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はなももの花  4/18

子ども会の大行事をひとつ終え、ちょっとひと息。
あと参観など控えてるけど、ここからは気合入れて大掃除と庭の手入れに入る。

昨日は名古屋駅へ。書店もろもろまわって、満足。
今日は返却期限が来た図書館へ。
桜はもう散ってしまったかなーと思いきや、意外に花は残っていて。
文字どおり、はらはらはらはらと、桜吹雪。
その中を、自転車で駆け抜ける幸福感。。
川べりは菜の花が満開、遊歩道の花壇はチューリップやゆきやなぎが満開。
なんとも美しい、川辺の風景でした。

おにぎりを買って、遊歩道のベンチで食べた後、
今年初の桜笛をぴーぴー吹きながら、満開の樹を見上げていたら。
後ろから、
「これ、すごいでしょ。1本で、5種類も花がついとるで。」
と話しかけられた。(笑)
その木は確かに、1本なのにいろんな色の花がついているので、
接ぎ木したのかしらん?など考えながら、見上げていたのでした。
「白、ピンクでしょ。あのへんは濃い赤だけど、この下の方のは、
 白い花に赤い線が入ってる。」
おじさんがていねいに名古屋弁で説明してくれるので、ふむふむと聞き入る。
「これは桜ですか?」と聞いてみたら、(幹が桜そっくりだった)
「いやこれは、はなももだ。この川沿いに2〜3本あるけど、
 こんなに花の色がたくさんある木は、これ1本だけだ。」と。

しばらく話した後、ふと、「やまもも」という名前が頭に浮かんだので、
「えっと、やまももでしたっけ?」と確認したらば、
「いや、これははなもも。信州の方に行ったら、よく咲いとるで。
 やまももっちゅうのは、食べる方だ。
 わしら子どもの頃、やまももに登ってよく取ったわ。
 幹が弱いもんで、しなって折れて、よく落ちた。」
そんな会話をゆるゆると交わしながらおじさんは、ゆっくりと去っていきました。

そして、おじさんとすれ違うようにやってきたおばあさんがやはり、
このはなももの木を「きれいだねえ」と見上げて、話しかけてくれました。
「今教えてもらったんですけど、これ、はなももっていうそうです。」と言うと、
「やまももと違うんだね。これ、東谷山に行くと、よく咲いとる花だね。
ここに来たら、どこにも行かんでも花見ができるで、ええわ。」
おばあさんも満足げに、ゆっくりと歩いていきました。

ああいいなあ…と、言葉にできない幸せな気持ちを抱えて、
家路についたわたし。
上着のフードのなかに、桜の花びらがふたつ、入っていました。



「SERAI」  4/11

もう、5日も経っちゃった。
早い〜。

入学・進級関連の書類書きに追われる毎日。
滅入りぎみの気分でちょっと酔ったまま、
「きだまきし」でも売ってないかなーと、コンビニへ出かけた夜。
ふと「サライ」の新刊が目についた。
"日本の作家百年の歩み"
読みたい…でも、読み捨てになるなら、もったいないかなー。
など、酔った頭でぐるぐる考えていたら、
「特別付録・オリジナル萬年筆」の文字が飛びこんできた。
酔った頭でそれ以上抗えず、ふらふらとレジに向かったことは、言わずもがな…。

さあ帰宅後。
同梱のインクをセットして、さかさまにして、数分。
試し書きをしたら、おおっ!!
なかなか、良い感じではありませぬか。。

酔っているので調子づいてしまい、そのまま、
宿題の「生徒個票」なんぞしたためはじめる…
これがまた、ブラックなのに、わずかにブルーブラックの色合いの混ざった、
なんとも微妙な美しいインクなのです!!
実はひそかに万年筆インクに凝っているわたくし、
気分が高揚したことは、言わずもがな…。

わたくし最愛の万年筆は、大学時代に購入した、
セーラーの1万円のもの。
これは今も現役で、どれだけたくさんの手紙、論文、をしたためてきたか、
分からないくらい。。(インクはブルー)
次に愛するのは、詩集出版の記念にいただいた、
モンブランの万年筆。(インクはブラックから、現在はボルドー)
あと、ペリカンの万年筆(ブルーブラック=薄墨色より)、
ペリカーノ・ジュニアのブルーと、ボルドー。
ペリカンは、ペン先がミディアムで、ちょっと太め。
あとは、わたしの文字に一番似合う、細いペン先。

