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0655  6/27

毎朝なんとなーく、でも楽しく見ている0655で、月曜だけの新コーナーが始まりました。
そのコーナー、「たなくじ」。


田中さんが持っているくじの内容がくるくる変わる画面に、
携帯のカメラを構え、ぱしゃっと一枚。
その内容が今週のくじになっていて、その画面を一週間のお守りにするんだそうです。(笑)
最初、大きい坊がカメラでじょうずに撮っていたので、一枚しか出ないんだと思い
「へえー」と感心していたのだけど、翌週、自分がやってみたら、なんだ、くるくる変わるんだ。
そして、自分の決めた一瞬が、自分の運命!
なんて、おもしろいよねえー。うまいこと、考えたねえ。。

今週のわたしは、「瞬間吉」でした。(笑)
でも、一瞬の幸せがあると、ちょっとうれしいよね。
おもしろい!と思った方は、月曜日の朝6:55〜Eテレ、教育テレビですよっ。



切り抜き整理  6/23

毎日きっちり新聞に目を通しているわけでもないのに、
何とはなしに、目にとまった記事を切り抜きつづけて、2年近く。
結構な束になって、大きさもばらばら、そうなると端がまるまってくるのが常で、
ちょっと仕分けをして整理しよう、という気になりました。

内容ごとにおおざっぱに分けているつもりでしたが、
仕分ける前に、まずだいたいあったはずのテーマをざっと書き出してみる。


数も決めず、ただ書き連ねてみたのですが、結構これが!
仕分けた新聞記事がぴったりと分類されていったのです。
そして、この項目を作ったことで、自分が何にアンテナをはっているのか、
何に興味をひかれているのかが、本当によく分かりました。
何の気なしに、ただ切り続けていた作業が、ひとつにつながった、という感じです。

写真だと、読みづらいかな。
まず、何の気なしでなかった唯一の項目は、
1. さだまさし・TSUKEMEN関係
ですね。(笑)
続けて、
2. 「こころ」のこと、生き方、先人のことば、宗教・哲学
3. ことば・文学、読書、芸術
4. 教育・子ども
5. ちょっといい話、心温まる話。
6. 自然環境保全、「食」のこと、生活の知恵
7. 自然現象の美しいもの
8. 震災後・戦争関連

分けてみると、「自分を作っているものはこれなんだ」ということが、
くっきりと見えた。文字になって、見えた。爽快でした。

…っていうことは、この日記もまた、日々のできごと以外はこれらに分類されるのかも。。

そして。
分類は済みましたが、大きさばらばらのこれらをどうやって閲覧状態にスクラップするか、
かなり悩んでます。したがって、やっぱり束のままです。(笑)



カステラの季節  6/12

「桐の花とカステラの時季となつた。
私は何時も桐の花が咲くと冷めたい吹笛(フルート)の哀音を思ひ出す。
五月がきて東京の西洋料理店(レストラント)の階上にさはやかな夏帽子の
淡青い麦稈のにほひが染みわたるころになると、妙にカステラが粉つぽく見えてくる。
さうして若い客人のまへに食卓の上の薄いフラスコの水にちらつく桐の花の淡紫色と
その暖味のある新しい黄色さとがよく調和して、
晩春と初夏とのやはらかい気息のアレンヂメントをしみじみと感ぜしめる。
私にはそのばさばさしてどこか手さはりの渋いカステラがかかる場合何より好ましく味はれるのである。
粉つぽい新らしさ、タツチのフレツシユな印象、実際触(さは)つて見ても懐かしいではないか。・・・」

北原白秋の歌集「桐の花」の序文にあたる、「桐の花とカステラ」という随筆です。
また、

なまけものなまけてあればこおひいの ゆるきゆげさへもたへがたきかな

という歌が、歌集中に収められています。

この随筆と歌から、さだまさし氏が「桐の花」という歌を作っています。
もう、26年も前の曲ですが、今も好きな歌のひとつ。
この歌を聴いてから、初夏の山あいを車で通るときには、
淡い藤色の、けれど藤とは逆のかたちで咲いている、
桐の花を見つけられるようになりました。

またこの流れが糸となり、さだまさし氏が「桐の花」と名付けた珈琲があります。
今年はなぜかそのお店の珈琲を、予約購入しているのです。

この珈琲やさんの直筆のお手紙に心うたれたからという理由もありますが、
たしかに、おいしいのです。
(カフェオレが定番だったのが、この珈琲に限って、ブラックで飲むようになりました。)
そして、ほぼ毎月、何かしら店主さんのおすすめの品をつけてくださるのです。

それがなんと、今月は「カステラ」でした。
梅雨のこの季節に合わせて、白秋のことばに重ねて、
立派な長崎のカステラが届きました。
とても感激したので、記念に一枚。


この珈琲は、今回いただいたカステラとセットでデパートでも扱われていて、
こんなふうに紹介されていました。

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今、この日記に説明を書くために、北原白秋の文章をあらためて読んで、
繊細な感覚と美しい言葉に、目を見張りました。
こんなふうにものを見つめ、世界を見つめ、言葉にしていることのすばらしさ。
そうあってもいいんだという、ちょっと背中を押されたような、許されたような、
そんな気持ちになりました。
詩を書く人の、はしくれとして。

先人のことばに触れることは、たいせつなことですね。。