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さよなら、冷蔵庫  9/28

ふと思いたって、温かい烏龍茶をいれてみた。
カップからふわっとたちのぼる熱と香り、ほのかな苦み。
大学時代、部室で飲んだ烏龍茶を思いだす。。
大阪市内のおいしくない水でいれた、独特のあの味を、
懐かしく思い出しながら、口にふくむ。
とたんに、部室の場景がよみがえる…長い椅子に腰かけて、お茶を飲んでいる風景。


秋の雨の日は、文字どおり、お茶が五臓六腑と心に染みわたる。



矢勝川  9/26

毎年、この時季に行きたいと願いながら、なかなか叶わなかった半田市・矢勝川。
ふと思いたったのがちょうど満開一歩手前の週末、行ってきました。

半田市は、童話作家・新美南吉の出身地で、生家・記念館もあり、
「ごんぎつねの里」として知られています。
記念館へは、家族で1回、大きい坊ちゃんは遠足でさらにもう1回、
行ったことがあるのですが、やはり、「ごんぎつね」」といえば、この川と彼岸花。
一度は目にしたいと思っていたのでした。

兵十が病気のおっかさんに食べさせたいと、うなぎを取っていた川が、この川です。
向かいには「権現山」という山があり、そこから「ごんぎつね」の名前がついたとか。
童話にちなんで、(作品中では、墓地に咲いているのですが)南吉もよく散策したこの川の堤に、
彼岸花を植えようと地元の方が運動を始め、現在では、200万本もの花が咲くのだそうです。
うなぎもこの川で育てておられるようです。↓


数キロにわたって赤く染まる、川堤。
川沿いにずーっと歩いて、南吉生家を見学してきました。
堤では、「ごんぎつね」の紙芝居も。
舞台の矢勝川と、みごとに咲き誇る彼岸花を背景に、このお話をきけるなんて。。
ゼイタクの極みでした。