまた、物語の面白さを引き立てていました。

現役医師である作者は、医療の現場で感じたことを、まったく違う分野である小説に書くことで、
それをかたちにし、物語として残すことができる、と、インタビューで語られていました。
現実にはありえないと友人知人には言われながら、
自身も理想を描いていると思いながら、
同業者の方から、元気をもらった、大変だけれど頑張りたい、という感想をもらったことが、
とても励みになった、とも。

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"誰もが皆、誇り高き路傍の人なのだ。"

"明けない夜はない。止まない雨はない。"

"「笑う者あらば笑うがいい。貴君は常に前進してきたのだ。我々がその証人だ」"

"川を堰きとめ山を切り崩して猛進するだけが人生ではない。
 そこかしこに埋もれたる大切なものどもを、
 丁寧に丁寧に掘り起こしてゆくその積み重ねもまた人生なのだ。"

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一読者であるわたしもまた、心から慰められ、励まされた作品でした。
大きい坊ちゃん、ただいま、『神様のカルテ2』を持って、学校に行ってます。



実り  6/11

ブルーベリーが色づいてきました。


大粒の、北方系のブルーベリーです。
↑のように、ちょっと赤くなった?と思ったら、
次の日には、しっかりブルーベリー色になっています。

ここ数年、ほったらかしにしているのに、ちゃんと花をつけて、実ってくれて…
なんだか、申し訳ない気分です。
今年は、ちゃんと手入れをするからね。



梅しごと  6/10

NHKの「きょうの料理」でも毎年紹介される、梅干し作り。
今年はジッパーつき袋を使った、「道具いらずの」梅干しというのが面白そうで、
チャレンジしてみることに。


毎年、梅の黄熟具合を見ながら、買いどきを迷うのですが、
今回はテレビの放映に合わせて、Lサイズを1kgと小梅を1kg、早めに用意。
なので、ちょっと色が青いのが、気になるんだけど。。
(小梅の方は、青くても全く問題なく出来上がるのが実証済み)
果肉が、ちゃんと柔らかくなりますように!←これが心配。

テレビでは、私が作っている塩分量より割合が多かったので、どうしようか逡巡する。
カビよけのために、塩分はある程度必要なんだよね…。
結果、「ホワイトリカーをくぐらせる」工程を昨年のように入れることで、
少し塩分を減らしました。(つまり、ほぼ例年どおり)

塩をまぶして、ジッパーつきの大きな袋に入れて、
1kgずつをそれぞれ重石にして、上下裏表を入れ替えながら、梅酢が上がるのを待ちます。
ひと晩で、あっという間に上がってきた梅酢。
びんで漬けるのと違うのは、袋をとおしてぷーんと梅の香りがすること…。
塩がまんべんなくいきわたって、梅酢が上がりやすいのはいいけれど、
密閉性は、やっぱりびんかな…。
途中で屈してびんに移動したら、、、なんや!いつもと一緒やん!(笑)



寒気と暖気  6/8

昨日の夕立が、今朝の朝刊一面に、カラー写真入りで載っていました。
かみなりの写真。(笑)

上空に−15℃の寒気が流れこみ、地表近くの30℃を越えた空気とぶつかって、
激しい上昇気流が生まれ、荒天になったらしい。
このパターン…この春〜初夏にかけて、多かったなー。
小学生の頃、暑い夏の空気と、冷たい冬の空気を混ぜてみたいなーと、
ちょうどいい、気持ちいい気温になるんだろうなーと、
おバカな想像をよく巡らしていましたが、(笑)
実はそんな簡単には混ざらないんだと、大人になって分かった。

パン生地の仕込み水の温度を、なかなか下げられなかった、今年の春でした。

厳しい寒気がいつまでも、北から降りてくるのも気になるし、
南から早々に台風が北上してくるのも気になるし、
はっきりとは意識しづらいけれど、ゆっくりと環境が変貌しつつあること、
日々の中で感じて、どこかで気にかけていたい、と思う。
そして、考えていたい。自然の、ひとかけらの存在として。



夕立  6/7

こんな季節に、まるで寒冷前線通過のような、激しい夕立。
夏のような気温から、1時間で一気に10℃も下がり、肌寒い外気。
ごろごろかみなりが、まだ遠く聞こえます。


雨がぱらぱらになった頃、北の空が明るくなり、もう19時だというのに、ぱあっと陽が射した。
初夏の、美しい夕暮れの光が、世界をオレンジに染めあげる。
咲き初めの紫陽花と、レモンゼラニウムの小さな花が、淡く照らされていました。