この頃は手紙を書くことも減り、使う機会も減ってしまっている万年筆。
(インクが干上がるのが早い!)
この付録萬年筆のおかげで、また万年筆熱が高まりそうです。。
ブラボー!高級萬年筆「SERAI」!
・・・・・
あ、名前を、SERAIというそうです。
特別付録つきで、なんと880エン!

「サライ」本誌の作家特集も、楽しみ〜。



ひさしぶりに  4/6

金曜ロードショーで「紅の豚」を観てしまいました。
十年ぶりくらい?
ビデオにも録っていたけど、もうビデオの時代じゃないもんね。。
今日はしっかり、HDDに録画しましたよ。

後で観るつもりが、ついつい引きこまれ、最後まで観てしまいました。
こんなふうに年を取れたらすてきだなあと、しみじみ思えた。
二十代半ばで出会った時より、もっともっと胸に染みました。
やっぱり、この映画、大好き。主題歌も、テーマ音楽も、大好き。
わたしの中では、ニューシネマパラダイスに次いで、二位かも。。
少しせつなく、幸せな気持ちになれる映画。
日常に留めてある心のねじが、ふとゆるんだ夜。



四月馬鹿  4/5

気付けば、早四月。

とにかく、写真の取りこみに時間がかかるので、なかなか更新できず。。
もうちょっと、思ったことを思ったときに書きたいものです。。


先月半ばから、もう忘れてしまったかも…と、不安に思いつつ、
またぽつぽつと、パンを焼いています。
きっかけは。。ホームベーカリーの進退を決めたことでしょうか。
十年間がんばってきた我が家のホームベーカリーと、ついにお別れしました。
自己修繕を経て数年、また同じ症状が出て、メーカーに相談後、決めました。
初期の酷使っぷりは、今思うとかわいそうなくらいです。
わたしのパン焼きへの激しい情熱に、文句も言わず、付き合ってくれました。
まっとうに焼けるようになったのは、間違いなく、あなたのおかげです。
長い間、ご苦労さまでした。

春らしくなるにつれ、気付いたショックなできごとも…


この雪のおかげで…(涙)
ジャスミンの花芽(↑の赤い部分)が、全滅したようす…(涙、涙)
今まで雪が積もっても、なんてことなかったのに、
この日、-5℃まで下がったのが、致命的だったようです…。
(実はハゴロモジャスミンは、完全な耐寒性ではなかったらしい。)
一年に一度の花。むせかえるような甘い香り。毎年の、晩春の楽しみ。
そのために、初夏に汗を流しながら刈りこんだ。
仕方ないこととはいえ、、、ああ寂しい…。

楽しみにしていた「カーネーション」も終わり、
全話をBDに落としながら、
昨月の「図書館騒動」からも学んだことについて、考える。
(この騒動は、きついので内緒です)
癒しというものは、その人自身の気付きの中から生まれるもので、
外側や他人から与えられるものではない、ということ。。
その気付きを得るためには、その人をただただ、受容することに尽きるということ。。
そして、
他人を受容するためには、
まず自分を受容しなければ、そのための心の空間はできない、ということ。。
そういったことが、こころのなかに浮かんで、つながって、すとんと落ちる。

そして、「怖れ」ということ。
怖いものがたくさんたくさんたくさんあることに、あらためて気付く。
そして、、怖いものを避けるために、
いろんな負の感情や反応があることにも、今さら気付く。
ほんとうは、実は何も怖くない、と気付くためには、
やっぱり、自分はこれでいいのだという、確かな足場が必要なのだ。
ああもう。。そこにたったひとつの、始まりの真実を見出す。

そんなことどもを、ぐるぐるぐるぐる、思い続ける日々。

ある日の夕空。
真っ暗になる前に、撮りました。
月を追いかける木星。
アハハッの顔に、あと一歩!