夜、「さだまさし国民投票」結果発表を見る。
もうすぐ出るベスト盤の収録曲を、ファンの投票(3曲選ぶ)で決めるという企画。
「そんなんで決められるんか〜」とオットーは疑わしそうにみてましたが、
一応、二人とも投票したので、収録曲それぞれが何位だったか、とても気になって。
発表はまだ21位までだけど、それぞれの歌へのファンの想いが掲載されていて、
1曲ずつ読んでいたら、泣けてきました。
なんというか…心の底から、さだまさしファンでいられて、よかった!と思えて。
人生の早い段階でまさしさんと出会えたことで、彼に励まされてここまで来られたし、
(それは今も)どんな気持ちの時でも、確実に「帰る場所がある」感覚。
どんなに自信をなくしても、そこだけは、何があっても揺るがないという感覚。
基盤?支え?いや、すでに食いこんで、、、自分の一部になっている。
宗教やなあ〜。間違いなく。(笑)

わたしがファンクラブのはがきで投票した曲は、1曲だけ入っていました。
オットーがネットで投票した曲は、3曲とも入ってなかったらしい。
(二人とも、あまり歌われる機会のない、でも珠玉の小品という位置づけのものを選んだので。。)
それにしても、500曲以上の中から、30年くりかえし聴きつづけた歌の中から、
3曲選べ!というのは。。苦渋の選択、だったのでした。
(そんな真剣に、なるなよ!と自らつっこみつつ。。笑)



じぇじぇ!  6/6


オットーがはっけん!「むーの鼻が逆立ってる!」
小さい坊ちゃん、「(‘jjj’) むーや!」
オットー、「ほんまやー!」(バカうけ)

言わずもがな…「あまちゃん」ファンの家族全員を喜ばせた、
「じぇじぇじぇ!」むーちゃんでした。



うれしかったこと  6/6

↓の委員会が終わって、帰りかけた時のこと。
小さい坊ちゃんの同級生のお母さんに、
「○○くんのお母さんですよね?」と声をかけられた。
顔も名前も、もちろんお子さんも知っていたけれど、
今まではあいさつをするくらいで、話をしたことはほとんどなかった。

「○○くんの描くまんが、うちの子がすごく好きで。
 わたしも大好きだったんです。カステラちゃん。すごく上手ですよねー」
「ああー…」

カステラちゃん。(笑)
絵はかわいいけど、ストーリーに特にオチのない(笑)そこが笑える、坊ちゃんのまんが。
こんなところで、ひそかに人気者になっていたとは!!

「○○(お子さん)が、自由帳を整理して捨てた時も、
 『カステラちゃんのまんがだけは、捨てないで〜!』って言って、置いてあるんです。
 また同じクラスになって、うれしいです。またまんが、描いてくれないかなー(笑)」
「いやーそんなに、気に入ってもらって…」(ウケる)

カステラちゃんって…あの、ご当地ぬいぐるみ第一号の、カステラちゃんです。
あの子を主人公に、彼がまんがを描いていたのは知っていましたが、
そーいえば、○○くんが続きを楽しみにしてるからって、
せっせと描いていたことがあったなーということも、覚えていましたが、
ママにまで!(笑)ファンの輪が拡がっていたとは…。

なんだか、うれしかったな。
小さい坊ちゃんのおあそびが、誰かを楽しませていたんだなーと。。
それも、何年も経ってから、そんな話を聞かせてもらって。
幸せな気持ちをくれた、お友達とママに、感謝です。


本家本元、カステラちゃん。

工作の余りで作ったカステラちゃん。



再会  6/6

ここ数日、突然、数年ぶりにメールをくれた、
パン教室の友達とやりとりしている。

彼女の近況から始まり、久しぶりに聞く教室のようす。
一緒に習っていたテーブルの仲間の進退や、先生の近況。
いいことも、悪いことも、たくさん、たくさん・・・

そして、わたしもパン教室を辞めた流れを話す。
1年間迷ったこと。辞めて1年になること。
そして、近況を綴る。また、彼女の話を受け答えする。
ああー楽しい。
趣味のおつきあいって、いいもんだなーとしみじみ。

通っていた当時は、他の方々とは年齢が離れていたこともあって、
パンを作っているテーブルでだけのおつきあいだった。
その人だけは、たまたま家が近所だったので、なんとなく親しくなって。
おかげで、こうしてまた、パン教室の仲間とつながることができた。
今度みんな集まることがあったら、声をかけるね、と言ってくれたのがうれしかった。

今日は登校時の転入生受け入れから始まって、委員会や任された仕事で暮れていった。
地域の委員なので、各マンションにポスター貼り歩いたり、ステッカー届けに歩いたり…
近所とはいえ、留守宅を何度も時間差でぐるぐるしていたら、疲れ果てた。
大きい坊ちゃんが野外学習以降、1週間ひきずっているかぜをみてもらいに、
夕方病院へ連れてゆき、帰宅してまた、ステッカー配り歩き。
あと4軒!まで来たところで、大きい坊ちゃんが小学校に入学した時に、
迎えに来てくれた副班長さん(女の子)の家へ。

その頃、同じ分団(=登校班のことです)だったので、少しやりとりはあったけれど、
今は顔を合わせた時にあいさつする程度だったお母さん。
「久しぶり〜もう何年生になったの?」とお互い話しだして、時の流れにびっくり。
あれこれ話すうち、お互い図書館によく出入りしていることが分かり、
(そういえば出合ったことも、何度かあった)
好きな本やまんがの話で盛りあがって、幸せな気分。。
そういえば彼女や、彼女の娘さん(もう高校3年生だそうです)には、やはり、
なんとなく近しい空気感があったなあ、と思う。

ああこんな近くに、こんな話ができる人がいた。
本や、まんがや、パン作りや。たとえばほかにも、音楽や、植物や。
自分が無心になって楽しめる話ができること、そんな相手がいてくれることは、
なんてうれしくて、ありがたいのだろう。

このところ、いろんな、本当にいろんなことでへこんでいたので、
自分に似合った居場所がちゃんとある、ということを教えてもらい、
励まされたのです。

絶妙なタイミングの再会つづき。
近くに、こんなつながりもあるんだと。。再確認できて、よかった。



あじさい花  6/4

オットーが結婚記念日に買ってきてくれたたあじさいが、
ひと足早く、花を終えました。

色褪せて枯れていくのを見るのはしのびないので、
半分以上がしおれたところで、切り戻していったのですが、
遅れて開いたきれいな色の花(ガク)が、かわいそうで。
ふと思いたって、ガクのもとで切りとって集め、押し花にすることにしました。


数えていないけれど、テイッシュ2枚にはさむくらいの数。
そーっと押さえて、ティッシュをたたみ、小さい坊ちゃんの国語辞典のなかに。
ぱっと開いたら、「てんし」とか、「てんち」とかのページでした。(笑)
なんだか、幸せに眠れそう。

辞書ごと、平積みしてある本の山の真ん中に。
忘れた頃に見つけて、楽しめるといいなあ。

小さい坊ちゃんに、そんなわけでしばらく辞書が使えないよーと言ったら、
「ママ!じゅんの辞書には、四つ葉のクローバーが押し花してある!」ですと。(笑)
忘れた頃に、見つかるもんだねえ。。



フラワーセンターにて  6/3

久しぶりに、予定のない日曜日。
バッセンに行きたいという男子チームに合わせて、
わたしはその近くの、大きな園芸やさんに行くことに。


このあたりはまだ田んぼもたくさんあって、のどかな風景。
植えられたばかりの稲がかわいい。


久しぶりに来た、このフラワーセンター。
とにかく、苗の数が多い!
見飽きない。
楽しい…。(にや)

そして、鉢や肥料や土に混ざって、なぜか生活雑貨やおやつやジュース。
さらには、「○○干し用の段ざる」とか、(笑)
そこらのホームセンターには絶対にないような、
農家向きの専門商品があふれているのです。。


かごコーナーの、これにいたっては!!
「うなぎ…勝手に取ってええんかい?!」
"ごんぎつね"を地でいく(?)当たり前のように売られているこのかごに、
迎えにきたオットー、真剣につっこんでました。。



ハーブ梅酒  6/2

さあ、いよいよ。
今年の梅しごとの皮切りです。


ちょうどいい梅が出回るのを待っているあいだに、
ずいぶん大きくなってしまった、レモンバーム(シソ科)の枝。
おばけになった葉っぱはそのまんま、しそのよう。(でも、香りはレモン。)
ずいぶん前に番組で見た、ベニシアさんのハーブ梅酒を調べようと、腰を上げたら。


「おお!!」
撮影できるくらいの絶妙なタイミングで、本日再放送されました。(笑)
ありがたや。


↑ わさわさの枝。下のほうのおばけ葉っぱは、こわこわ。(=固い)
ベニシアさんがやっていたとおりに重ね、ホワイトリカーを注ぐ。 ↑
お砂糖は、ちょっと控えめで。

↓ ちなみにローズマリーもお酒にできるくらい、わさわさ茂っています。
玄関ポーチの階段が、どんどん埋もれていく。。刈りこまねば〜。


ひと晩経つと、こんなふうに浮いてきました。


レモンバームを入れた梅酒、さてどんな味になるか…半年後の、お楽しみ。



運動会、の後で  6/1

運動会の日の夜。
わたしがいろんな人としゃべっているのを横で見ていたオットー、
「もっと大阪弁でしゃべった方がええで。」と言う。

「えー!かなり大阪弁やと思うけど。イントネーションなんか、変えようないし。」
「最初にしゃべった人おったやん。あの人となんか、全然大阪弁じゃなかったで。
 あんなんじゃ、本性出されへんわ。もう、あの人にとってママは、"ええ人"でしかないわ。」
「どーいう意味やねん!」(爆笑)
わたしの本性は、「ええ人」ちゃうんや…。

オットーが言うには、かなり周囲に合わせた(ナゴヤ弁は、しゃべれないけどね。。)
ナゴヤ的しゃべり方をしているらしい。

何が難しい(苦手)かといえば、何より、大阪弁で軽めの丁寧語をしゃべること。
周りに適当な敬意を表しながらしゃべると、語尾がどうしても、ていねいになるから。
「〜してはる」を多用していた最初の頃、ことばが浮いているのが気になって、
こっちの敬語表現「〜してみえる」に意識して直していったのが始まりかも…。
オットー 「"〜ですやん"とか言ったらええんちゃうん?」
わたし  「そんなん、大阪におるときから言ったことない…。」(笑)

そう、そうなんだ。
自分が消化していることばだけを使って、伝えたいことを歪めずに、どう表現するか。
ていねいの度合いも調節しながら、微妙〜なニュアンスもこめて。
それが、自分のことばと違う地域では、きつく聞こえたり、なれなれしく聞こえたり…
相手の心や立場との距離感、そういったものをおそるおそる、測りながら、図りながら…
ことばを、選んでいく。それも、瞬時に。
その調節具合、それが一番、難しい。
ここ、外国じゃないのになー。(笑)
でも、だからこそ、難しいのかもしれない。同じ日本語だから。

オットー 「最後、Oさんが来て話した時が、一番大阪弁らしかったわ。」
ああー。。。そうかもしれない、と、彼女への信頼感と心の距離を思う。
運動会のあいだじゅう、たくさんの人に会って、どこか張りつめていたのが、
彼女と話しているうちに、「自分」を取り戻していくのを感じていたことも、思い出した。
うん・・・もしかしたら、自分のことばを話せるかどうかは、
「ことば」自体の問題でなく、「こころ」の距離の問題なのかも。

そうすると・・・逆説的に、オットーの言うとおり、
「大阪弁でしゃべる」ことが、わたしのこころのガードを解くことになるのかも。

いちばん自分らしい表現ができる、たいせつな道具。
「自分のなかに納まっている」ことばは、たからものだ、としみじみ思う。



運動会  6/1

小さい坊ちゃん、小学校最後の運動会が、予定どおりに行われました。
天気予報がはっきりしなくて、どうなるか心配していましたが、
前日に晴れて運動場が乾き準備万端、当日は晴れよりのほどよい曇りで、
さわやかな風が吹く、よい日和となりました。

小さい坊ちゃんは、座席でお友達と本当に楽しそうにしていて、
それを見ているのが、とても幸せでした。
会話という会話ではなく、うなずきあったり、つつきあったり、ちょっと何か話したり。
本人も曰く、「何を話してるかは、うまく言えない。」という、"空気感"のようなもの。

小さい小学校なので、徒競走もリレーも、駆け抜けるように終わっていく。
最後の組み立て体操も、実感がわかないまま、淡々とその動きを見つめていました。
(坊ちゃんは、大変緊張したらしいけど…)
ああ〜これで、保護者としての小学校運動会も、終わりか…
運動会での活躍や勝ち負けに熱い親ではなかったので(ごめんよ坊たち)、
始まった時は、あと7回も!と思ったものだけど。
そんな、妙な感慨だけを感じつつ…

終わったあとの運動場で、片付けながら楽しそうに追いかけっこをしている、
れいのKくんとOくんを見かけた。
1年生の時は、KくんがOくんによくつっかかっていって、けんかになってたっけ。
Oくんはいつもその挑発に乗ってしまって、まともに受けとめるので、
砂をかけられたとか、突き飛ばされたとか、とにかく、犬猿の仲だった。
あのふたりも、6年生にもなったら、いいけんか友達になったんだな…と、
Kくんも、思っていたよりにこにこ楽しそうで、よかった…としみじみ思って、
うちに帰ってから、小さい坊ちゃんにその話をそのまんま、してみた。
そうしたら。。

「ええー?!こないだも、OくんがKくんになぐりかかって、Kくん鼻血出して、
 その鼻血がOくんの服に飛び散って、めっちゃこわかったで!」
「た、確かに…こわい…」
その図、笑いごっちゃないけど…ちょっと笑ってしまった。
やっぱり、小さい時と変わらないけんかもしてるんや。
でも、Kくんも、Oくんも、変わらずけんかすることで、関わろうとしてるんや。
かたちはいろいろでも、その奥にあるのは、「友達とつながりたい」という気持ち。
Kくん、そしてOくん。彼らの、健やかな成長を願って。